- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041022511
感想・レビュー・書評
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須栄島で打保椰々子に関わる人が次々と殺される.町長の息子の白波杜弥が中心になって解決する物語だが、「顔取り」には度肝を抜かれる感じだ.「亡者の海」で椰々子の生い立ちが判明するが、オカルト過ぎる.新任警官の田所が意外な役割をしているのには、気が付かなかった.楽しめる.
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水準以上の作品であることに異論はないが
過去の日本ホラー小説大賞のような
カタルシスを得られたかというと
明確にノーと言わざるを得ない。
一言で言うと、ぬるいし、新味に欠ける。
高校生の甘酸っぱい恋愛模様を終始散りばめて、
最後は高校生がお互いを強く抱きしめあって、
甘く見つめ合いながら終わる。
私の考えるホラー小説は、こんな終わり方しない。 -
日本ホラー小説大賞受賞作品。
うわー、もういかにも!といった雰囲気全開のばりばりホラー。こういうの大好きです。たまらない!
かなりいろんな要素がいっぱいいっぱい詰め込まれて、ややごちゃっとした印象も受けるけれど。どの要素も魅力的なので、満足満足♪ 中でも補陀落渡海のエピソードが邪悪で素晴らしい。あの人の悲惨な末路が予感させられるのにも絶句。まああまり同情はできないんですが。
ラストの怒涛の展開も圧巻。個人的にはこういうホラー、後味悪い方が好きなんですが(苦笑)。こういう爽やかな読後感ってのも意外でいいかも。 -
初めは次々に起こる事件を解決していくのかと思ったが、途中から呪いの根源のはなしになり、日本だけでなく外国の話が出始めたあたりからは?が強くなった。
できれば日本の古い風習や後味の悪い話で進めて欲しかった。
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途中までは面白かった
謎の多い島、美少女、伝説。わくわく
後半、ゾンビ、人ばんばん死ぬ、ファンタジー??
人間の奥深い怖さとか期待したが、おや?こういうお話?
ついていけなくなった。 -
ちょっと詰め込みすぎ感。
この一冊で終わっちゃうかな… -
伊豆諸島の島を舞台にしたホラー小説。突然流れついた沈没したはずの客船、頭部の欠けた死体、島の洞窟に流れつく死体、人食い鮫の出現。島民から村八分的な扱いを受け続け、16年前に流れついたとされる高校生の椰々子の謎と彼女の関係者の死。同級生の杜弥は椰々子に思いを寄せるとともに、謎を解くミステリー性も感じられたが、ブードゥー教や島に伝わる怨念話はしんどかった。ルネと椰々子との関わりは理解し難かった。さかなの怨念が死者に乗り移って島民を襲う場面はゾンビを彷彿。最後の椰々子と杜弥の再会の場面は良かった。
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ホラー小説大賞受賞作
すごーく、すなおーな、ジャパンパニックホラーです。作者さんすごい好きなんだなぁというのが溢れ返ってます。このまま映画にできそう(演出如何ではB級ホラーになりそうだけどw)。映画にしたら緩急つけてめっちゃ怖くなりそうですが、小説では怖いの苦手な人も大丈夫と思います。
あとは作者さんが日本大学生物資源科学部卒業だそうなので、せっかく島嶼を舞台にしているのだからちょっと作中にその知識を(情景とかうんちく的なものでもいいので)入れればいいのになと思いました。
あと、助教に一番気の毒でした大賞を… -
できればブードゥー教なしの和風一本で行って欲しかったです