- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040821252
作品紹介・あらすじ
2017年1月から、ほぼすべての国民が「個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)」に加入できるようになった。これは、公的年金に上乗せして給付を受け取れる私的年金制度。公式サイトでは、「基礎年金、厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活に向けた資産形成が可能になる」としている。つまり、国は国民への自助努力を求めてきているのだ。
となれば、今後の資産形成の要となるこの制度を熟知する必要がある。この制度には、税額控除や運用益=非課税などのメリットも多い。利用しない手はない。利用するかしないかで圧倒的な差がつくことになる。
しかし、まだまだ運用リテラシーが低い日本の預金者たちには高いハードルとなるだろう。では、具体的にどうすればいいのか? 本書では、投資家目線の辛口解説で人気の山崎元氏にご登場いただく。「山崎流・確定拠出年金入門」で、今後のマネープランの根幹をなすこの制度をぜひ活用してほしい。
感想・レビュー・書評
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本書は楽天証券の客員研究員を務める山崎元氏の確定拠出年金に関する本です
確定拠出年金とは、簡単に言えば個人年金なのですが、税制上の優遇が受けられ、さらに法改正により確定拠出年金ができる対象者が増えたことで現在注目されている投資方法の一つです
税制優遇については、NISA同様利益に税金がかからない上、さらに掛金に応じて所得税・住民税が控除されます
つまり、投資しない場合や他の投資方法に比べると、この控除分だけ「必ず」得をする、というものです
ここらへんについては、この本に詳しく丁寧に説明して書いてあるし、諸手続き方法などもきちんと説明しているので、この本さえあれば確定拠出年金は簡単に始められるのだと思います
また、山崎元氏のおすすめとして、
・個人向け国債「変動10」
・国内株式インデックスETF
・先進国株式インデックス投信
を挙げていて、このうち買えるのが先進国株式インデックス投信だけなので何を買うかは推して知るべし
なお、自分が勧めたい商品については「平均的にはそうなるはずだ」と説明して容認し、勧めない商品については「必ずそうなるとはいえない」と説明し否定している
どっちの場合も「平均的に〜となるはずだが、必ずしもそうなるとはいえない」なのだから、よく考えると変な話
まあ、あいかわらずの山崎節で、対象銘柄についてはいつもどおりなので、何を買えばいいかという点ではわざわざ読む必要はない
手続き面等については非常に有用だと思いました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
確定拠出年金について書いた一冊。
確定拠出年金以外を含む投資について勉強になった。 -
2021/05/11
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同じ著者の「確定拠出年金の教科書」は既読ですが,こちらの本が情報が新しいかと思い,読んでみました。
内容はかぶっていますが,選ぶべき商品をシンプルにはっきり書いてあり,分かりやすかったです。
特に,確定拠出年金を楽天証券でしている人は,具体的な商品の解説もあり,参考になります(具体的にこの商品を選ぶべきとは記載されていませんが,この本全体を読めば結論は見えてきます)。 -
言い切り型のわかりやすい本でした。
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タイトルのとおりシンプルでわかりやすいけど、
私の「現DC上の資産をMSCI-KOKUSAIに連動する投資信託にスイッチングしたいがタイミングがわからない」という問いに対して指針をくれる本は見当たらず。
自分で考えるしかないですね、、 -
シンプルに要点を押さえています。電車の中で読み込むのにもちょうどよかったです。
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山崎さんらしいハッキリとした切り口で、数ある商品の中から何を選べばよいか書いてある
なぜその商品が良いか等の根拠とかは、知識が無いと少し分かりづらいかもしれない
私は新しい税制面のポイントを確認するために購入したが、これまでの彼の著書を読んでいれば目新しい解説はなく、商品も予想できる内容なので購入不要と思われる
読了日:2017/09/05