Alibaba アリババの野望 世界最大級の「ITの巨人」ジャック・マーの見る未来

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027462

作品紹介・あらすじ

2014年9月ニューヨーク証券市場についに上場――通販、検索、電子マネーと業態を広げる注目のインターネット企業。会長ジャック・マーは今何を考えているのか……。創業前夜から現在までを追う、初の公認本。

感想・レビュー・書評

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  • ジャックマーの人となりを起業を経験した人だから血肉となった言葉をアリババの歴史とともに解説した本。起業当初の段階から巨大な企業を率いるに値する使命感と価値観を持っていたことが自分にとっては大きな発見だった。

    未来予測の適切な方法は未来を自分で作ってしまうことだ。つまり、口にしたことを必ずやり遂げ、約束を守ればいいんだ。

    ジャックマーの経営管理の知恵は欧米の経営管理の構造などの制度や方法、毛沢東が中国共産党を統率した歴史、儒教の三つ全てを用いている。いずれにしても、そうした知恵をしっかり理解し、把握してから、アリババにおける有効性を見出し使っている。

    多くの起業家は投資家を探すとき、資金力だけでなく、自分の業界について投資家がどれだけ理解し、優れた知識を持っているかにも注目すべきなのである。

    自分の理想と夢のために、自分の命を、自分のすべてを犠牲にすることができるか。だから、独自性のある夢は非常に大事なのだ。

  • アリババ創設者であるジャックマーがどのように起業し、そしてアリババを巨大化させたのかをNY証券上場までの流れを基本は時系列でまとめた本。
    ジャックマーがどのような人物なのかを垣間見ることができ、アリババとその創業者を知る本としては非常によい。アリババ設立までに2回の企業を経験し、当時の中国では数少ないインターネットを知る人物として注目を浴びる存在となっていたジャック・マー。TV番組にレギュラー参加した際のプロデューサーが著者となっているが、訳も含めて非常に丁寧な内容だと感じた
     
    登場回数は少ないが、No.2と思われる蔡崇信(ジョゼフ・ツァイ)の存在も非常に重要であることがわかる。アリババが設立してすぐに資金不足となる中、ゴールドマンサックスの融資を得る等、幾多の危機を解決している。作中に記載はなかったが、おそらくマーの理想を現実とする際に、実際に細かい内容へ落とす、いわば現実社会へ適応させるために色々と動いているのではないだろうか。

    現在(2018年)では、アリババの成長がやや鈍化しているきがしているが、今後、どうなっていくかは依然として注目が必要な会社であることが実感できた

  • 未来を正しく予測することができれば、資金調達も怖くないし、低料金設定による市場シェア獲得戦略も怖くない。サービスと市場の成長を待ってから、改修していけばよい。と知った。

  • アリババ創始者ジャック・マーの考え方、アリババの歴史がわかる。野心家のイメージと少し違っていた。未来を予知する力、使命感・価値観、差し出すこと。特に3つめ、将来の事業のために中国においてインターネットの素地を広げる活動をした点は感嘆した。

  • 事業の経緯を読んでるだけで、どうでも良く成って読破できず挫折

  • ジャックマーは元英語教師だったそうだ。
    当時、英語の文献を翻訳する仕事がたくさんあり、教師仲間が暇をもてあましていたから会社作って徐々に事業を拡大していった。

  • 英語教師から何度も失敗を重ねながら経営者になったジャック マーさんの自伝。
    アリババをよく利用するのと、eコマースに興味があったので読みましたが、あまりワクワクしませんでした。
    双十一はアリババが仕掛けたオンラインショッピング祭りだったのですね。

  • 【教師からのキャリアスタート、ジャック・マーに迫る!】
    ジャック・マーの若いころの経歴は決して自慢できるものではない。大学受験の失敗や大学教師といった、ある意味普通の生活を送っていたわけである。

    それが今やNY証券取引所に上場させるくらいの大きな企業を作り上げた起業家として名を馳せている。

    本書は人生の前半であるアリババを始めるまでのことはさくっと書かれており、『アリババ創業からどのように大きくなっていったか』に文量が費やされている。また、本人が書いているわけではないためか、かなり客観的に、歴史が淡々と綴られている印象だ。

    個人的には、アリババを始めるまでにどういう環境や心情の変化があったのか知りたかったので、そこが残念。。。

    アリババってどんな会社で、どういうことを成し遂げてきたんだっけっていう人にはオススメの一冊であることは間違いない。

  • 馬雲が出演していた『中国で勝て』のCCTVプロデューサーであった王利芬氏の著作。馬雲と間近で接し著者自身も起業を経験したことで彼の言葉を咀嚼することができ彼に対する敬意を以て丁寧に文筆された印象を受ける。

    馬雲が築き上げたタオバオやアリペイはいまや中国ECのスタンダードとなり、前述の『中国で勝て』への出演然り「網商大会」や「独身の日」などを戦略的に仕掛け、現在では世界中の競合やビジネススクールの研究対象となっている。彼はチャイナ・ドリームの象徴であり、その創業の地「湖畔花園」は中国のシリコンバレー的象徴となっている。映像や文章を通してでさえ彼の鬼気迫る迫力が伝わってくる。しかし彼の言動や行動ひとつひとつを見るととても謙虚で真摯な人柄が感じ取れる。それはアリババ創業までに至る紆余曲折、そして起業後の幾度の危機や難しい判断が織りなす苦労人ならではの人間的魅力を生み出しているからだろう。彼が孫正義をソウルメイトと呼ぶのも近しいものを感じているからだろう。

    著者自身の体験と馬雲から聞いた言葉で綴られており、アジアが誇る最重要経営者の一人である馬雲がどのように人物か理解を深めることができる一冊だ。

  • 今、中国のネットサービスを学んでいる。そのために、まずアリババの歴史を知ることは、有意義であった。日本とどう違うのかをアリババの歴史を通じて全体を理解出来る。

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