PSYCHO-PASS サイコパス/0 名前のない怪物 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 632
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041020371

作品紹介・あらすじ

2109年。当時、《監視官》だった狡噛は《執行官》の佐々山と、とある少女に出会う。後に《標本事件》と呼ばれ狡噛が執行官に堕ちるキッカケとなった事件の真相とは。本書だけの書き下ろしショートショートも収録

感想・レビュー・書評

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  • たまたま図書館で見つけたPSYCHO-PASS テレビシリーズの前日譚。
    PSYCHO-PASSは以前から気になってたアニメでNETFLIX で一気見した作品。今年のスピンオフ映画も面白かった。
    で、この”サイコパス0”。まだ若い頃の主人公コウガミと相棒の佐々山の話。
    テレビシリーズでは解らなかった、コウガミが執行官になった理由が書いてありファンとしては貴重な一冊だった。おまけの書き下ろしショートストーリーも楽しくて笑ってしまった。

  • 元々アニメが好きでそこから入った。
    キャラの想像はできていたのでイメージしやすかった。
    アニメのノベライズってあまり得意じゃないんだけど、これはすんなり世界に入っていけた。
    佐々山がたくさん動いてて泣きそうになった。
    殺伐としているようにみえて、優しく温かな感情がいろいろなところに見え隠れしていたのが印象的。
    全てはここから始まったのか、と改めて思い知らされた。

  • スピンオフとして優秀。アニメでは詳しく描かれなかった標本事件を通じて、優秀なんだろうけどお坊ちゃんな感じのする狡噛さんが執行官落ちするに至る経緯が納得感のある形で描かれている。。影のフィクサーだと思っていた槙島が小さく見えるくらい最近は大きなものと戦ってるけど、PSYCHO-PASSシリーズの今後も楽しみ。

  • なんでアニメにいないんだ?!
    というくらいに、めちゃくちゃいいキャラな佐々山。
    サイコパスの中で1番好きかもしれん。笑
    正確には重要人物ではあり続けるし、ちびっとアニメには出てきてるけれど。
    いや、これはもっと推していいだろアニメにも出てこい!と勝手に思う。笑

    ストーリーも好き。
    アニメから入った組やけど、やっぱり活字大好き人間なので、こうやって小説がいろいろでてるサイコパス嬉しいな。

  • アニメを観て面白そうと思ったが、
    佐々山と標本事件に関しては触れられず、
    これを読んで初めて分かる。
    パトレイバーのようなメディアミックスか。
    だが面白い。
    アニメを見たならコミックの監視官常守朱は不要です。

  • psycho-passの前日譚。狡噛が執行官落ちするに至った事件について。

    これを読むと、psycho-pass本編で狡噛の嗜好であったり行動はかなり笹山に影響されてのものだったんだと分かる。
    笹山が命をかけて救おうとした瞳子ちゃんも結局救えてないし、何とも言えない後味の悪い事件として終わっている。

  • 標本事件に焦点をあててるスピンオフ。

    本編の理解を深めるためには読んで損はない。
    何より佐々山の魅力が伝わります。
    妹を大切に想っていて、瞳子を妹に重ねて見てしまったり、本当に人間らしい。

    監視官狡噛慎也の方を読んでいると、この時点で狡噛と佐々山はバディを組んでどれくらいなのかが分からないのですが、佐々山の死が狡噛を執行官落ちさせたというよりも、
    槙島の存在そのものが狡噛を執行官落ちさせたのでは?と、個人的には思いました。

  • 狡噛監視官と佐々山執行官コンビ最後の事件。なんとなく藤間幸三郎の出生や価値観のとってつけたような異端感が違和感ある。もっとフツーな、どこにでもいる人間が理由もなく孕んだ社会的狂気の発露というイメージで、それでこそのうすら寒さがあったのだけれど。でも後付けにしては辻褄をあわせつつ物語としてボリュームを持たせた上手い作りだったとおもう。 マキシマへの殺意を匂わせる静かな幕引きは洒落ていて嫌いではないけど、 佐々山の死に様から潜在犯に堕ちる程の精神的衝撃を受けた狡噛の心理がこの物語の最重要局面の一つと思っていたので予想外に割愛された印象も。脚本的感覚なのかもだけど主観がころころかわるのでちょっと読みづらかったかな。

  • ページをめくる度に、よくない予感がする。読み進めたらその先は、と考えて目が眩む。そしてやはり物語は最悪の終わり方を迎えている。佐々山さんの思いも虚しく…とその後の狡噛さんや宜野座さんを思い出してもやるせない気持ちになる。冒頭に書かれた佐々山さんの口癖が、読了後にはとても重たく心に響きます。

  • ■「標本事件」の真相とは――大反響を巻き起こしたアニメのスピンオフノベライズ!!!

    西暦2019年。人間の心理・性格的傾向を数値化できるようになった未来世界。厚生省公安局刑事課に所属し、当時、≪監視官≫だった狡噛慎也は、≪執行官≫の佐々山光留と、名門女子高生・桜霜学園の生徒、桐野瞳子に出会う。常守朱が刑事課に配属される3年前、後に≪標本事件≫と呼ばれ、狡噛が執行官に堕ちるキッカケとなった猟奇殺人事件の真相とは――。 本書でしか読むことのできない書き下ろしショートストーリーも収録。

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著者プロフィール

自身のプロデュースユニット「タカハ劇団」で全作品の作・演出を手掛けると共に、宮本亜門、青木豪といった一流演出家の舞台の脚本も手がけ、今、小劇場界で熱い注目を集める新進気鋭の劇作家。他の脚本作品にNHK FM 青春アドベンチャー「屋上デモクラシー」、CXアニメ「サイコパス」など。

「2017年 『千住クレイジーボーイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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