知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040823553

作品紹介・あらすじ

大転換期の裏で進むものは?
独断か? 協調か?
リーダーの決断を問う!

突然世界を襲った新型コロナウイルス。
コロナウイルス危機への対策が世界で実行される中、その裏で世界の大問題は深刻化している。
大転換期を迎えた世界。アメリカ大統領選挙が行われる節目の年に、
世界のリーダーたちはどんな決断を下すのか。
独断か? 協調か? リーダーの力量が問われる中、世界が抱える大問題を知る必要がある。
人気シリーズ最新第11弾。信頼の池上ニュース解説の決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年前後の世界情勢をわかりやすく簡潔に解説した本。
    アメリカ大統領選、イギリスのEU離脱、中東問題、香港問題や日韓問題、新型コロナウィルスや環境問題、加計学園や森友学園問題、検事長の定年延長などの安倍政権の問題などを取り上げている。

    個人的には、日本の問題を除くと、イギリスのEU離脱と香港問題が特に気になった。EUは、外から見ていると国の垣根がなくなってより自由でよいことの方が多いのでは、と思っていたが、運営の問題や格差など、やはり一筋縄ではいかないし、イギリス自体も一枚岩ではないということがこの本を読んでよくわかった。
    香港問題は、中国の圧力がどんどん強まっていき、自由な香港がどう変わっていくのか不安を持って注目している。一方で台湾はコロナ対応に成功したこともあり、どんどん存在感を増しているのがおもしろい。

    2020年は本当に混沌とした年だったといえるのではないだろうか。特に日本はコロナとオリンピック問題で混乱を極めた。数年たってこの本を読むと、この年の異様さがよりわかるような気がする。

  • 国際情勢を基礎から理解する分には、とにかく分かりやすい。
    今回も盛り沢山、よくこんな沢山の世界問題が一冊に収まるな、というレベルだった。笑

    この本を読むにあたり色んな別の本やネットを漁りながら枝葉をつけた為丸一日かかって読破した…

    基本的な知識が身につくと、興味が持てればどんどん点と点が繋がって面白くなることを実感している。

    本書は最新のオリンピック事情を取り上げていてIOCと、取り巻く国の関係性が印象的。


    そのほか中東の事象が多く取り上げられていて、中東戦争やそれまでの経緯から、世界史、現代史、時事を読み解いていく所が最も深掘りされた。

    ややこしすぎて途中ギブアップしかけたけど…
    とにかく歴史は同じことをぐるぐる繰り返している。
    「敵の敵は味方」なんだなと、本書にもあったが改めて思う。
    国単位とはいえやはり人間同士、その当時のトップによって味方になったり敵になったり中立の立場を取ったり…

  • シリーズ第11弾。
    私は第8巻から読んでいます。
    毎年今頃、風物詩になっています。

    今回はコロナがずいぶん入っているけど
    まだまだ進行中ですものね。

    さて、ここには第六章「問題山積の日本に、ぐらつく政権?」について少し書きます。

    「検事長の定年延長問題」では「8月まで現職でとどまることに」とあります。
    池上さん、その後大変なことがあったんですよ!

    それと、都知事選も、出版に間に合いませんでした。
    このたび初めて池上さんの選挙特番見ましたよ。
    すっごく面白かったです!
    安倍さん→小池さんになるのかしら。
    来年のこの本ではどうなっているでしょうね?

    というわけで、池上さん
    このシリーズ、年一回では間があきすぎだと思いました。
    ま、いいか。他にも池上さんの本読んでるし。

  • 世界が、相変わらず絡まった糸のようにぐちゃぐちゃで、解けるどころかきつくなっているんだなと。
    明るい見通しどころか、現在も問題が山積みになっている。

    読後のずーんとくる感じが何とも…
    それとともに、日本が平和であることを実感した。

    台湾や香港の若者達の危機感と、日本人のそれとは全く違うものなんだなと、幸せと言っていいのか、哀しいと言うべきなのか、表現に困る。

    日本は、国内の政治家(政治屋か?)をどうにかしないといけないね。
    ウンザリしてしまった。

    私が創造主なら、地球一回リセットしよっか❤︎だな。ポチッとな。

  • ●新型コロナウイルス 
    リーダーとしての危機管理能力
    真剣に受け止める、情報公開>犠牲防止
    巨大都市 封鎖;共産党独裁国家(中国)
    WHO局長(エチオピア) チャイナマネー狙い?

    ●アメリカ
    イスラム革命防衛隊;ISと戦った英雄、クーデター監視
    国軍(徴兵制)
    イスラム教を否定する思想
    2018トランプ イラン核合意(米英仏独露中)からの離脱 
    イラン核合意;イラン核開発stop 経済制裁を停止←解除

    大統領選挙

    ●中国 
    デジタル人民元(法定通貨)
    対アメリカ(経済制裁) 貿易黒字国(中国・日本) 貿易戦争
    ドル基軸通貨
    →世界のお金の流れを管理したい

    ●英EU離脱 3年半
    移民、EU権限
    アイルランド、北アイルランド 国境問題
    人、モノ 移動遮断
    紛争再燃
    EUからは離脱するけど、関税同盟には留まる「玉虫色の合意」両方からの反対

    ●相次ぐ不祥事
    背景:長期政権への驕り
    検察:最強の捜査機関
    政界汚職捜査:強大な権限
    定年延長
    政治主導:官邸が人事 霞ヶ関閣僚忖度

  •  池上彰さんは、いつも話がわかりやすい。本書も大変わかりやすいです。ニュースでなんとなく聞いて、わかりづらい中東情勢の用語もわかりやすく説明されています。次のシリーズも買いたいです。

  •  遂に新型コロナが流行し出した2020年まで来た。ここまで読んできて、ニュースなどちゃんと理解していなかった私は、トランプって大統領としてそんなに悪くもないんじゃ…?と漠然と根拠なく思っていたが、そんな考えは大間違いだったことに気づいた。遂に実行されたブレグジットや1巻からずっと混乱している中東…など、世界の大問題は一向に収束しない。このまま最新巻まで読了したい。
     「公文書破棄は日本のお家芸」記述が痛快!

  •  メルカリでこのシリーズの本を1から11まで購入して読んだのですが、やはりこの手の本は最新版が一番面白い。最初から11を読んで過去に遡る方が面白いかも?
     とにかく池上彰の本はわかりやすい。難しい中東の問題やブレグジットや宗教の問題をその背後にある問題から解説してくれる。
     12は新品を買おうと思う

  • アメリカの大統領選が終わるまでに
    なんとか読み終えられた!
    コロナの報道ばかりされているけど
    それに隠れている世界の出来事を
    どんどん知らないといけない!
    ポスト資本主義にはベーシックインカムを
    平等に供給し、どれだけ稼ぐかは
    個人に任せる形を取れるのが
    理想的だと思う!

  • 池上さんの本はどれもわかりやすく、役立ちます。このシリーズは毎回冒頭に掲載されている図表が秀逸。わかりやすくて、要点を一覧できます。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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