キング牧師: 黒人差別に対してたたかった、アメリカの偉大な非暴力主義の指導者 (伝記世界を変えた人々 2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784035420200

感想・レビュー・書評

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  • 4.32/83
    内容(「BOOK」データベースより)
    『ーティン・ルーサー・キングが暗殺者の弾丸にたおれた、1968年4月4日、世界中は大きな悲しみにつつまれた。1950~60年代にかけて、キング牧師は、アメリカの黒人差別に対してたたかう公民権運動の中心として活躍。今では、アメリカの黒人差別問題は、かなり改善されたが、南アフリカなど多くの国では、まだ人種差別が解決されないままだ。黒人だけでなく、あらゆる人のための正義・平和・自由をもとめた、非暴力主義のキング牧師のメッセージが、今ほど大切なときはない。』

    原書名:『Martin Luther King』
    著者:V. シュローデト, P. ブラウン
    訳者:松村 佐知子
    出版社 ‏: ‎偕成社
    単行本 ‏: ‎187ページ

  • 図書館で何気なく手にとり読みました。
    私はアメリカの差別に対して、ほとんど無知でした。本書はいろいろ考えさせられる内容でした。
    私も本当に信念を、もって強く生きていきたいです。

  • 今のアメリカの状況がよくわからなかったので、少しでも理解したくて読んだ。全てが分かったわけではないけれど、ぼんやーり分かった気がする。

    公民権運動は、実はフェミニズムにも関連してるらしい。高校の時、全然勉強していなかったので、新しい学びが次々と現れて面白い(汗)

    北部の賃金格差が大きいとのことだったが、その理由はよく分からなかった。

    今の暴動を見て、非暴力に訴えたキング牧師はどう思ってるだろう。「暴力」は必ず歪みを与えるのだと確信した。

    前半は酷い歴史ばかりだったけれど、その中でも人種に関わらず、必ず良心を持った人がいた。声高に差別を批判する「勇敢な人」ではないけれど、自分の良心に従って、小さな行動を起こした人。どんな歴史でも思うことだけど、そういう人間は必ずいる。しかも結構多い。でも、人は脆いのですぐに周りに左右されてしまう。そのサイレントマジョリティーをいかにして動かすかが、運動のポイントなのかなーと思ったり。

    あとはジャーナリズム。印刷ができて、カメラができて、電子媒体ができて、人がスマホを持てるようになって、SNSで発信できるようになって、これは重要なことだと思う。もちろん、それによる弊害は沢山あるけど、まずは真実を知らないと、進みようがない。近頃マスゴミという言葉が目立つけれど、本来のジャーナリズムが失われませんように。

    これは児童書だけど、児童書の方がサッと読めるし頭に入るし私には向いてる。また明日借りよーっと!
    (児童書コーナーを漁る、20代女性)

    • 東京タワーさん
      「グローリー」という映画もキング牧師で、抗議活動について、非暴力を訴える内容でオススメです。
      「グローリー」という映画もキング牧師で、抗議活動について、非暴力を訴える内容でオススメです。
      2020/06/05
  • 児童用によくまとめられている伝記本。
    私自身、南部に住んだことがある身としては、今だなお目に見えぬ差別の壁はまだ感じられた。まだまだ、完全にキング牧師の夢は叶えられていないが、着実に一歩一歩進歩していっているのは誰もがみて明らかである。アメリカの例を見習って、世界各国にある人種差別、階級差別、職業差別、ジェンダー差別をなくすために、今一つ自分たちの行動を見返す必要があると思う。私たち、日本にだってたくさんの差別がまだまだある。朝鮮、韓国人、中国人に対しての人種差別。部落差別。職場内でのジェンダー差別。彼のように、非暴力かつ相手を愛で負かすような人になりたい。

  • キング牧師の生涯と、彼の行なった公民権運動が分かりやすく書かれています。所々の写真や解説が理解を助けます。特に写真があることで、黒人の困難な生活をリアルに見ることができます。オバマ大統領の誕生が、アメリカにとってどんなに大きな出来事だったのかを、感じました。

  • ★★★★★
    キング牧師の一生。
    物語として引き込まれる。
    家庭を大切にしていたこともよくわかった。
    現在の世界の状況、気骨のあったマスコミ、オバマ大統領が就任したときのアフリカ系アメリカ人の人々の喜びなどを思いました。
    (まっきー)

  • 子ども向けのためか、大変に分かりやすい。キング牧師の戦いがどれほどの勇気が必要だったかは想像を要するだろう。同じ様な戦いに参加しようとした者のみが、胸を詰まらせるに違いない。暴力は臆病に裏打ちされているからだ。

    ・正義を求める行為は、不正をし、圧迫する側にとっては、いつだって時機が悪い。黒人たちはいつも待たせられてきた。しかし、待つことは、単に負けを意味するに過ぎない。
    ・葬儀は、キングが初めて説教をしたアトランタにあるエベニーザー・バプティスト教会で行われた。10万人を超える人が参列。
    ・1713年以後、イギリスは年間7万人もの人間を売買する奴隷貿易大国に。その後の産業革命はこの貿易の巨万の富があったればこそ。

  • オバマ大統領が誕生するのをみせてあげたかったな。

  • 中学生のうちに読んでよかった。
    ものすごく判り易く、それでいて克明。教科書3ページだけで終わろうとしないで、本当によかった。

  • 子供向けの本のようだが、よくできている。ワシントンの行進や、KKKなどの写真がリアルだ。ブル・コナーみたいな悪役が映画に出てきたら、あまりにステレオタイプで笑っちゃいそうだけれど、そういう人間がたかだか40年前に本当に警察部長だったという事実。黒人に何をしようと、ほとんどおとがめもなかったという事実。

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