- Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
- / ISBN・EAN: 9784039637109
作品紹介・あらすじ
小さな田舎町の小さな家に、編み物名人のおばあさんがいました。春がきて頼まれ仕事がなくなって、何を編もうか考えているときでした。大きな黒っぽい蝶が窓から入ってきて、ひざにとまりました。見たところただ黒っぽい羽が、よく見ると美しいこまかい模様が浮き出ています。名人のおばあさんは、この蝶の羽模様で肩かけを編むことに決めました。ところが、編みはじめるとむずかしい。何度も何度もやり直して十日もかかってやっと五センチ巾の細い編み物ができたときです。編み物はびくんびくんと動き出し、さらに編み進むと浮きあがり出し、編み巾が増すと、押さえたおばあさんまでがいっしょに浮きあがったのです。-そこでおばあさんは、空とぶ飛行機を作ってみようと考えました-。小学中級以上から。
感想・レビュー・書評
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・編み物で空を飛ぶ、という発想が自分には思いつかなくってなるほど〜と驚きながら読んだ。
・挿絵が良かった。飛行機のカタチ。上空から眺めた街の光景。
・娘も孫もお話には出てくるけど、絵にはおばあさんと編み物と蝶しか出てこない。
だからとても不思議な感じがする。夢のような感じもするし、なんだか不吉な感じもある。話の奥行きがあって、いろんな解釈が出来そうなところが名作と言われる所以なのかな〜。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙の絵でどんなものかはわかりましたがそこに至るまでの物語り。また作ればいいのに。
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文学って感じ。深い。
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編み物の得意なおばあさん
仕事がない間は肩掛けを解いて編み直していた
あるとききれいなちょうちょがやってきて、その模様を再現しようとする
どんな編み方も出来ると思っていたけれどなかなか難しい
何日もかかってやっと5センチ編んだところで編み物が浮き出す
編むとどんどん宙に浮くので編みにくい
空を飛べるかもと考えながら飛行機の羽にしようと編む
飛行機は無事空を飛ぶ
娘に同居しないかと言われていたので飛行機に乗って港町まで行って戻ってくる
降り方が分からなくて困ったが、毛糸を解けばいいということに気づく
素晴らしい体験だったのでもう空を飛びたいとも思わなければ普通の編み物にも満足出来なくなって編み物もあまりしなくなる
娘たちと同居して孫に飛行機の話をするが冗談だと思われる -
編み物名人のおばあさんの冒険物語。文章だけでも情景が浮かんできますが、村上勉氏の絵がさらにやさしい雰囲気を物語にあたえています。おばあさんの表情や部屋の様子、編み物の描写がどのページのものも文章とぴったりあっていてわくわくします。大人が読んでも楽しいファンタジーです。
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いちばん気に入ったばめんは、おばあさんが手づくりのひ行きにのって町までとんでいったところです。
なぜなら、とてもゆかいでおもしろそうだからです。自分もしたくなります。とくに、手づくりのひこうきにおばあさんのだいじないすをむすびつけるところがすきです。
(よむよむ) -
子どものころ大好きだった本。
編み物好きなおばあさんが作った不思議な飛行機。
自分の祖母が編み物好きだったので、重ねて読んでました。
おばあさんの体験する冒険にドキドキ。
そして結末は、幼い自分にとっては不思議な内容でした。
今となっては「やりきった者の決断」と理解できます。 -
ぴょんぴょんぴくぴく動く毛糸なんてすてき!
女の子だったらこの本を読んだ後に編み物に挑戦したくなるに違いない。
おばあさんのやさしい眼差しと、少女のような好奇心。 -
編み物ができたらいいなあ、と思いました。
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楽しいです