人生を自由に生きたい人はこれだけ知っていればいい お金で損しないシンプルな真実
- 朝日新聞出版 (2018年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784023316928
感想・レビュー・書評
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筆者の山崎さんのお金にまつわる哲学を簡易にまとめたもの。
冒頭、中盤、最後に記載の以下フレーズが結論に近い。
●冒頭:伝えたいこと
1.お金は人生の自由を拡大する手段だが、あくまでも手段にすぎない。
2.お金は、たんたんと合理的に扱うといい。
3.お金の運用は、他人(プロを含む)に任せるよりも自分で行う方が簡単であり、安心でもある。
●中盤
経済的に豊かに人生送るための筆者の優先順位
①働いてお金をかせぐこと
②お金を貯めること
③住居
④生命保険
⑤自家用車
⑥お金の運用、投資
●最後
1.「価値」が増え効率が高い方がいい
2.リスクは小さい方がいい
3.自分が持つリスクは自分で決めるべきだ
4.「価値」の投資を分散することでリスクを低下できる
5.運用サービスに支払う手数料は小さい方がいい
6.運用で利益を得る他人に「相談」するのは危ない
7.自分がコントロールできるシンプルな運用がいい
お金は基本的には自分が働いて得るもので、運用で大きくするためにはある程度リスクをとっても良いお金の範囲でやる。
銀行やFPなどは自分たちの利益を取ることを考えているので、手数料など高いものに誘導しがちなので、なるべく接触しない方がいい。
投資の本質は、リスクを取ったことによって追加される価値(リスク・プレミアム)をなるべくたくさん、長期にわたって上手にためこむこと。
投資と投機の違い
投資
100の価値を1年間投資した時に、リスクはあるけれども、それが105になるという期待値を持っている。
投機
期待値は100のまま。将来の価格の当てっこを戦う「ゼロサムゲーム」
自分は相手の見通しが間違うという事に対して賭けている。
賭けが当たった人の儲け分を、賭けがはずれた人が支払う仕組み。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山崎さん思想が端的に記された一冊。短くてシンプルな本なので、すぐに読み切れます。「銀行の窓口には買っていい商品がほとんどない」と言い切る姿勢が相変わらずいいです。
ほほぉと思ったところとしては、
■リボ払いするような相手とは結婚するな
■再就職コストを安くみてはいけない。次の枝をつかんでから今の手を離すべき。
■地雷源が8つある。毎月分配投信(税金と手数料高い)、外貨建て保険(手数料高い)、ラップ口座、株主優待、無料相談、保険セールス、販売系FP、銀行員
■運用に目的やら目標額やらはいらない。
■自分の金の運用を人任せにしてはいけない。 -
サクッと読んだ程度ですが、この本は入門書向けとしてコンパクトにまとめられた良書です。
お金のことを勉強してこなかった・これから勉強を始める方におすすめです。
保険や借金、資産運用など単元ごとにまとめてあるので読みたいパートだけ読むでも良いと思います。
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お金の心配を最小限にして、人生においてお金以上に大切なたくさんのことに時間や労力を使えるように。
山崎さんが他著でも書かれている内容がシンプルにまとまっていて、息子が成人するまでに読ませたい一冊。
「もし新入社員の教育を任されたとしたら教えることは3つだけ。まずは、遅刻せず時間を守るようにすること、次に必要な挨拶が堂々とできること、そして借金をしないで生活できること。」との事。この本を読むにはまだ幼い息子には、その3つと「リボ払いを選ぶような経済観念のない相手とは結婚するな。」という事だけは今のうちから教え込んでおこうと思う。
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お金についてはシンプルが一番
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山崎元さん。最近、YouTubeでよく発信していらっしゃるので、興味あります。嘘のなさそうな内容で共感が持てます。自分の頭で考えよう。
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2023/01/09:読了
投資を始める前に、お金についての基本的な知識を持っておくための、お金に関する入門書。
中学生や高校生が常識的な金融知識を獲得するための目的や、これから新NISAなどで投資を始めようという人なら、「お金に関する知識」として、読んでおくと良い本だと思う。そういう人にとっては、★5つ。
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自分にとっては、既知の情報だったので★3つ。 -
おじさん向けだった
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本要約チャンネル
投資のことをわかってる人向け
考え方が高度
・学資保険年金保険などはお金の自由度を下げてしまう
お金の使い道は後になって考えれば言いわけで、運用方法と関連付ける理由はない
分けることで手数料コスト高くなる
・初心者向け商品、ベテラン向け商品という違いはない、運用方法が変わるわけではない
でっち上げた作り話である
・運用は何歳までにいくらではない、増やせる範囲で増やせばいい
・貯蓄にこそ目標が必要
・お金のことに限っては他人は信用しない
《感想》
コストのことを考えずに始める人が多いが、トータルでプラスになっていないと意味がない
俯瞰する見方はかなり高度な考えだ
本書のいうように、学資保険や年金保険は今の時代、買ってはいけない商品
しかし広告の影響で、教育=学資保険という刷り込みができてしまっているのが現実
最低限、確定拠出年金は勉強する
親が言うことも半世紀前のことが多いから、疑ってかかった方がよい
誰も信じるなと言う人は正当だ
瀧本哲史氏も信じるな、自分で考えろと言っている
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最低限社会人として知っておくべきお金のノウハウを紹介した本。
お金の増やし方や付き合い方を紹介しており、いろいろ勉強になったけれど、社会保障費や税金の知識は紹介していない。一生懸命お金を増やしても、その分社会保障費や税金に沢山持って行かれたら意味ないような気もするが。損しなければ、こういうお金は無視してもいいのかな。