黙示録 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.79
  • (5)
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041053812

作品紹介・あらすじ

1712年、琉球王に第13代尚敬王が即位した。国司の蔡温は国を繁栄させるため、王の身代わりとなる存在「月しろ」を探し始めた。一方、貧しさから盗みを働く蘇了泉は、王宮を追われた舞踊家・石羅吾に踊りの天賦の才を見出される。病気の母親を救うため、謝恩使の楽童子として江戸に上ることを決めた了泉。だが船中には、もうひとりの天才美少年・雲胡が同乗していた……。将軍に拝謁すべく、二人の舞踊家が鎬を削る!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 帯に「疾風怒濤」とあり、正にその通り。
    展開が唐突、という感じもするが、書きたいことが盛り沢山あるということなのかも。冗長さは全くない。

  • 初の池上永一。

    琉球舞踊の話?王の身代わりとなる「月しろ」ってなんだかファンタジー?と思いながら読むと、イメージと違って、エグい!

    了泉の最下層民としての描かれ方、母の扱いも容赦がなくて、怖ささえあるし。
    更に途中から参加する正史様が、そこまでシモの話を描ききりますか、というくらい、エグい。
    ……私は、ちょっと付いていけませんでした。

    でも、踊りパートは面白い。
    『ガラスの仮面』を彷彿とさせる。二人の踊り手が、お互いの才能に嫉妬し合いながら、新たな魅力を発掘し合っていく部分。
    了泉はマヤで、雲胡は亜弓さんだよね。
    映像化したら、色合いが美しいんだろうなー。

    下巻がどうなるか、予想がつかないまま進む。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

池上永一
一九七〇年沖縄県那覇市生まれ、のち石垣島へ。九四年、早稲田大学在学中に『バガージマヌパナス』で第六回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。九七年刊の『風車祭』が直木賞候補に。二〇〇八年刊の『テンペスト』はベストセラーとなり、一一年の舞台化をはじめ、連続テレビドラマ、映画にもなった。一七年『ヒストリア』で第八回山田風太郎賞を受賞。他の著書に『シャングリ・ラ』『レキオス』『ぼくのキャノン』『統ばる島』『トロイメライ』『黙示録』などがある。

「2023年 『海神の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池上永一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×