危機を覆す情報分析 知の実戦講義「インテリジェンスとは何か」

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041038437

作品紹介・あらすじ

いま、国際社会は危機的な状況にある。
 構造転換に入った世界の中で、多くの人は何が事実に基づき、何が印象操作に過ぎないのか判断がつかず、混乱している。<情報>の洪水に溺れずに生きるためには、インテリジェンスが必要であり、それを支える知性を備えなければならない。
 危機を直視できるようになると、世の中が少し暗く見えるかもしれない。しかし、暗さは暗いと認識して初めて、明るくするための現実的方策を考えられるのだ。
 <情報>の洪水を呑み込むインテリジェンス、一生ものの知性を身に付ける知の連続講義!!

 いま世界で、日本で起きている問題は、反知性主義者ではなく、知性を備える者にしか読み解けない。
 講義形式で贈る・人生の実用書。

感想・レビュー・書評

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  • 諜報機関では同性愛者は雇用しない。同性愛者は国家よりも同性愛の友人を優先するから。

    ロボットはチャペックよる造語。ロボットはプラハの町のユダヤ人街にある伝承から生まれている。あるラビがゴーレムという人造人間を作った。ゴーレムは年度から作った人間で食べることも飲むこともなく眠ることもなく、人間の手助けをする。しかし、頭に記号がついていて、その記号を外して一週間に一回年度に戻さないといけない。あるいは行動をストップさせないといけないという決まりがある。それを忘れると、どんどん肥大化してしまう。あるとき、ラビが土曜にシナゴーグに行くので慌てていて、封印しなかった。ゴーレムは巨大になり、家や町を破壊し始めるという話。チャペックはこの物語を元ケチとして「ロボット」という戯曲をつくった。

  • 佐藤優の本は大量に出ているから、幾つか読むと、同じ内容の反復が多い事に気づく。主張が一貫しているのだから、それはそれで良い。私個人には、許容範囲である。講義記録としての本著は、読みやすく、知の巨人である佐藤優の俗っぽい一面が垣間見えるのも、また楽しい。

    さて中身だが、インテリジェンス論を中心に語られる。これは必ず為になる内容だから、読んで損はない。中でも、引っかかる文章があった。資本主義は必ず国家の制度を必要にするか否か。この辺に資本主義の進化を問うヒントがあるのだろう。

  • 昨今はびこる反知性主義への真っ向からの対立

  • 著者の持つ知識に対するエッセンスをてんこ盛りで載せているユニークな本だ.第3,4講の情報は様々な面で活用できるので参考にしたい.ロシアの学校システムはあまり目にする機会がないので,楽しく読めた.初等教育は本当に重要なので,注目すべき分野だと感じた.

  • イスラエル ボアズガノール テロ問題の神様
    歴史は物語
    物語が欲しいから陰謀論に飛びつく 陰謀論は人のせいにするのが特徴
    アラウィー派 シリア北西部の山岳宗教 被差別民をフランスが統治する時に統治の手先として使った アラウィー派以外は異教徒 アサドのお父さんはムスリム同胞団を皆殺し シリアが混乱するとアラウィー派は山に戻るだろう ただし、化学兵器等をおいたままダマスカスを離れると、レバノンからビスボラが乗り込んできて、持ち去り、イスラエル攻撃

    インテリジェンスの目的は戦争に勝つことでなく、負けないこと

    公認会計士と税理士 TPPで公認会計士は国際基準になるので外国人との競争になる

    不動産屋、不動産鑑定士も残る ケアマネジャーも日本語必要

    諜略とは、実力以上の力をもっていると誤認させること

    ジンは煽るための酒 ビールは労働者の上層部が飲む

    池上彰 知らないと恥をかく世界の大問題 6冊

    2050 アメリカンの非白人比率が弱点

    放送大学 新訂初歩からの数学

    人間は限界のわからないものに対して恐れを覚える コメンスキー

    受験サプリ
    世界史詳覧 浜島書店

    新書 芳沢光雄 新体系 中学数学の教科書 高校数学の教科書

    プライドを一個括弧の中にいれる

    最低限の英単語は6000語

    外国語上達法

    96式陸攻 重慶無差別爆撃

    東京神学大学 関東地方の神学部を全部合同した カルバン派
    メソジスト派 関西学院大学
    同志社大学 会衆派

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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