メキシコへ わたしをさがして

  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784037268909

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  • カリフォルニアのアボカド農園に囲まれたトレーラーパークのトレーラーハウスに、曾祖母とFLKの8歳の弟と過ごす11歳のメキシコ系アメリカ人ナオミは、リストづくりと石鹸彫刻と”心配”が得意な女の子だった。ある日、7年間音信不通だった彼女らの母親が突然訪ねてくる。ナオミと弟は喜ぶが、母は、ナオミだけを連れて、ボーイフレンドとその娘とともにラスベガスに移住しようと考えていた。アルコール中毒を匂わせる母の言動に恐怖する彼女らは、彼女ら姉弟を保護する意思を持っているのではないかと思われる父親を探しに、彼の故国メキシコに、”トレーラーハウスごと”旅立つ。

    心配性で内気な少女が、自分と周りのために勇気を持って奮闘する姿を描く。


    *******ここからはネタバレ*******

    母親がボーイフレンドと現れて、ナオミだけを連れて行こうとするところまでは、テンポもよくドキドキさせられたが、メキシコ出発からは、物語が散漫で、文章も明瞭さに欠けているように感じた。

    特に、メキシコからは登場人物がとてもとても増えて、よくわからなくなった。
    メキシコ滞在の目的は、父親を探すことなのに、なぜかラディッシュ彫りの祭りに参加することも大きな目的になっていない?参加申し込みしていない少女が、勝手に大きな作品を作って展示していいの?そもそもその彫刻の祭りが、なんといいタイミングで行われていること!
    会場で突然出会った父親が、逃げたのはなぜ?びっくりして心の整理をしたかったからだと言ったが、それなら、逃げ切る必要はなかったのではないのか?父親が、生活費を送りながらも自らの所在を明らかにしていなかった理由は明かされていない。……等々私の読解力ではたくさんの疑問が残った。


    主人公の年齢から高学年向きに設定されているが、親からの自立も描かれているので、中学生でもいいです。

  • ひいおばあちゃんと弟のオーウェンといっしょにトレーラーハウスにすんでいるナオミ。3人は完璧な家族で、心穏やかに暮らしていたが、ある日、二人を捨てた母親のスカイラが突然やってきて、ナオミだけを引き取りたいと言う。これまでどおりここで暮らしたいナオミたちは、どこにいるかわからない父親を頼ってメキシコを目指す。はたしてナオミたちは父親に会い、ひいおばあちゃんとの暮らしを守ることができるのだろうか。ドキドキしながら最後まで引っ張っていかれる物語。

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著者プロフィール

パム・ムニョス・ライアン/1951年、カリフォルニア州に生まれた。『夢見る人』でプーラ・ベルプレ賞、『メキシコへわたしをさがして』でシュナイダー・ファミリーブック賞を受賞。本作は児童図書作家画家協会(米国)のゴールデンカイト賞最終候補に選ばれたほか、 ニューヨーク・タイムズ ベストブックス・オブ・ザ・イヤー、ニューヨーク公共図書館ベストブックス・オブ・ザ・イヤー、Amazonベストブックス・オブ・ザ・イヤーなどに選ばれた。

「2022年 『明日の国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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