知らないと恥をかく世界の大問題 (7) Gゼロ時代の新しい帝国主義 (角川新書)
- KADOKAWA/角川書店 (2016年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784040820637
作品紹介・あらすじ
アメリカが20世紀の覇権国からおり内向きになったのを見計らい、かつての大国が新しい形の帝国主義を推し進める。難民問題、IS、リーダーの暴走…、新たな衝突の種が世界中に。世界のいまを池上彰がズバリ解説。
感想・レビュー・書評
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定番シリーズ第7弾は、個人的に興味のある話題も多く、読みごたえがありました。
特に第3章までの前半の内容は◎です。
次は、第8弾を読んでみます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第7弾にしてようやく折り返し。ほぼ流し読みではあるが、薄ぼんやりと世界の輪郭が掴めてきているような気がする。2015年時点でも第3次世界大戦が始まっているのかもしれないのなら、もう完全に突入してしまっているのだろう、とポーランドにミサイル着弾のニュースを観ながら感じる。因果関係の蓄積こそが歴史であり、長い時間軸の中でニュースの意味を考えてほしい、と書かれており、点ではなく線で考えると見えてくる物が多いことを再認識した。
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このシリーズも再度読み始めて7冊目。
この頃にこんなことニュースでやってたなぁと思いますが、発行日を見ればたかだか数年前。
政治•経済という分野は本当に目まぐるしく変わるものだと感じますね。
今作は、過去作に比べると振り返りとなる内容が多かったです=世界情勢が今までの本の執筆中よりも大きく変動した事が少なかったと言えます。細かいところの拡充はもちろんあります。
国内に関する事はだいぶ少ないですね。主に世界をターゲットにした内容でわかりやすく纏まっています。過去と同じ説明から入るので、反復学習になります。
ただし、私は個人的にテレビや記者含めるメディアの情報には常に猜疑心を持っています。池上彰さんの情報を全て鵜呑みにはしません(他の人のも同様に)、世界的な事情を説明する際はとても分かりやすく、客観的ですが、国内問題になるとぐっと偏向報道に近づく時があります。日本人ですので日本の内容で身が入るのは当たり前ではありますが、、、
恣意的なのかどうかは分かりませんが、批判のみやだいぶ主観論になること、どうしても広く浅くになる分野もありますので知識を得る•土台を作るという意味合いで本を読むと良いですね。そこから先は他の本も読みつつ理解を深め、自分で考える事が重要ですね。
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2017
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池上彰のシリーズ第7作。
文字通り、国際問題についてアメリカから中東、中国など色々書かれており、とても勉強になった。 -
池上さんの視点で、2016年前後のニュースを見つめ直せる。これを受けて、どうしたらいいのか、どういう方向が考えられるのか、自分の考えを持っておけば慌てふためくことはない。
すべてを知り尽くすことなど不可能で、予期できないことが起こるのが現実だ。起きたことをどう受け止めて動くかの、積み重ねだ。知らなかったで済めばよいが、そうではないことは多い。いつの時代も生きるための術として、いつまでも知ろうとし続ける。移動と輸送や情報スピードは格段に上がり続け、タイムマシンを手にしたかのように変化して、複雑になっている。後の歴史の教科書に載る出来事を体感している感覚を持った。
接近し過ぎては、対象を捉えられない。なぜそれがニュースになるのか、それを受けて何が起こるか、なぜニュースとして扱われないのか、そういう出来事を見つめ続ける必要がある。 -
安定の池上さん、とてもわかりやすい。それにしてもこのシリーズ、巻を重ねるごとに世界の問題が深刻化しており、読むのがしんどくなってきたほど。
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石油問題、ISの問題、世界の事情がわかりやすい。
フランスがテロの標的になったのは植民地で非人道的なことをしたことを考えると仕方ないと思ってしまう。この世はなんという世界なんだろう。
富や幸福を分け合うことはできないんだろうか。
いがみ合わずに。