15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040696539

作品紹介・あらすじ

10歳で発達障害のひとつ、アスペルガー症候群と診断。
中学校に通えなくなったのをきっかけに、あえて進学しない道を選んだ15歳の「生きる道探し」とは?

現在、15歳のコーヒー焙煎士として、メディアで注目されている岩野響さん、初の著書! ご両親のインタビューとともに、ベストセラー「発達障害に気づかない大人たち」著者、精神科医・星野仁彦先生の解説も掲載

感想・レビュー・書評

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  • 小さいころからできないことが多かった…けれどできることもあった…。10歳でアスペルガー症候群と診断を受けるまでの本人と両親の葛藤を考えると心が痛みます。中学から登校できなくなったことを機に、本人のできることに目を向けて、それを支援することに力を注ぐ両親の深い愛情に感銘を受けました。響くん自身も頑張ってると思います。

    響くんのその後…東京にお店を出したみたいですね!カメラマンとデザイナーとしても活躍しているみたい…すごいなぁ~ホント、響くんだからこそ、できること!響くんのいいところは両親への感謝の気持ちが常にあること、響くんの焙煎したコーヒーを一度味わってみたいです(^^)

    • かなさん
      猫丸さん
      私も同じ、カフェイン中毒です。食事は抜かないけれど(^^;)
      あと、活字にも飢えてるかも…!
      私自身、コーヒー好きだからって...
      猫丸さん
      私も同じ、カフェイン中毒です。食事は抜かないけれど(^^;)
      あと、活字にも飢えてるかも…!
      私自身、コーヒー好きだからってことと
      あと、発達障害を抱えている人って結構身近にいたりするので
      手にした作品だったんですよ…。
      発達障害だからって何にもできないわけではなく
      できること、得意なことを見つけてそれを認めて伸ばしていく…
      それを家族だけでなく、社会全体でサポートできるような
      そんな世の中になるといいなって思いますよねっ(^^)
      2023/03/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      かなさん
      > そんな世の中になるといいなって
      ですよね。
      もう少し余裕があって、急ぐばかりの社会から変わると良いなぁ。。。
      かなさん
      > そんな世の中になるといいなって
      ですよね。
      もう少し余裕があって、急ぐばかりの社会から変わると良いなぁ。。。
      2023/03/29
    • かなさん
      猫丸さん、そうですよね…!
      私もそう思います。
      みんなが少しずつでも、他人事じゃないと思ってくれたら
      誰にでも優しいあったかい社会にな...
      猫丸さん、そうですよね…!
      私もそう思います。
      みんなが少しずつでも、他人事じゃないと思ってくれたら
      誰にでも優しいあったかい社会になると思います(^^)
      2023/03/29
  • ご両親と弟さん達の暖かいサポートに涙が出ました。もちろん、ご本人の頑張りというか研究熱心なところもとても良いです。

  • 発達障害を抱えながらコーヒー焙煎士として活動する岩野響さんが自身の今までの苦悩とコーヒーとの出会いや思いを書いた一冊。

    学校へ通って教育を受けるという基本とされていることから道を外れ、コーヒー焙煎という没頭できることを見つけ毎日打ち込んでいる著者の姿を本書で知り心が打たれました。
    小・中学校に通っていた時の周りと同調できない本人や病気との付き合い方を模索する両親それぞれの苦悩を知りました。
    そして、できることを見つけていきそれを唯一無二のできないことにしていくという考えは素晴らしいことだと思いました。
    また巻末にある精神科医の星野仁彦氏の解説によって岩野家での取り組みが発達障害との向き合い方の方向性として正しいことも理解できました。

    本書を読んで、日本ではまだまだ発達障害に対する理解が進んでいないことも痛感しました。
    そして、早期発見できる仕組みをつくることは早急に対応しなければいけないと感じました。
    テレビなどのメディアに取り上げられ少しでも理解が進むとともに誰もが自分の特性を生かしていくことのできるようにしていくべく、この国の教育についても見直すべきところがあると本書を読んで感じました。

  • 2023.2.21
    アメリカが2週間学校に登校できないと、児童心療内科につれていにければ虐待になると言う話を聞いて、いいなと思った。
    学校と家庭で抱えるのはしんどいし、促しても何かを知ってしまうのが怖いから二の足を踏む過程が多い中で、いいと思った

  • 障害を抱えた本人,両親の考えや気持ちを知ることができる。特に本人も体験談を振り返っている点が,他の本にはなかなかない点かなと思う。

    障害をもつ人だけでなく,多くの人が前向きに生きるために,必要な考えが入っている気がする。

  • 「子育てのノロイ…」の中で紹介されていた一冊

    アスペルガーがあるお子さんが15歳で焙煎士として生きる道を作っていく、その過程の葛藤をご本人、両親、医師の立場から多角的に書かれている。

    親としては恥ずかしい、子どもが分からない、子育ての失敗、様々な葛藤があった事かと。でも『できないことを見るのではなく、できることをさがしていく』とてもポジティブで且つ子育ての基本、それが悩んだ最終たどり着いた答えで、ちゃんとできているご両親が立派で素晴らしい。そしてそう思えて楽しい、とあった一節もとてもステキだ!

    本人のズタズタにされた心も癒えて、自信を持って生きていく。当たり前のことがとても難しい世の中、これは障害の有無ではないかと。全ての人に当てはまり、全ての人が少し優しくなるだけで大きく変わることのように思う。

    保育士の先生に相談できないほど注意ばかりされていた、という文章が心に響いた。当時は今ほど知られていないとはいえ、第二の母であるような保育士に相談できない状況はきっと母親としてとても辛かったのではないかと… その後小学校の鹿貫先生が、「響さんは響さんでいいの!お母さんは、彼のできないことをサポートすればいいの」という一言に救われた。ステキな先生だ。

    本人は、友達の力まで借りないと、中学に通うことができないのか、とショックを受ける… 72
    とても正直な一言。思春期も重なり不安に押しつぶされそうだ…辛い。

    親ができることは、環境を整えることだけ。
    なんでできないの? よりも、どうしていきたい?と考える方が自由だし、ワクワクします。 163

  • 発達障害を持つ人の大成功パターンだと思う。
    後半で精神科医の星野さんが書いているように、発達障害は、発達凹凸症候群という言い方にしたほうがいいくらい、あることは飛び抜けてでき、あることは全くできないというのが特徴である。(定型発達は、飛び抜けてなくても平均的に満遍なくこなす)
    15歳の響君は、家族の支えもあって早いうちから自分の得意なことを生かせるコーヒーの焙煎士という天職に巡り会えたのだと思う。人と関わる接客などは苦手でも、モノと向き合うのは人よりも得意なことが多い発達障害の良さを活かして、普通は3時間くらいしか集中が難しいといわれる焙煎の仕事を、何時間もこなしてしまえるのは、発達障害の強みだ。


  • ミニコメント
    模索しながら、自分の世界を広げる姿にどんどん読みすすめずにはいられませんでした。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/612589

  • アスペルガー症候群と診断され当初はそれがどうしても受け入れられなかった筆者。中学に入ってからますます集団生活ができなくなっていく…。そんな中で家族の協力もあり大好きなコーヒー焙煎をして豆を売る方向へ舵を切る。できないことばかりに目を向けるのではなく、できることを生かしていく。誰もがこのように上手くいくとは限らないかもしれないが障害のあるなしに関わらず自分を知るということは大事だなぁと思った瞬間でした。学校に行く事が全てじゃないね。

  • 《発達凸凹な生き方》

    15歳でコーヒー焙煎士、素晴らしい!
    才能を伸ばしている家族の皆さん、素晴らしい!
    受け入れて支援している周囲の人たち、素晴らしい!

    人にはできることとできないことがある。それを自分の物差しで計り「常識」に当てはまるのではなく、本人がやると決めたことを応援する、それが本人と周囲の人達を幸せにします。

    発達障害と不登校には関係がある。何故なら学校内でできることを探せないからだ。
    それなら家で自分のできることをとことんやってもらう、それが「才能」を開花させる。
    それが良い!!

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著者プロフィール

高校には進学しない選択をし、中学を卒業後、群馬県桐生市に自ら焙煎したコーヒー豆を販売する「ホライズンラボ」をオープンした15歳。キャッチフレーズは「ぼくができることから ぼくにしかできないことへ」。発達障害のひとつ、アスペルガー症候群と向き合いつつ、自分にしかできないことを探している。

「2017年 『15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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