知らないと恥をかく世界の大問題10 転機を迎える世界と日本 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040822808

作品紹介・あらすじ

人気シリーズ第10弾。日本では平成から令和へと新しい時代に移る。しかし、先行き不透明で内向きになっている世界。今こそ歴史に学び、未来を拓くために世界が抱える大問題を知る必要がある。そのための解説本。

感想・レビュー・書評

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  • 下の6テーマについて論じられた本。シリーズ第10弾となっているが、10で初めて読んだ。

    第1章 居座るトランプ「アメリカ・ファースト」主義 
    第2章 揺らぐヨーロッパ、EUは夢だったのか
    第3章 サウジの焦り、したたかイラン、イスラム世界のいま
    第4章 習近平の1強政治
    第5章 AIとグローバル化の波に翻弄される私たち
    第6章 憲政史上最長政権へ。安倍政権は日本をどこへ?
    エピローグ 民主主義とは何か

     最近、YouTubeでオリラジのあっちゃんの動画を見てから歴史や現代社会に興味が持てるようになり、その影響でこの本を読むことにした。

     読んでみると、平易な文章でわかりやすく、世界の情勢がすごくわかりやすかった。

    エピローグの民主主義とは何かで、池上さんの思いが伝わってきた。
    国民一人一人が政治に参加している意識を持つことが民主主義を維持するための方法であり、無関心になればなるほど独裁色が強くなる危険性がある。
    こうやってわかりやすい文章を書いたり、テレビに出たりするのは、国民一人一人が政治や世界情勢に関心を持てるようにという願いを込めているそうだ。

  • 第十弾です。
    私は一昨年から読み初めてこれで3冊。
    毎回とても面白いです。

    新聞をあまり読まなくて、見るだけなのは
    こういう本を当てにしているから…。
    それは池上さんにとって良いことではないと
    承知しているのですが。

    中国がすごく成長しているのがよくわかりました。
    ファーウェイのこと、理解できました。

    「敵の敵は味方」
    ひとつ敵ができてしまうと、異教徒や従来の敵対勢力とも手を組む、世界中の国々。
    島国である日本は、八方美人というか、
    そういう問題とは離れてみえます。
    安部さんががんばっているお陰?
    でも、韓国とだけは、どうしても駄目ですね。
    だってあっちがおかしいんだから。
    何か良い方法はないのでしょうか?

  •  エピローグの民主主義についてと第5章以降が面白く読めた。民主主義は押しつけてもうまく機能せず、その国の国民が自分たちの力で勝ち取らなければ意味がないらしい。選挙も投票を強制しても何も考えず投票する人が増えるだけだとか。先人が勝ち得た権利であることをもっと認識しなければいけないと実感。
     中国のファーウェイ規制などそんなことあったな、と感じるほど過去になっていた。どんどん「一九八四年」の世界に近づいていく中国を他人事と思っていると、日本も知らぬ間に統制されていたりして…。


  • 池上さん信者ではありませんが、本を通して世界の問題を読み解く上での基本事項を改めて再確認できます。
    シリーズを通して読むと、昔からのこの話題が解決できていないな、、、あるいは、この問題のトリガーになるのはいつもこの歴史だな、、、と感じる部分があります。

    本書を初めて手に取った可能性も考慮して、筆者自身が過去でも取り扱った話題を一から、つまり、基本から教えてくれるので、過去作からの読み手は反復勉強もなりますね。

    筆者のアイロニーが込められた部分も多いですが一つの意見として多著と比較していくのも更なる勉強になります。

  • 流石の池上彰さん。説明が分かりやすい、分かりやすい。
    また同時に、自分の勉強不足さを痛感して恥ずかしくなった。
    日本のこと、世界のことが分かるからこそ器の大きい人間になれるのかな、と思う。
    僕はまだまだ勉強不足。これからも池上彰さんの本を沢山読もうと思う。

  • 2018年に起きた国際情勢について、背景となる歴史的な出来事も含めてわかりやすく解説した本。

    米中の関係が大きく変わり「新しい冷戦」へと発展していく一方、ヨーロッパは難民問題により寛容さが失われつつあります。

    アメリカが関心を持たなくなった中東は大国のパワーバランスの変化により緊張が高まり、米中新冷戦でアジアは大きく揺れ動いていきます。

    米中新冷戦の幕開けとなる2018年の国際情勢を理解するのに、本書は役立ちます。

  •  恥をかいてきた私、池上さんなら間違いない!と思い購入しました。

     相変わらずわかりやすく説明してくれてます。世界の時事問題、初心者にはうってつけです。

  • 相変わらずわかりやすい池上さんの解説本。
    時事ネタ中心だが、米、中、中東、欧州、ロシア、昔の戦争時代からの振る舞い、ブレがストレートに書かれていて、痛快な部分も多い。
    素人向けと侮っていると、痛い目を見る。

  • 重要そうな出来事が起こっている事はニュースで知っているが、その背景を理解できてない部分が多い。その点、本書は、丁寧に背景から説明してくれるのでありがたい。別々の出来事がの関連性もわかる。
    2020/03に読んだが、この本の書かれた頃に比べても、世界は大きく変わっていると感じた。

  • ニュースなどをあまり見ておらず、少しは常識をつけたいと思い購入。
    章立てされている内容直接以外にも、トランプ大統領が北朝鮮の非核化は自分の成果としたいという話、信者の数で三大宗教が決まっているわけではないという話、Brexitの影響でイギリスの産業がどうなるかの考察など、納得感のある説明が多く呼んでいて心地よい。
    ある程度、著者のバイアスはかかっているのだろうなと思うので、これをもとに更に調べていければと感じた。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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