- Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
- / ISBN・EAN: 9784037500504
作品紹介・あらすじ
海にのぞむ隣国サンガルに招かれた新ヨゴ皇国、皇太子チャグム。しかし、異界からの使いといわれる"ナユーグル・ライタの目"があらわれ、王宮は不安と、やがて恐怖につつまれる。海へと消える運命の者を救うため、呪いと陰謀のなかをチャグムは奔走する。『精霊の守り人』からさらに広がる世界、守り人シリーズ4作目。
感想・レビュー・書評
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(2014年11月13日 再読)
チャグムが優しくかっこいいお話。
シュガになんだかぐっと来た。
海の国サンガル、南の大陸のタルシュ、世界が広がっていきます。
バルサやタンダが出てこないのは寂しいけど、外伝なんかじゃなくこっからこのシリーズすっごく面白くなる!と個人的には感じています。 -
守り人シリーズ4作目だが外伝的位置。
子どもにも読める文章ですが、リアルで立体的な構成で、大人の鑑賞に堪えるファンタジー。
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムはサンガル王国の王位継承の祝典に招かれて星読博士のシュガと訪れる。
島の多い国サンガルは、王家の娘達が島守に嫁ぐことで結束を固めていた。
かっての小領主が今も島守りとして自分の領土を守っているのだ。
ところが大国の回し者が島守りを誘惑…
島守りの元で漁師と共に育てられたたくましい次男タルサン王子が跡継ぎの兄に向かって銛を投げるという暴挙。
宮廷は大混乱に…チャグムは陰謀の渦中へ飛び込んだ形となる。
ナユーグル・ライタの目という哀しい運命を背負った幼女。
皇族は神聖とされる国で育ったチャグムは深窓の大人しいお坊ちゃんに見えるが、そこはバルサと放浪の旅をした経験のある少年。いざというときに活躍するかっこよさ!
サルーナ王女や一途な「海をただよう民ラッシャロー」の少女スリナァも活躍。
この版は2007年9月発行。挿絵画家の解説も収録。
今から買うなら文庫でしょうか?
でもこの版がけっこう好き。 -
イラストが変わったと思ったら、バルサが出てこない。チャグムの物語だった。
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今回の物語の主人公チャグム。
彼が、過去の経験(たくさんの人に助けられたこと)から、同じ行動を取る場面が感動的だった。
色んな人に支え・見えない自然の流れを忘れて、目の前の利益に走る者の描写は、教訓だと思う。 -
これまでのシリーズ史上もっとももどかしく、だからこそ人間味があるというか、共感する内容となっている。というのも、バルサもトロガイも出てこないため、「ここでうまくやっつけてくれる!」という人がいない。そのため、チャグムやシュガが自らの能力を限界まで発揮しつつも、勧善懲悪とはならない感じ。だがそれがよい(笑)
そしてサンガル家のしたたかな女性たち!純粋な心だけでは政治の世界は生きられないのよと言わんばかりに手練手管を披露していく。これは果たして子供向けの本なのだろうかと思ってしまう。
自分が南海の生まれ(でも船に酔う)ということもあり、非常に楽しく読めました。 -
後書きを読んで初めてタイトルが「守り人」ではなく「旅人」だと気付いた訳ですが、面白かったです。チャグムは精霊の守り人にされたことで確実に人生観が変わっちゃって、皇太子としては生き辛くなったけど、引き換えにそのままならば決して得られなかっただろう理解者を何人も手にしたわけですね。この先がより一層楽しみになりました。
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2021.01.20.読了
精霊の守り人シリーズ 4弾
チャグムは本当に成長したなぁ
精霊の卵を宿した時が11歳
そしてこの話は14歳
まだ14歳!
シュガも頼もしくなってきたし、
次のお話が楽しみで仕方ないわ〜
この本はいくつくらいの子供を対象としてるのかな。
小学校高学年くらいで読んでたら、
少しその後が変わっていたかも。