- Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
- / ISBN・EAN: 9784030164109
作品紹介・あらすじ
おでんの屋台「雪窓」を舞台に、おかしいけれどなぜかせつない不思議な物語が幕を開ける。安房直子の傑作童話の絵本化。
感想・レビュー・書評
-
おでん屋台"雪窓"。客の狸がおやじの助手になる。雪の晩,角巻の娘が白い手袋を忘れる。死んだ娘に似ているのが気になり,手袋を渡しに村まで屋台を引いて行く。天狗や小鬼も登場。不思議で切ない物語。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おでんの屋台「雪窓」。
おやじさんのおでんやさんにやってきたお客。
「さんかくのぷるぷるっとしたやつください。」
それはたぬき。
たぬきは毎晩やってきて、とうとうおやじさんの助手に。
仕事終わりの酒盛りはふたりの楽しみになりました。
ある晩やってきたのはかくまきをかぶった女のお客。
どことなく死んでしまった娘美代にそっくりで…
______________
この話、そこかしこに愛が溢れてて、そして悲しくて…
おやじさんの気持ちを思うと涙してしまいます。
読み聞かせたいけれど、泣いてしまってたぶん無理。
大人の方は、読んだ後、しんみりと日本酒とおでんをいただきたくなりますので、先に用意しておくことをオススメします。 -
おでん屋「雪窓」にお客としてやってきたたぬきと主人との楽しい会話、そしておでん屋を手伝うことになったたぬきが雪女や鬼など心配するのもおもしろかった。
-
雪がふる寒い中に、おやじさんの優しい人柄、たぬきの可愛らしさがおでんと共に温もりをくれるまさに雪窓というタイトルがぴったりの作品です。
絵が文とよくあっていて、とても素晴らしい作品となっています。-
「雪窓というタイトルがぴったり」
暗さが明るさを引き立てている、とっても素敵な作品でした。しかし安房直子って切ない感じで人の心を掴んでくれま...「雪窓というタイトルがぴったり」
暗さが明るさを引き立てている、とっても素敵な作品でした。しかし安房直子って切ない感じで人の心を掴んでくれますよね。。。2012/12/08
-
-
物語がしっかりしていて、読み聞かせの本にもいいと思いました。おやじさんの気持ちになると泣けて来ましたが、可愛いたぬきのお陰もありあたたかいきもちになりました。素敵な絵本でした。
-
-
タヌキの前掛けに店名『雪窓』の文字があり、かわいい。なかなかいい相棒です。たとえこの世を離れても、大切なひとはいつもすぐそばに。再読するたびに、優しいおじさんの笑顔に寂しさを感じます。同じ本なのに不思議なものです。
-
良かった
-
たぬき、地味にいいやつ。
なんかゾワっとする安房直子作品の中では、可笑しみと温もりがあって好き。 -
たぬきがおでん屋の修行にくる、というのが、可笑しくて可愛いくて、好きだなあ。そして、物語において、たぬきがたぬきらしい働きをしないのも斬新笑
心が温まるお話だけど、切ない。