- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022650184
作品紹介・あらすじ
デビューから現在まで各紙誌に書いてきたエッセイを一冊にまとめた決定版。小さな頃の思い出から、影響を受けた本や音楽、旅先での出来事、今まで気づかなかった勘違いに、コンビニバイトのこと。解説は矢部太郎が漫画で描く。
感想・レビュー・書評
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村田沙耶香様
脳世界、のぞかせていただきました。
あなたにとってコンビニエンスストア
というのは恋人だったのですね。
何度も何度も別れを告げ、
再会してきた特別な存在なのですね。
あなたにとってコンビニエンスストアがいるように、私にも特別な存在はいます。
私は木が恋人です。
私も木のことを書こうとすると、
原稿用紙が百枚あっても足りません。
そして、私の周りにも、
ゲームセンターが恋人
ぬいぐるみが恋人、がいるように
人は人間ではないものを
好きになるのだと思います。
人間として生きるのは、
とても難しいですよね。
緑のハイソックスの女
こそそめスープという話が面白かった。
やはり、村田沙耶香は思い込みの激しい人だったのか。
あと、涙もろいのは意外だった。
あの日の、あの、黒いドレスには、
そんな素敵な思いが
込められていたなんて…
もっと、もっと、黒色を好きになった。
ただ、どうしても
「コンビニ人間」に手をのばせない。
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「この人の目で世界を見てみたい」とか「あの人の頭の中を覗いてみたい」と思うことはありますが、"脳"という言葉を使うと一気に生々しい感じになるな…と前書きを読みながら思いました。
でもその言葉のチョイスが村田沙耶香さんらしくていいなぁ。
本書は2006~2021年の15年間に村田さんが発表されたエッセイをまとめた1冊。
日常のおもしろいエピソードから空想をまじえたお散歩日記まで、いろいろな著者の顔を覗くことができました。
以前、村田さんの代表作『コンビニ人間』を読んで、かなり心をえぐられた経験から、一体どんな方なのか…と、こんなかわいい表紙の本なのにおっかなびっくり読み始めたのですが、著者独特の感性にすっかり魅了されてしまいました。
もし友達だったら、一緒にお酒を飲みながら彼女の話を延々と聞き続けたいな、なんて思いつつ読了。
著者の素顔が垣間見えたせいか、ほかの村田作品をもっと読んでみたくなりました。
以前フォロワーさんにおすすめいただいた村田作品、まだ読めていないのでまずはそちらから…。 -
スーパーの本屋!
わん太!
こそそめスープ!
走らせている人!
中谷美紀!
明日死ぬ佐藤さん!
わかる。わかるわぁ。
エッセイにすら奇想が入り込む。
結構アクティブ。 -
私、「走らせない」派です。
村田さんやっぱり変なんだけど(失礼)、
あるある、と思っちゃうこともやっぱりあるんだよなぁ -
いつも常識を覆してくる村田紗耶香の脳世界、想像よりも愛らしくて共感する部分なんかもあったりして読んでいてすごく楽しかった〜
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エッセイは普段読まないのですが、村田沙耶香さんのエッセイは面白いと知人からおすすめを受けて読んでみたのですが、面白くて面白くて満腹になりました!
わかるよなぁこれってあるあるもあれば、どんな頭の中ならこんなことを考えてちゃうのかなぁ、不思議に思うエピソードもあって共感と新鮮を同時に味わえるお得セットを味わった気分でした。
好きなエピソードを抜粋すると、ものまね宇宙人、
私たちにはなぜヒーローが必要なのか?
宝物の棒の想い出
4度目の出会い
走らせる人
などなど、です。ちなみにこれは共感の方です!
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めちゃくちゃ面白い…。私の好きなタイプの変だったので村田沙耶香さんのエッセイは全部買うことにします。
「走らせている人」たち。なんてこと!となった。誰かに話したことのない走らせていたものを思い出した。忘れていたな〜!いろんなことが蘇ってとても良かった。 -
右側を応援しているの面白いなあ