幻夏 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 6131
感想 : 505
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041059357

作品紹介・あらすじ

「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」毎日が黄金に輝いていたあの夏、同級生に何が起こったのか――少女失踪事件を捜査する刑事・相馬は、現場で奇妙な印を発見し、23年前の苦い記憶を蘇らせる。台風一過の翌日、川岸にランドセルを置いたまま、親友だった同級生は消えた。流木に不思議な印を残して……。少年はどこに消えたのか? 印の意味は? やがて相馬の前に恐るべき罪が浮上してくる。司法の信を問う傑作ミステリー。日本推理作家協会賞候補作。

感想・レビュー・書評

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  • 興信所を営む鑓水は、23年前の夏に失踪した息子・尚の捜索依頼を母・香苗より300万円で引き受ける。失踪当時のことを調べると不審な点が多く、鑓水と調査員の修司は失踪前から、尚が何らかの事件に巻き込まれていたことを知る。家族の絆と日本の司法の在り方を問う社会派ミステリ。

    初著者作品。

    最近、自分が「読みたい本」よりもブク友さんの本棚やレビュー、話題ランキングなどから「興味を持った本」を読んでいる。正に本作品も興味を持って手に取った。

    ある夏の日、少年が忽然と消える。少年が行方不明になる4日前には、父親の柴谷哲雄が謎の死を遂げていた。そして23年の時を経て誘拐事件が起きる。そこにはかつて少年が最後に目撃された河原に残された暗号のようなしるしと同じものが刻み残されていた。

    23年前と現在が並行展開し、事実と真実が一つに繋がっていくストーリーは劇場型かつスリリングな展開で、ドラマ映像を観ているかのような読み応えがあった。


    本作のテーマは【冤罪】だ。

    私にとって忌まわしい冤罪事件は自身の出身地である大阪で起きた東住吉女児焼死冤罪事件が1番に思い出される。
    特に20年前の司法構造はブラックボックスな側面が多かった時代ではないだろうか。

    本作でも「自白偏重」の風潮を『叩き割り』という警察用語を用いて説明されている。以下印象的だった一文を引用する。

    ----
    「決定的な物証がない場合、取り調べであらゆる手段を使って被疑者を精神的に追い込み、自白させる。そういうやり方のことだ。実際、冤罪事件のほとんどには自白がある」「自分を信じてくれている人がいるという思いが、過酷な取り調べの中で否認を支える大きな拠り所になる。しかし『叩き割り』では、家族、友人、組織、あらゆる絆を断ち切って被疑者を孤立させる。身ひとつになれば、大抵の被疑者は割れる」
    ----

    自白の強要、証拠の隠蔽、事実の捏造など、被疑者・警察・検事・裁判官・検察官はすべてヒトであり、公正な裁きの前にそれぞれの立場や心理が働くことを、我々は忘れてはならない。

    冤罪が多いと言われている日本もようやく世界の潮流に合わせ、取り調べの可視化(全過程の録音・録画)が法改正に組み込まれたが、裁判員裁判の対象事件と検察の独自捜査事件のみを対象とするなど、【事実】と【真実】の乖離を無くす制度としてはまだまだ途上と感じる。


    そして本作を読み終え、改めて表紙の少年を見る。この子が背負った事実は、大人でも耐え難い痛みを伴うものだったのだろうと想像してまた感慨に耽る。

    著者の放つ司法制度の現実と思いを受け取ることの出来る1冊であった。

    • Lillyさん
      akodamさんおはようございます(^^)
      私も読んだことがない著者さんなのでまた読んでみますね!
      こちらこそよろしくお願いします♪
      akodamさんおはようございます(^^)
      私も読んだことがない著者さんなのでまた読んでみますね!
      こちらこそよろしくお願いします♪
      2022/07/11
    • akodamさん
      misachi68さん、こんにちは!
      そうそう!シリーズ作なんですよね。
      『犯罪者』と『天上の葦』でしたっけ。
      探してみます。ありがとうござ...
      misachi68さん、こんにちは!
      そうそう!シリーズ作なんですよね。
      『犯罪者』と『天上の葦』でしたっけ。
      探してみます。ありがとうございます^ ^
      2022/07/11
    • akodamさん
      Lillyさん、こんにちは^ ^
      私も初著者でしたので他作にも触れてみたいと思います!
      Lillyさん、こんにちは^ ^
      私も初著者でしたので他作にも触れてみたいと思います!
      2022/07/11
  • 太田さんの初読。
    帯に引かれ購入したが、500頁弱。
    数日に分けて読む予定が、、、今日読み始めてしまい、止められず最後まで読了ー。
    めちゃくちゃ面白い!私の中で★10です。

    内容は、とてつもなく切ない。
    何度か泣けた。
    序盤から、飽きさせない。

    警察ミステリーのようなガチガチ系ではなく、
    社会派ミステリーに警察ミステリーを少し混ぜたような、、うまく言えませんが凄い好みで、これまた好きな作家さん増えてしまい。また本屋か!?笑

    子供の頃の話が、もう健気で健気でほんとになんとも言えない気持ちになるし、泣けますほんと。
    ※午前中の電話線抜いてるのとか優しすぎるなあとか。読んだ人にしかわからぬレビューすみません。

    人と違うところはマイナスにもプラスにもなれる、プラスの方が楽しいじゃん みたいなフレーズが心に残る
    ※ここは物語の本題とは全く関係ない

    この本は、結末がわかっていても何度も再読したいと思えた!切ない。切ない。こんな切ないことがあっていいのか?の帯そのものを感じさせられた作品でした。
    太田愛さんすごいっ!


    書き忘れたことありました!
    表紙めくると、登場人物の役職?が全部かかれていて、これめっちゃポイント(*^^*)

  • 『犯罪者』があまりに面白かったので続けて『幻夏』を購入。読了が冬期休暇前半になると見込んで先に『天上の葦』上下巻も購入済み笑。2023年最後に太田愛さんに出会い、年末年始も太田愛さんの作品で過ごせる…なんと素敵な事でしょう。

    『幻夏』は時系列としては『犯罪者』の後ですがこちらから読んでもネタバレしないように「ある事件」を通して相馬・鑓水・繁藤の3人が出会ったとしか書いていないので読む順が違ったとしてもOKです。「ある事件」と濁されたら気になってすぐに読みたくなると思いますが…笑。

    水沢尚の父親 柴谷哲雄は坂手新田事件で女性を殺害したとして誤認逮捕され、9年の服役していた。23年前の夏、小学生の尚とその弟の拓と相馬の3人が登校中。尚は忘れ物をしたと言い、家へ戻る。それ以降、消息を絶つ。事件?事故か?月日が過ぎて23年後、母親の香苗から興信所の鑓水に尚を探して欲しいと依頼が入りストーリーが動き始める。

    尚が最後に目撃された川沿いの木に記された「/ / = |」の文字は23年後に起きた女児誘拐事件の現場にも残されていた。過去を遡ると3件の事件でも同様の文字があった。その文字の意味と事件の繋がりは何か?

    太田愛さんの手に掛かると無駄な描写は一切無く、全てが伏線として次第に明らかになっていく。冤罪がメディアで大々的に報道されていたら…3人の秘密基地のそばに殺意的な予備校生が住んでいなかったら…〇〇だったら…と感じる所が多い。あの夏の出会いが、幸せな未来へと続いていたら良かったのに。生きる道を歩む事になった尚が少しでも笑顔になれる事を望みます。

    冤罪をテーマにした社会派ミステリーの傑作。

    • アンシロさん
      こんばんは。今紅白を観ながら『天上の葦』を読み、ドキドキしています。太田愛さんは本当に凄い(*^^*)

      父親のせいで崩れた人生がさらに夏が...
      こんばんは。今紅白を観ながら『天上の葦』を読み、ドキドキしています。太田愛さんは本当に凄い(*^^*)

      父親のせいで崩れた人生がさらに夏が分岐点になっていて悲しかったです。最後、名前を知らない相馬の出会う場面の先に繋がるストーリーは絶対に幸せであって欲しいと思いました(;_;)
      2023/12/31
    • yukimisakeさん
      こんばんは♪僕も先輩と紅白見てます笑。年越し読書良いですね(*´ω`*)
      感想楽しみだなー(о´∀`о)

      父親も可哀想というか、全員悲しい...
      こんばんは♪僕も先輩と紅白見てます笑。年越し読書良いですね(*´ω`*)
      感想楽しみだなー(о´∀`о)

      父親も可哀想というか、全員悲しいですよね…(T_T)そう、本当に幸せになって欲しかった…ラストのシーンで冒頭に戻った時の悲しみと言ったら…
      本年はアンシロさんとお話出来て嬉しかったです!来年も宜しくお願い致します♪
      2023/12/31
    • アンシロさん
      明けましておめでとうございます。yukimisakeさん、本年もよろしくお願いします(*^^*)

      年越しは本を抱えたままウトウト、いつの間...
      明けましておめでとうございます。yukimisakeさん、本年もよろしくお願いします(*^^*)

      年越しは本を抱えたままウトウト、いつの間にやら2024年になっていました^^;笑。
      2024/01/01
  • 面白かった!
    テーマは冤罪。
    切ないストーリでした。
    しかし、残念だったのは、前作の「犯罪者」の登場人物の人間関係が続いていました。
    なんで、こんな口の利き方するのかなって違和感があったのですが、前作で事件があったり、人間関係が出来上がっていたのね。
    「犯罪者」を読んでから読めばよかった!残念。

    夏休みに尚と拓の兄弟と知り合った相馬。友達になれたと思いきや、尚が謎の失踪。
    最後に目撃された場所に残された奇妙な印。
    そして23年後、その尚の行方を捜してほしいと、鑓水に依頼がきます。鑓水は修二とともに、過去を調べ直します。
    また刑事になった相馬は少女失踪事件でもその奇妙な印を現場で発見。
    23年をまたいで起きた事件は同一犯なのか?
    鑓水、修二、相馬が23年前の事件、今の事件を追っていきます。
    23年前に起きていたこととは?..
    尚の父親の事件
    そして、少女失踪事件の犯人は?

    後半のスピード感!
    明らかになる真相。
    とても切ない。
    子供が一人で背負うには重すぎる..

    家族、兄弟、絆が感じられる物語でした。
    「犯罪者」から読みましょう。

    お勧め!

    • bmakiさん
      こんばんは。
      実は私もこちらの本から読んでしまいました。
      読み進めると、あれ??この本って前作があるのかな??という感じがしてきて、、、...
      こんばんは。
      実は私もこちらの本から読んでしまいました。
      読み進めると、あれ??この本って前作があるのかな??という感じがしてきて、、、

      その何ヶ月も後になって会社の人から前作を貸して頂けました。

      前作を読んで、この本を再読しましたが、再読でも相当面白かったです。

      彼らの繋がりが分かった後は、また違った視点で物語を読めるのでおすすめです!

      この本、最高ですよねヽ(^o^)
      2022/12/10
    • masatoさん
      そうそう、相馬が過去に何かおイタをしたみたいでしたし、鑓水と修二の関係もアレって思うところあったし^_^

      やはり前作は重要ですね。
      コメン...
      そうそう、相馬が過去に何かおイタをしたみたいでしたし、鑓水と修二の関係もアレって思うところあったし^_^

      やはり前作は重要ですね。
      コメントありがとうございます。
      前作探して読まなくちゃです。

      でも、本作だけでも十分楽しめましたよね!
      2022/12/10
  • レビューを拝見して、読みたくなった本です。ありがとうございます。

    大変面白く、読みごたえがありました。
    文庫版の帯に、
    「そんな!こんな切ない展開あり…!?
    誰か嘘だと言ってくれ!!
    12歳の夏、突然消えた親友は何を求め、何を失ったのかー」とあります。

    単行本が出版されたのは、2013年ですが、私が最近読んだミステリーの中ではダントツに面白かったです。
    テーマは冤罪。
    かなり深いところまで警察管や検事の病理が描かれています。
    ストーリーは、母と息子、兄と弟の関係が本当にせつなく、やりきれないとしか言いようがなかったです。

    この作品の作者はドラマ『相棒』の脚本家の方なんですね。この作者の他の作品も是非読んでみたいと思いました。


    以下、途中までのストーリー。

    23年前、警察官の相馬亮介のかえがえのない、ひと夏の親友だった12歳の少年、水沢尚が失踪しました。
    母親の水沢香苗が捜して欲しいと、今になって相馬の友人のやっている興信所に頼んできますが、香苗と尚の弟の拓はともに300万円置いて行方をくらまします。
    尚の父で香苗の夫だった柴田哲雄は、殺人犯としての九年の懲役が終わってから、冤罪が晴れて23年前の尚のいなくなる四日前に香苗の家の近くで転落死しています。
    そして23年後、哲雄の事件にかかわった検事の孫娘が失踪。同じく裁判官の息子が容疑者として逮捕されます。
    果たしてこれは復讐なのか。
    そして、事件は二転三転としていきますが…。

  • 十二歳の少年が、夏休みの終わり、家族や友人の前から突然失踪する。彼が、何を求めて誰を守るため居なくなってしまったのか。失踪から二十三年、少年の行方は、わからないままだった。
    ドラマティックで骨太、読み応えあるミステリーでした。主題は冤罪への抵抗でしょうか。
    23年後、新たな少女誘拐事件が、過去の少年の父親の冤罪事件を掘り起こしていく。少しずつ少年の姿が見え始める。
    少年と弟、友人の一夏の数日間の思い出が、輝くほどに、その後の少年達の辿る人生の辛さが際立ってくる。彼らのささやかな幸せを奪った理不尽な司法に憤りを持つ。
    「犯罪者」を先に読むべきなのですね。夏だからって読んでしまいました。失敗だけど、感動しました。
    ミステリーも充分面白く、少年達の健気さに胸が詰まり、冤罪組織構図に苛立ち、全てを収拾するラストに完敗しました。

    • なんなんさん
      おびのりさん、こんばんは。
      私も、先にこちらを読んでしまい、今、犯罪者を読み始めてます!
      めっちゃ面白いです!
      おびのりさん、こんばんは。
      私も、先にこちらを読んでしまい、今、犯罪者を読み始めてます!
      めっちゃ面白いです!
      2022/07/30
    • おびのりさん
      なんなんさん、こんばんは!
      えっつ、やっぱり面白いんですね。
      うわー、予約急ぎます。
      なんなんさん、こんばんは!
      えっつ、やっぱり面白いんですね。
      うわー、予約急ぎます。
      2022/07/31
  • 9月に入り、夏の終わりの気配が漂う今日この頃。
    夏の終わりはなぜかしんみりしますよね。
    この夏に何があったわけでなくても、夏が終わってしまうと思うと寂しい気持ちがしますよね。

    幻夏(げんか)ーまぼろしのなつ。
    そんな季節にミステリー長編。

    12歳、楽しかった夏は新学期になって唐突に終わりを告げた。
    相馬がこの夏親友になった尚が失踪したのだ。

    23年を経て、探偵・鑓水のもとに、尚の母親から「息子を見つけてほしい」も依頼がある。
    鑓水と警察官となった相馬は尚の行方を追うが…
    尚の父親はひとごろしだったというが、はたしてその真相は?そして尚の失踪とどう繋がっているのか?


    冤罪がテーマのこの小説、検察の有罪へと導く手法に憤りを感じずにはいられない。
    そして、結末には涙せずにいられない。

  • やっぱりシリーズで読んで正解!ちょこちょこ過去話が出てきたり、人となりは読んでないとにやにや出来ないなーと思いました。

    もう、今すぐにでも実写化出来るだろうなぁってくらいの一冊でした。ストーリーのスピード感もキャラクターの作りも魅力的。
    私としては「犯罪者」のボリューム感を期待していたところがあり、あら?もう真相!?って言うスマートさを感じました。良い意味での回りくどさを期待していると、480頁は短く感じます。

    今回は相馬の過去に焦点を当て、物語が進んでゆきます。なんだろう…鑓水の勘の良さと修司の潔さ、行動力が目立ち、もう、相馬さん!ぼんやりして〜!っていう謎の愛しさを感じつつ。相変わらずの3人に推し力を強めてしまいました。

    内容は切なかった。なんか、どこかでもうちょっと違ったら…どこから違えばよかったのか…こんなことにならないで済んだのか…。人を殺しておいて悪くないはないけれど、もっと世界が正しかったなら、こんなこと起こらず笑顔で暮らせていたのかな…。
    犯罪の被害者にとっての加害者と、一度は加害者とされた冤罪の被害者。冤罪を生んでしまった司法は罰せられず。常磐の話した内容も理解はできますが。。
    私も自分の身に起こらないと想像もできず、警察は正しく捜査してくれるって信じている一人です。そしてこれはノンフィクションではないけれど、たまに聞く冤罪について現実にあることなんだと思い、読んでいて辛かったです。

  • 父親の冤罪、その冤罪によってもたらされた家族の一生とその復讐。読み応えのある作品。

    根本にある家族愛は本当に深いものだが、読中何度も思ったがとるべき進路が絶妙にずれてしまっている。
    事実と時間のズレでおこる不協和。

    冤罪は極論だが、もう少し噛み合った情報や真実が知れていれば違った人生があったはずだ。全て結果として知る事実ばかりで知った時には手遅れに近い。

    冤罪。
    布川事件の杉山さんとお話しする機会があって昔話を聞いた事があるが、やっぱり冤罪は全てのズレから生じるものだと感じる。
    それによって人生が180度変わる。
    見る側も変わってしまう。それが真実だと受け止めてしまうから。
    本人だけでなく、その家族、友人知人、近隣、世間も含めてなにもかも変化する。
    本当に怖いことだと改めて思った。


  • このストーリーの悲劇がどうにか回避できなかったのかと重い気持ちになる。警察が勝手に作り上げた犯人像、そのために逮捕、刑罰を受けた自分の父親に対する母親・兄弟の心情はどれほどのものだったのか。とある夏の日、兄の尚が消えた。23年後、母親が尚の消息を明らかにするため興信所の鑓水に依頼する。更に少年時代にこの兄弟を知る警察官の相馬が真相に近づく。司法組織体制の闇、あるいは病理、これがここまで普通の家族を壊してしまった。尚の23年間を想うとこれ以上の拷問は思い浮かばない。久しぶりに「憎む心」を目の当たりにした。

    • バス好きな読書虫さん
      不条理だけど、いい作品ですよね。私も好きです。なかなか新作が出ない作家さんです。
      不条理だけど、いい作品ですよね。私も好きです。なかなか新作が出ない作家さんです。
      2020/10/06
    • ポプラ並木さん
      たしかにいい作品ですよね。読友さんは3部作の最後『天上の葦』がお薦めらしいので、次も読んでみます。次も不条理ものかな?
      たしかにいい作品ですよね。読友さんは3部作の最後『天上の葦』がお薦めらしいので、次も読んでみます。次も不条理ものかな?
      2020/10/07
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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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