簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった! (朝日新書)
- 朝日新聞出版 (2020年2月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022950581
感想・レビュー・書評
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タイトルから自己啓発チックな本かと思ったら、明治時代のエキセントリックな人たちがたくさん出てくる本でした。作者の真面目なツッコミに何度も笑ってしまった。
しかし現代においても参考になる部分も多々あり、100年経っても本質的なところは同じなんだなぁと勉強になりました。 -
やっぱりどんな時代にもぶっ飛んだ人がいて、色々と面白いことをしているんだなぁ……
個人的には卯の花に執着しまくった赤津がツボです。 -
明治のミニマリストは、今以上に極端!
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コトリコさん文章うまい
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第二次世界大戦前の日本で、簡易生活を考えた人たち。現代と比べて当然、洗濯機もないし、炊飯器もない。軍部をはじめ階級社会が色濃く残っていた時代。不便極まりない時代だからこそ工夫する余地があったのかもしれないと感じました。
話し言葉から着るもの。交際術。今は四方八方に愛想よくしないとSNSで何を言われるかわからない時代だけに、この時代はある意味、自分の好きなことをまわりの目を気にせずにやることができた時代なのかも。
お金があればお金で工夫する。お金がなければ知恵で工夫する。当たり前だけど、ふと気づかされることもありました。 -
断捨離が注目される今のブームと、明治の新しい考え方、簡易生活が似ている。
合理性第一、科学的、簡素。
これを昔の人が、どんな感じで実践し、磨いていったのか。
今とは生活の比重がまったく違うが、(例えばガスなどなくて薪で炊飯する)考え方の芯は意外にも近い。
自分らしく、という思想が戦時にあったことに驚いた。
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断捨離が注目される今のブームと、明治の新しい考え方、簡易生活が似ている。
合理性第一、科学的、簡素。
これを昔の人が、どんな感じで実践し...断捨離が注目される今のブームと、明治の新しい考え方、簡易生活が似ている。
合理性第一、科学的、簡素。
これを昔の人が、どんな感じで実践し、磨いていったのか。
今とは生活の比重がまったく違うが、(例えばガスなどなくて薪で炊飯する)考え方の芯は意外にも近い。
自分らしく、という思想が戦時にあったことに驚いた。
2020/03/02
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多少今の時代にも役立ちそうなこともあったが、時代が違うせいか古めかしく極端な生活改善に感じた。
結局シンプルがいちばん。物事を複雑にしない。 -
図書館で、背表紙を見て、タイトル借りしてしまい、現代における簡易生活について書かれた本だと思っていたのですが、サブタイトルを見れば、明治時代の簡易生活の本であることは明らかでしたね。
とはいえ、簡易生活とは何か、を知っていて読み始めたわけではなく、簡易生活とはどんな生活なのかを知りたくて手に取った本だったので、現代のことであろうが、明治のことであろうが、結果的には影響ありませんでした。
読んでいて思ったのは、簡易生活とは、簡易な生活ではなく、合理的な生活、あるいは、合理的な生活をしようとする姿勢のことだということ。
ただ、簡易生活という言葉(≒考え方)が生まれた明治時代においては、「合理的」も「生活」も、それほど馴染みがある言葉ではなかったようなので、今の感覚から考えると違和感がある「簡易生活」という言葉を使わざるを得なかったのだろう、と想像しています。
内容的には、都合のいい生活について、これも簡易生活、あれも簡易生活、という論調なので、ご都合主義な印象を受けました。
上にも、書きましたが、要は、合理的な生活を目指すことが大切だと思っていまして、生活に選択肢がある場面では、自分や社会にとって、より合理的な生活はどれか、を考え、適切な選択→行動→生活をしましょう、ということなのだと思います。 -
●明治から大正、昭和初期に書かれた小説やエッセイ、実用書や雑誌にもしばしば登場する。忘れ去られた言葉ではあるが、かつては世間に知れ渡っていた。夏目漱石も簡易生活の実行者の1人。
●物欲に溺れず簡素な生活を送り、思いやりを持って生きていこう。
●衣食住を簡易にする。交際を単純にする。生活をより良くする。この3点。
●明治の人々は海外列強に追いつくため、西洋文化を取り入れようとしていた。受け入れるついでに、他のメリットを享受しようと言う貪欲さを持っていた。昆虫採集。
●最高の文学作品を描くために、小さく汚い家に引っ越そうと言うわけだ。当時は、真面目で、苦しい生活をすれば最高の小説が書けるといった考え方があった。
●簡易な生活、すなわち平民主義は今日の社会に処する唯一の手段である。平民主義とは、簡易生活を実現するための考え方で地位や身分によらず気軽に行動し、皆を平等に取り扱うと言うのである。
●明治から昭和まで訪問者はとても多かった。来客とどう付き合うのかは解決すべき大きな問題であった。「応接は5分以内で済ませなさい」「お世辞は言わない」「後ろめたいことをしない」「嫌な事は断る」
●衣食住はひたすら便利さを追求すればいい。美しく、役に立つものだけを持つ。
●大体の事は1人でできるようにしておく。