泣きたくなるほど嬉しい日々に

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 755
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784040656908

作品紹介・あらすじ

2019年7月26日発売。

息してるだけでうるさいよ!だって生きてるんだから。

高円寺で朝まで語り合った、貧乏だけど楽しかった日々のこと。初恋の女性・マキちゃんに指輪をプレゼントして、耐え難い悲しみに満ちた日のこと。「めざましテレビ」での出演をきっかけに、伝えるという解釈が変わった日のこと。SNSのエゴサーチで怒りに震えた日のこと。そして「もうほとんどの夢が叶った」と言われて嬉しくなった、あの日のこと――。音楽シーンで強烈な個性を放つ4人組ロックバンド・クリープハイプのフロントマンとして、作詞作曲も手掛ける尾崎世界観。これまで『祐介』『苦汁100%』『犬も食わない』などを上梓し、文学界でも脚光を浴びる著者が紡ぐ、無防備なほどにリアルな本心。雑誌『ダ・ヴィンチ』で2018年4号から1年間連載したエッセイに大量の書き下ろしを加えた単行本が、ついに刊行。他人に笑われても「好きなもの」を大事にする著者の強さの裏にひそむ葛藤は、生きづらさを抱えるすべての人に共感をもたらす。お守りのように大事にしていた日々をつづった最新エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 生きるのめんどくさそうだけど、この日常を嬉しい日々って呼んでるのいいなあ

  • 【モンクの叫び】
    悲しみは伝えるものじゃなくて、自分の内に溜め込むものだろう。そして、そこから溢れるものだと思う。

    いいじゃないか、何かに怒っていたって。
    何事にも無関心でどれもこれも受け流す方がよっぽど寂しい。怒っているということは、起こっているということだ。何かをはじめるために怒りが必要な時だってある。

    【Y字バランスをしながら「共感なんてただの痛み止め」と悟った顔をして、T字路にぶち当たる】
    「共感には痛み止めのような作用があって、迷いや後悔を一時的に鎮める作用がありますよね?」でも、「やっぱりそれは一時的なもので、痛みはちゃんとまた自分に返ってきますよね?」だから、「できる限り共感に頼らずに自力で頑張っていきたいですよね?」

  • これからお互い別々の道を進むことになるけれど、どうかお元気で。(綺麗事)(立つ鳥跡を濁さず)

  • エッセイ。
    個人的には苦汁シリーズの方が好き。
    こっちの方が回りくどいというか、小汚いというか、ネガティブな感じ、底辺の時代の匂いがする。
    これを読んでいると、ファンのわたしですら、尾崎世界観ってもしかして(しなくとも)めちゃくちゃめんどくさいやつなのでは、実際近くにいたら話しかけたり出来ないかも…って少しモヤモヤする。

    わたしが好きなクリープハイプはきれいなとこしか見てないのかな〜。

    スーツケースの話が1番親近感を感じた。たしかに尾崎さんはスーツケース引いてるより、デカいカバンを背負ってる方が似合うなあ…と。

    よく尾崎さんのエピソードで出てくる「市川くん」について少し分かったのが良かった。

    それからズボンは滅多に洗濯することがないという話。

    あと1番グッときたのは『exあやっち』。
    先日たまたまライブで尾崎さんがこの方の話をしていて、もっと知りたいと思っていたら本に書いてくれていたんだね。
    ライブで話を聞いた時に、この女性は尾崎さんのことが好きだったのではないかと思っていたのだけど、ちゃんと他に同棲していた恋人がいたようで良かった。
    尾崎さんのためにも、その女性のためにも、良かった気がする。
    これから命を絶とうとするというのに、尾崎さんに向かって『あんたは絶対に成功する。あたしが保証する』なんて前向きで力強い言葉を残していくなんて、ほんとになんでその力強さを自分に向けなかったのだろう…。
    尾崎さんのツッコミがかなしくて、でも少し笑えて、なんかそういう風になんどもふざける瞬間が今までに何度もあったんだろうなと思ったら、他人のやり取りを覗いてしまったようで、胸が熱くなった。

    わたしも死んだ時に誰かに『あんなに強い絶対的な味方がいなくなって心細い』って思わせてしまうくらい、誰かに愛情やパワーをあげられる人でありたい。

  • 尾崎さんのワードセンスが好き

  • 私が好きな人は、たいがい面倒くさい人だ
    ということの確信を深めた。

  •  尾崎さんの描く歌詞が好きで、遂に本にまで手を出しました。彼の言葉は痒いところに手が届く。言語化することが難しい感情を、よくもまあ言葉にしてくれる。また救われてしまいました。

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    尾崎世界観が紡ぐ、無防備なほどリアルな本心。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/654639

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著者プロフィール

1984年、東京都生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギターを担当。作家としても活動し、これまでに小説『祐介』、日記エッセイ『苦汁100%』『苦汁200%』(いずれも文藝春秋)、『犬も食わない』千早茜との共著(新潮社)を上梓。

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