『魔女の宅急便』が生まれた魔法のくらし 角野栄子の毎日 いろいろ

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041046050

作品紹介・あらすじ

家の壁のほとんどを占めるたくさんの本棚。大好きないちご色の壁。長年の日々の台所仕事で得た、かんたんおいしい十八番のメニュー。カラフルなメガネやキャンディみたいなリング。ビビットなカラーのワンピース。『魔女の宅急便』をはじめ多くの児童文学の名作を生み出してきた、作家角野栄子の美しい暮らしをあますことなく紹介する一冊! 五歳で母をなくし、戦争と終戦も体験。二十四歳でブラジルに移民として渡り、世界中の人々と知り合った。現在八十二歳の角野栄子は言う。「魔法は一つ。すべての人が、必ず持っているのよ」人生を明るく、色鮮やかにいきていくための『衣』『食』『住』のレシピ集。

感想・レビュー・書評

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  • Eテレのドキュメンタリー・角野栄子「カラフルな魔女」の原点!(だと思う)
    あの放送の世界観が、この本のなかに広がっていた!

    〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    2020〜2021年にEテレで放送されていた「カラフルな魔女」という番組をご存知でしょうか。
    児童文学作家・角野栄子さんの現在の暮らしを、本編5本+特別編1本で構成されたドキュメンタリー番組です。

    本書は放送より前の2017年に出版されたものですが、まさに「カラフルな魔女」が書籍になったら、こんな感じなんだろうな〜という1冊でした。
    角野さんの本棚や一日の過し方、料理、おしゃれ、生い立ち、著書について、多くの写真と文章で綴られています。
    角野さんの本棚を写した写真も何枚かあり、「こんな本があるんだ〜、おもしろそう!」と写真の方をまじまじと見てしまうこももありました(笑)

    「カラフルな魔女」の放送が終わってしまって残念に思われる方は、ぜひこの本を開いてみてください。
    きっと、「カラフルな魔女」のことを思い出し、懐かしくなるとともに、今度は自分のペースで角野さんの世界観にひたれると思いますよ。

  • こんな素敵な人になれたらなぁ。

  • 「魔女の宅急便」でお馴染みの、角野栄子さんのエッセイ集。
    もうとにかくとても素敵だった。自分に似合うもの、好きなもの、キートーンとなるものを選び、信頼し、身にまとうことは、こんなにも素敵。
    ずっとお気に入りの口紅。オーダーメイドのワンピース。飴玉のようなころんとした指輪。とっておきの路地道。毎朝の搾りたてジュース。
    角野栄子さんの日常を構成するそういうすべてのものが生き生きと、きらきらとしていました。
    見えない世界を想像し、工夫を凝らし、一人で生きていく、それが魔法なのよという言葉。
    角野栄子さんが言う通り、そうできたときに初めてきっと私の心も動いて、ただひとつ私のための確かな魔法を手に入れることができるんだと信じられました。
    なんだか「西の魔女が死んだ」の魔女になるためのレッスンのようでわくわくした。
    まだまだこれからの人生。ようやくその萌芽を感じ始めているまさに今から、ゆっくりゆっくり私だけの魔法を育てていきたいと思います。

  • 角野栄子さんの"好き"が詰まってる本。
    人生を楽しんでいるのがわかる角野さん^^
    こんな歳の取り方がしたいなぁ

  • いちご色の壁、気に入った布地で仕立てて貰うワンピース。
    「魔女の宅急便」「おばけのアッチ」で名前は知っていたが角野先生はテレビでの姿がとてもおしゃれで素敵。こんな風に歳を重ねていけたらと憧れる、写真がたくさんの一冊。
    お家も本棚がたくさん! ガラスの棚には人形やスノードームが飾られてる。
    気に入ったものはコレクションしたがる私には「見ていると出会った時の風景が浮かんできて、過ぎたその時に戻れる」という一文に共感。

  • まるで、絵本の中に出てくるような
    角野さんの暮らし。
    大好きなものたちに囲まれ、大好きな服を身に着け
    少女の様に笑う角野さんはなんと御年82歳になられるそうだ。
    む・む・む・・・角野さんは
    やはり本物の魔女だったのか。

    齢を重ねたらこんな心意気で、
    こんな風に毎日を過ごして行けばいいのか!
    丸ごと真似することはできないかもしれないけれど
    子どもの頃、絵本の中の主人公たちに憧れたように
    今私は猛烈に角野さんワールドに入り込みたい気分です。
    最後に特別収録されている『おいとちゃん』
    やさしくてやさしくて泣けてくる短編です。

    • nejidonさん
      はじめまして。フォローしてくださり、ありがとうございます。
      角野さんは、作品のイメージを損なわない、素敵な方ですね。
      こんな風に年を重ね...
      はじめまして。フォローしてくださり、ありがとうございます。
      角野さんは、作品のイメージを損なわない、素敵な方ですね。
      こんな風に年を重ねられるかどうかは分かりませんし、自信もないですが
      せめて真似たいものです。
      「おいとちゃん」は私も好きですよ。
      今後ともどうぞよろしくです。
      2017/05/18
    • にゃんこさん
      >nejidonさん♪
      はじめまして。コメントありがとうございます^^
      大好きな物語の作者さんが
      こんなに素敵な人で、なんだかとっても...
      >nejidonさん♪
      はじめまして。コメントありがとうございます^^
      大好きな物語の作者さんが
      こんなに素敵な人で、なんだかとっても幸せな気持ちなのです。
      おいとちゃん、あたたかくもせつないですね。。。
      更に年齢を重ねられた角野さんのこれからの作品がますます楽しみになりました♪
      こちらこそ今後ともよろしくお願いします♪
      2017/05/18
  • 図書館で借りた。魔女の宅急便の作者の随筆。この本が出た時82歳なのに驚くほど若々しい。自分の好きと自分の似合うものを良く分かっててすごいお洒落で素敵なおばあちゃんだった。服装もメガネもカラフルだとゴチャゴチャしそうなのに上手に色を合わせていた。小説家ってメモ魔なイメージあるけれど角野さんも滅茶苦茶メモ魔だった。メモに使ってる黒革の手帳のことを「私の全部が入っている、誰にも見せることのない自由な世界です。小さな手帳だけど、おかけで、正直になれたような気がします。」って言ってるのが素敵だった。

  • 女性なら、こんなふうに歳を取りたい って
    思う人は 多いはず。

    自分を知っている。
    自分を持っている。
    チャーミング。

    苺色の壁に 家中に本棚。

    苺色は 置いといて‪w
    たくさんの本棚、いいなぁ( *´꒳`*)

  • 角野さんのカラフルな暮らし、憧れる。
    私は楽だからモノトーンが好きだけど、
    色に囲まれると、きっとワクワクしたりいろんな影響を受けられそうだなと思った。

  • 国際アンデルセン賞を受賞される少し前から、時々メディアなどで、お姿を拝見するようになった。
    知的な中にも愛らしさとお茶目さがある角野さんはどんな方なのかなぁ…と、とても興味がありこの本を手に取った。
    なるほど、80歳を超えられているとは思えないその若さの秘訣は、冒険心!いつも何かにワクワクする心なんだ〜。しかし、年齢を重ねるとこのワクワク感は自然消滅しがち。普通の毎日にも楽しみを見つけ出す、その心の持ちようを真似したい。2018.11.3

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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