- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041008775
作品紹介・あらすじ
甲子園に魅せられ地元の小さな中学校で野球を始めたキャッチャーの瑞希。ある日、ピッチャーとしてずば抜けた才能をもつ透哉が転校してくる。だが彼は心に傷を負っていて──。少年達の鮮烈な青春野球小説!
感想・レビュー・書評
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「夏のミット」
受け取ったお金は。
特別な理由があったとしても、菓子折までなら兎も角それはしてはいけないことではないのか。
「転校生」
見つけたのは偶然。
人と会う事が苦手だというのは何故なのか、この年頃だと詳しく考えないかもしれないだろう。
「全力投球」
知りたいけれども。
噂話から情報を集めるのも手ではあるが、それよりも本人に聞いた方が確実な答えを得れるな。
「挑む者たち」
本気の言葉を伝え。
口下手だったとしても、どうにか想いを届けたいという一心で話せば相手も聞いてくれるだろ。
「遠い街で」
再び立てた喜びに。
いつまでも仲良しではなくとも、大切なチームメイトだと思っていたからこそショックだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「バッテリー」を学生時代に読んでいたので、少し懐かしい気持ちになった。
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人生経験が少ない子供だからこそ、心が繊細で一直線。そんな、子供の一人一人を丁寧にえがいている。
瑞希の一途さはいいね!!
次が早く読みたいです。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764324 -
中学生ぐらいのバッテリーがどうしようもなく出会ってしまう、惹かれあってしまう、、っていうのを描くのが好きなのよね、著者は。
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初めて読んだあさのあつこさんの作品でした。
表紙やタイトルから、野球についての作品だと思っていましたが、なんと試合シーンは冒頭の序章のみ。野球に詳しくない方でも読みやすい内容だと感じました。
小説内で描かれる3日間は、主人公・瑞希にとって、「甲子園に魅せられたあの日」の次に「運命の日」だったと言っても良いのではないでしょうか。また、3日間しか描かれていないにも関わらず、こんなにも中学生達のそれぞれの野球への想いや情熱が伝わってくる作品は初めてで、彼らが眩しく、心がじんとしました。
続編の「グラウンドの詩」も是非読みたいです。 -
野球はあまり興味がないけど、瑞希が、心を閉ざしてしまっている作楽と1対1で野球に目を向けさせていたのがすごいと思いました。瑞希は本当に野球、作楽に対して本気になっていたと言うことが伝わってきた
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野球というより心情
本物のピッチャーは、何があっても
野球を嫌になってもぜったい戻ってくる
っていう監督の言葉が感動しました
こういう葛藤も青春だなぁ
野球をしている場面がほぼないのが
残念だったけどシリーズ物で
続きもあるみたいなので読んでみたい -
前半がややスローペースな印象ですが、やはりあさのあつこさん。期待を裏切りません。
中学生ならではの大人にはなりきれない思考や葛藤と野球への熱い思いが繊細に書かれていました。
グラウンドの詩も手に取ってみようと思います。