- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784036525300
感想・レビュー・書評
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731部隊を描いた子どもの本
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新聞で中学生女子が感想文を書いていたのを読み、図書館で借りて読んだ。
終わり方がしっくりこなかったけど、戦時中に日本人がどんなにひどいことをしていたかがわかって、ショック。 -
しばらく前に読了。「直樹とゆう子」シリーズの一冊。
章ごとに視点が別な人になっていくのが面白い。ミステリタッチで読みやすく、でも実はかなり重たい話。最後の締め方は、常套すぎてちょっとなぁ、とも思う。そうあっさり「語る側」の位置につけるものかしら。
シリーズのまだ読んでいないものも、いつか時間をみつけて読めたらいいな。 -
衝撃的。心臓がなる。全く知らなかった事実。
子どもが中学生くらいになったら読ませたい。 -
2012.07.04
ひなこオススメ -
『ふたりのイーダ』が69年に出版され、それから20年近く経って出た本なので、(もう大人になっていて)読んでいなかった。
確か84年に清水真砂子の『子どもの本の現在』が出て、松谷は激しい批判にさらされた(松谷は被害者としての戦争しか描いていない、という)わけだが、この本と『あの世からの火』は彼女なりにそういった批判に答えたものだと思う。
加害者としての日本人を描いた児童文学は少なく、またかなり書くこと自体難しいので、松谷の文学者としての姿勢を評価したい。
作品としては正直いって『ふたりのイーダ』ほどではなく、「丸太」であった少女の霊や幽霊を出す必要があったのか、読み手(小学校高学年)と主人公(中三と大学生)の乖離など、いろいろな疑問があるし、731部隊に関しては、松谷らしい情緒的な言葉で語ってほしくなかった気もする。
でも、この本で、日本の加害責任に初めて思い至る子どもも多いだろうから(いまだに学校教育は被害者としての日本しか教えていないから)、存在価値は大きい。
これをきっかけに子どもたちが自ら調べたり考えたりしてくれればいいなと思う。 -
知っておくべき事がある。
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読了。人間の倫理を問われる作品。
ミステリタッチで過去の凄惨な歴史を描き出す手法に、米原万里さんの『オリガ・モリソヴナの反語法』を思い出した。
同じ題材を書いた作品が何作かあるようなので、それも読んでみたい。
そして、考えてみようと思う。 -
小学生の頃に読んだ本。その頃の私には、本当に衝撃的だったのだと思う。
七三一部隊。マルタと呼ばれる人々。人体実験。凄惨な事実。
きっと今読んだら、また抱く感想は違うのだろう。