ヤクザと介護 暴力団離脱者たちの研究 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA
3.08
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本棚登録 : 65
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040821337

作品紹介・あらすじ

リアル任侠ヘルパーは見た!
裏(ヤクザ)の地獄、表(シャバ)の私刑
注目の暴力団博士による、生々しき調査録。

リアル任侠ヘルパーとして働く元ヤクザ。
彼の貴重な成功事例には、暴力団離脱者が経験する様々な問題が凝縮されている。
暴排運動は更なる高まりを見せているが、暴力団離脱者の社会復帰は相変わらずまったく手当されていない。
「受け皿なくアウトローを生みだす方がよっぽど危険」と著者は指摘する。
暴力団博士とメディアから命名された注目の研究者が、切実な裏社会と表社会の実状と課題を明かす。

<受け皿なき社会を生みだす方が危険だ。>
■オラオラ・ヤクザとチャッカリ・ヤクザ
■「人さらい」や「金庫」というシノギ
■アウトローという新たな脅威が台頭している
■なぜ人は犯罪を止めるのか」という理論
■息苦しい社会、危険な社会にNOを

感想・レビュー・書評

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  • 社会を不寛容にすると危なくなるは確かに説得力あり。でも不寛容鬼成尾だろうなあ。

  • 東2法経図・6F開架:368.5A/H73y//K

  • ヤクザだった人が、やはり人と出会いながら、非合法かもしれないが、自分の才覚で、金を稼ぐ道を見つけて、たくましく生き抜いてきた自伝部分は面白い。

  • 介護現場でのエピソードを楽しみにしていたがほぼない。極道一代記としては興味もあったが、どうやら著者の興味はやくざのドロップアウトまでで、人権などの言及も薄い。

  • 第二部の「ヤクザの辞め方」が面白かった.暴力団離脱者の社会復帰を正しく促進するためには,プッシュ要因とプル要因を念頭に置く必要があると提言している(p246)が,前向きな考え方だと思った.警察のやり方は,暴力団の排除に集中して,その後のことは考慮していない.新たな疑似暴力団の誕生を促進することになっては,元も子もないはずだ.

  • 著者の以前の本もそうだったけど、一冊の本をとおして何をやりたいのか全然見えてこない。一人の人間の方ライフヒストリーなのか、昔より文献と今の現状の比較なのか、複数の事例を集めて典型例を抽出してパターンを抽出するのか。なにを試みているのか、一冊の本の中にちぐはぐなことがいくつも詰め込まれていて、ぜんぜんわからない。
    ただ、離脱者の人たちとのリアルな接触かあり、現実に寄り添った内容を書けることは、著者の方大きな売りだろう。
    だから昔の文献とか持ち出さず、オーラルヒストリーを集めるみたいな感じにしたらよかったのではないか。才能を発揮上手く使えてない感。

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著者プロフィール

1970年、福岡市生まれ。社会学者、博士(学術)。専門は犯罪社会学。龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員、久留米大学非常勤講師(社会病理学)、法務省・保護司。2001年北九州市立大学法学部卒業、08年同大学大学院社会システム研究科地域社会研究科博士後期課程修了。国会議員政策担当秘書、熊本大学イノベーション推進機構助教、福岡県更生保護就労支援事業所長等を経て、現職。裏社会のリアルを科学的調査法に基づいた取材を重ね、一次情報をもとに解説する。著書に『ヤクザと介護』『ヤクザになる理由』など。

「2023年 『テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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