- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022950482
感想・レビュー・書評
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踏切名は注目されることこそ少ないですが実は面白いんです!そんなところに視点を当てたたぶん唯一の作品です!不思議な踏切名にもほとんどの場合由来があるのはかなり意外です!ぜひ鉄道ファンでない方にも読んでいただきたいです!
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ラジオで作者が登場されていて、興味をもったので購入。
踏切には名前が存在していて、普通だったら駅名と第○号がセットで表示されています。ただ、中にはコレってどういう由来で名前がついたの?というものが存在しています。
「爆発踏切」「パーマ踏切」「異人館踏切」など「何でその名前がついたの?」と思う場所が多くあり、作者は実際に現地に行き、周辺の住民の証言や書物を頼りに由来を探っていきます。
なかなか振り返ってみて、これはこうなんだと詳細には語れませんが、「ふーん、そうなんだ」と雰囲気で味わえるかと思います。「踏切にも歴史あり」で、知ることで、その背景としてどんなことが起きていたのか、ちょっとしたミステリーとしても楽しめました。
テレビ東京系列の深夜帯に放送されてもいいぐらい、様々な所に珍しい名前の踏切が多く紹介されていました。名付けた人って安直なの?と思うくらい、シンプルな理由ばかりでした。でもシンプルな分だけ、その事実の奥行き感がとてもありました。その土地では、こんなことがあったんだと歴史としても楽しめますし、もしかしたら自分の近くでも…と思わず確認したくなりました。 -
踏切は、道路法によりやむをえない場合を除き設置できないということを初めて知りました。
以前、電柱マニアの本を読みましたが、普段全く気にしないものを好きな人がいるものだなと思います。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/485380161.html -
=全国津々浦々探索旅行記=
水平方向(地方)にも縦方向(過去)にも広がる薀蓄。なかなか傑作。
徐々に立体交差が増えて、生きた記録が消滅して昔を偲ぶことができなくなるのは寂しく思う。 -
またマニアックな本で失礼します。
普通の人は踏切の名前など気にしないと
思います。
そもそも踏切に名前が付いているのか、
とさえ知らない人が大半かと思います。
命名する側の鉄道会社の方も、駅名をつ
ける時と違って誰も関心がないので、
公募などせず適当なのです(本当は違う
かもしれないですが、そう思えます)
ゆえに、その踏切のたまたま近くにあっ
た店の名前や、建造物から名前を借りて
来ることがあり、結果「パーマ踏切」
「異人館踏切」などが生まれます。
本当です。
都会の中でも鉄道は明治時代から造られ
ているので、踏切も当然その時代から
存在しているのです。
明治から続く意外な名前の踏切名を楽し
む一冊ですが、相当マニア色が強いです。 -
着眼点か面白い。昔のいい加減さがよく出ている好例では?
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普段誰も気に止めるとこのない踏切。実はその名称は隠れた歴史の証拠。日本全国の珍名踏切を実際に訪れる贅沢な旅の記録。
地名や駅名と異なり、踏切名を変更することはほとんどないようである。そのため小字名だったり、ランドマークとなる建物名や今は使われない通りの通名などが踏切の名に遺されている。
パーマ踏切、爆発踏切、勝手踏切など。
実際に踏切を訪れ、通りがかった人に取材をしている。多くの人に不審がられる様子が面白い。また10年ぐらい前と言っても実際には30年以上経っている例が経験上多いというのも良く分かる気がする。
減少傾向の踏切。また私鉄では駅名と通し番号のみのことも多いという。旧国鉄の踏切名、筆者の調査、取材力の高さに圧倒される一冊でした。 -
どちらかというと世間では厄介もの扱いされている踏切にスポットを当てた一冊。今尾さんここにあり、という着眼点にあふれた一冊といえるでしょう。
紹介されている踏切の名前のいずれもが滑稽なものではありますが、その一つひとつに向けられた著者のまなざしは、名前に隠された秘密や、その由来となった人や地域の歴史を紐解こうとする熱意に溢れています。
現地を巡りつつ、その地域の人々にもお話しを聞き取るといったフィールドワークの甲斐もあって、たった一つの踏切名にもこんな過去が、というべきエピソードがたくさん紹介された内容に仕上がっています。 -
ラジオで知って三省堂書店池袋本店で購入