夢をつなぐ 宇宙飛行士・山崎直子の四〇八八日 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041008799

作品紹介・あらすじ

スペースシャトルの事故を目撃した中3の女の子は、宇宙に行く決意をする。亡くなった女性宇宙飛行士の夢を受け止め、叶えようと奮闘する日本人2人目の女性宇宙飛行士、感動ノンフィクション!

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙での暮らしから学ぶコロナ禍の乗り切り方 山崎直子宇宙飛行士・講演会レポート | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
    https://scienceportal.jst.go.jp/explore/reports/20210330_e01/index.html

    夢をつなぐ 宇宙飛行士・山崎直子の四〇八八日 山崎 直子:文庫 | KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/321206000248/

  • 「普通の女の子」、この著書にはそうあります。
    私も同じ宇宙に憧れ、宇宙飛行士になれたらいいな…という思いを持った「普通の女の子」でした。そして、そういう女の子は星の数ほどいるのです。…でも私ともその大勢の女の子達とも著者は違う、「本当の宇宙飛行士」になったのですから。
    一番感じたのは著者の「タフ」さ。文系女子の私からは想像できないくらい、体力的にタフ。体力的にタフっていうのは、持って生まれた幸運もあるのか?と思います。本書の中でも随所にあらゆる環境への順応性の高さが出てきます。
    また、精神的にもすごく「大人」。自分をこれだけ客観視できるとは…宇宙飛行士ってみんなこんなにできた人達なの?と、思わずにいられません。
    本当にあらゆる勉強と、訓練を積みに積んで、あの職に着いている。運の良さなんてキレイな言葉で片付けてはいけない、それほどハードな尊敬すべき仕事だと感じました。
    それだけに、宇宙へ行った時の描写は、たまりません。
    地球の儚さ、美しさ。
    著者の地球への想い…。

    著書には私的な部分での悩まれたこともでてきます、その一部「働くママ」として大変なところは、普通の女の子だけど「働くママ」としては同じレベルで共鳴できる部分かも知れません。
    著者の「夢をつなぐ」ことはできませんが、いつか生命の輝きとして地球を見ることができたら…と、期待はつきません。

  • 単に、宇宙にあこがれた少女が、頭脳明晰で、チャンスをものにして夢を実現した、サクセスストリーではない。本人の努力以上に、周りの支えがあってこそ、特に家族の存在を強調せざるを得ない状況だったことが行間からも感じる。決して巧みな表現や文章力がすごいわけでもないが、山崎直子が素晴らしい女性であることを確認する手記であることには違いない。それを感じることができるのがすごいことでもあるんだ。

  • 宇宙への道のりがよくわかった

  • 遅まきながら(2017/1現在)、漫画の『宇宙兄弟』を読み始めたときにオレンジスーツを着た山崎直子さんの表紙が眼にはいったので、手に取りました。

    宇宙飛行士になるには、頭脳明晰なだけじゃなく、バリバリ体育会系の体力も必要で、過酷な訓練に耐える根性もないとダメ。なおかつ閉鎖空間で周りと上手くやっていく必要もあるので、それなりの人格者である必要がある、、ということで、元々スゴい人だと思ってた宇宙飛行士がもっとスゴい人であったことを認識させられた本でした。

    私は日本人宇宙飛行士のほんの一面しか知りませんが、何となくみなさん好感の持てるお人柄だなぁと思っていた謎が解けたような気がします。

    NHKのコズミックフロントが好きで、たまに夜空を見上げる程度のナンチャッテ宇宙好きの私ですが、これからはJAXAやNASAの活動にもう少し注目していきたいと思いました。

    まだまだ『宇宙兄弟』も続いてるしね!

  • 人生に解はないから、後で振り返った時によかったと思えるように努力していきたいと思う。
    ほんとに今生きてることはすごいことだし、無駄なく過ごしたい、と改めて思わされたし、山崎さんはなんとなくの夢からほんとに実現できていて、その努力や思いはすごいな、と思わされた。

  • 宇宙飛行士山崎さん。
    宇宙兄弟と合わせて読むといいかも。

  • 宇宙飛行士になるまでの体験や苦労、宇宙での活動の一部始終を知り、夢を現実のものへと引き寄せた素晴らしさを感じることが出来ました。
    娘さんが疑問に思ったことを宇宙空間で実験して答えを導き出すことができたという件なんて、娘さんにとっては最高のプレゼントでしょうね。

  • ○20130717
    宇宙兄弟のセリカさんを思い出す。

    同じママとしてとにかくかっこいい。
    簡単に話しているが、実際の苦労は想像を絶するだろう。
    読み返したい本だ。

  • 山崎直子さんの宇宙飛行士になるまでの手記です。さらりと自分の経歴を振り返っているのですが、夢を追うことの大切さと周りの理解が得られなければ大変だなということがよくわかりました。

    こちらは宇宙飛行士の山崎直子さんの手記になります。チャレンジャー号の空中分解を見たことが彼女が宇宙飛行になろうと思ったきっかけだったのですね。初めて知りました。そして、学業を終えてJAXAに勤務するようになってからのこと。夫である山崎大地さんとの出会いや夫婦の危機。訓練での様子や、実際に宇宙に行ってからのことが綴られているんですけれど、実生活上のことに関しては多分、夫である山崎大地さんの書かれた手記のほうが断然面白いです。

    夢を追いかける妻を支えるというのがどれほど大変なのか?そういった裏事情を踏まえた上で読むとまた深みが行間から出るのではないか?そんなことを考えながら読んでいました。僕が読んでいてなるほどなぁとおもった箇所は、ロシアでのサバイバル訓練に関するところで、寒すぎるロシアの大地で過ごしたことと、そのときに飲んだウォッカの味。そして最後に日本のつかいすてカイロを勧めているあたりは、ニヤリと笑ってしまいました。

    今、正直僕は宇宙開発そのものに関してはあまりわからないところが多いです。しかし、山崎直子さんがつないだ夢を、また次の世代の人間が受け取ってくれることを、切に祈っております。さらに、現在第二子が生まれるそうなので、また新しい「宇宙家族」の誕生を心からお待ちしています。

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著者プロフィール

宇宙飛行士。千葉県松戸市生まれ。1999年国際宇宙ステーション(ISS)
の宇宙飛行士候補者に選ばれ、2001年認定。2004年ソユーズ宇宙船運航技術者、2006
年スペースシャトル搭乗運用技術者の資格を取得。2010年4月、スペースシャトル・
ディスカバリー号に搭乗、国際宇宙ステーション(ISS)組立補給ミッションSTS‐
131に従事した。2011年8月JAXA退職。一般社団法人スペースポートジャパン代表理
事、女子美術大学客員教授などを務める。

「2022年 『僕たちはいつ宇宙に行けるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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