勝ち続ける経営 日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023310162

作品紹介・あらすじ

基本に忠実に。ただし、革新的なやり方で!AERAビジネスセミナーの講演を完全収録!7年連続マイナスから一転、7年連続プラスへ。日本マクドナルドのV字成長の鍵となった「経営改革」について熱く語る。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の経営者としての長期的なビジネス目線には感服する一方で、マクドナルドが過去に起こしていた残業代の問題、店舗閉鎖に関する内容はかなり言い訳がましい内容に感じられます。
    ここがすごい!という内容はかなり深掘りされていますが、それらのネガティブな部分は触り程度であり、株主向けの内容でしょう。
    働く人や店舗というミクロなステークホルダー目線では反駁の意思が出るものと思います。

  • マクドナルドのケースを勉強したので、
    復習がてら読んでみました。

    ケースの内容が社長の原田さんのマクドナルド改革だったので、
    ちょうど本の内容とリンクして、とても勉強になりました。

    マクドナルドが経営危機に陥った際、
    原田社長は基本に立ち戻り、そのことだけを意識するように
    社員に呼びかけたそうです。
    色々な課題があった中、「これだけに集中せよ」と
    トップが指示を出せるのは、本当に凄いことだと感じました。

    ある程度、売上も回復し、最高売上げを記録する中、
    原田社長がこらからどういう手を打って
    さらなる飛躍を遂げるのか、注目して見守りたいと思います。

  • こういう会社にはいいイメージなかったけど、本当に大事なことがたくさん書いてあって、面白かった。経営のこと考えるときには、とても役に立つと思います。
    「らしさ」からぶれないとか、とにかくまずはQSCっていうのが一番印象に残る。業種は違うけど、置き換えて考えれば応用が利く。

  • 困難なときこそ基本に立ち返る重要性を理解できた。

  • 勉強になりました!

  • 原田氏の著書の中から1冊選ぶのであれば、まずこの本をお勧めします。

    鴨頭さんがyoutubeで話していたことも、その後の著書で語っていたことも含めて、原田さんが日々、社長としてどんな行動をして、なにを話してきたのかが、一番しっかり語られています。

    特に店舗デザインについて語られているところで、ある2店舗の写真から、看板の部分を消してみたとたん、まったく別の店に見えてしまうところが衝撃的です。

    店舗デザイン、つまり「店の顔」が、こんなに乱れた状態のままでは、いろんな策が実効性を失うのもさもありなん、と感じます。

    ばらばらのものをそろえていく、
    危機の間にばたばた動いて体力を消耗しないように、
    体力がたまったら、その時こそ負の遺産を一掃する、など、役に立ち、指針になるポイントがたくさんみつかります。

    言っていることは基本ばかり。

    でも、それをやるのはどれだけ厳しい道なのか、原田さんは語れる人だと思います。

    それを考えないで読むと、「ありきたりのことしか書いてない」と感想をもって終わりになってしまうかもしれません。かつての私ならそうしていました。

    玄人好み?の一冊なのかもしれません。

  • コアメニューを売るための、新しい商品

    なるほど

    応用できる

    ----------------------------
    結果にこだわる

  • 経営者は職位じゃなく、職種だ。と言っているし、実践しているからこそこれだけの結果を残せている。
    突き刺さる言葉が多い

  • あのころ確かにマックは美味くなった。

  • マックの改革はロングセラーブランドづくりのお手本のよう。
    なるほど、”らしさ””基本”を見失ってはだめなのだ。

    ・ブランド・ジャパンのブランド評価パス
     1)フレンドリー
       →好きである・気に入っている
       →親しみを感じる
       →なくなると寂しい
       →共感する・フィーリングが合う
     2)コンビニエント
       →知らない・全く興味が無い
       →最近使っている
       →役に立つ・使える
       →品質が優れている
     3)アウトスタンディング
       →ステータスが高い
       →かっこいい、スタイリッシュ
       →他にはない魅力がある
       →際立った個性がある
     4)イノベーティブ
       →今注目されている(旬である)
       →時代を切り拓いている
       →勢いがある
    ・8年回で6回値上げしている
    ・木が成長するためには深く根を張っていないとだめ(基礎が大事)
    ・お客様のおっしゃることと、実際の行動はまったく違う
     →行動観察
     →ブランドの”らしさ”を忘れるなかれ
    ・お客様は操縦するのではなく誘導するべし
    ・改革の肝は「業績」
    ・コストダウン=もっとお金を使ってもっと売る提案
    ・リサーチで企画をするな
     →リサーチは自分が信じることが思ったとおりに進んでいるかを自己検証するためのツール
    ・お客様が慣れ親しんだ商品で、しかも独自性がある。それしか成功しません。
    ・業績不振に陥ってからの閉店は体力が持たない(2010年433店閉店=110億円)
    ・原田泳幸のビジネス理念
     1)基本
     2)強さを伸ばす
     3)リスクをとらないとチャンスは生まれない
     4)リサーチで企画をするな
     5)ビジネスに終わりはない(成功したときこそ危機)
     6)変化は自分で起こす
     7)ビジネスはスピード
     8)サイエンスとサイコロジー
     9)世界のルールで戦え(英語で考え英語で話す・日本語で考え日本語で話す)
    ・どんな小さな事でも30分位内に報告が来るシステム
     →食の安全が一番大きなリスク=一気に全部の売上が止まる
    ・組織は1%サイエンス・99%はサイコロジーでドーンと動いた方がいい
    ・日本の強みはやはりものづくり。日本人がこだわって作ったときの凄みは無形の貴重な価値
    ・風土はトップしか変えられない

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著者プロフィール

長崎県佐世保市出身。元アップルコンピュータ株式会社代表取締役社長兼米国アップルコンピュータ社副社長。2004年よりマクドナルドCEOに就任。前任の創業者社長である藤田田が進めてきたバリュー戦略の見直しを次々に打ち出し、行き過ぎた安売りで失墜したマクドナルドのブランドイメージの建て直しに奔走、短期間で建て直した。その経営手腕の評価から、2009年12月に「GQ Men of the Year 2009」の一人に選ばれ、2011年10月には日本経団連の関連組織である経済広報センターより「企業広報経営者賞」を受賞した。その後、2013年6月にソニーとベネッセホールディングスの社外取締役に就任。2013年8月27日付けで日本マクドナルドの社長を退任。現在は日本マクドナルドホールディンクス株式会社の代表取締役会長兼社長兼CEOを務める。

「2014年 『バトンタッチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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