- Amazon.co.jp ・本 (625ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022643612
感想・レビュー・書評
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第一巻では、平清盛の少年時代から、保元・平治の乱で勝利を収め清盛が天下にその名を知らしめるまでがえがかれています。
自身が白河上皇の落胤であることを知りつつも、実の子と分け隔てなく育ててくれた父・忠盛と深い絆で結ばれ、平家一門を盛り立てていこうとする清盛の人物像は、やや陰影に欠けるような印象はあるものの、作品の雰囲気にマッチして魅力的にえがかれているように感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女性の存在感が強い平家物語です。戦場面などは迫力に欠けますが、その分他平家物語や源平盛衰記などでは殆ど影のなかった女性達が生き生きと逞しく描かれていて新鮮でした。「この場面でこんなに尺を取るのか…」と言うところも正直あり、平家物語、というタイトルではなくても良かったのかなー、と思いました。実はこの本の前に、宮尾本平家物語のキャラ解説本を読んでしまい失敗したので、またそっちを読み返したいと思います。最後の場面は建礼門院のその後なのですが、私は個人的に「大原御幸」の話が嫌いなので、この場面がスッパリなくなってた終わり方は好きです。すーっと静かに幕が下がる感じで、「あー、良かった」と思って読み終わることが出来ました。
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女の愛憎劇、人生のはかなさを書いた小説は、やはり宮尾登美子に限ります。
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平家物語〈1〉青龍之巻〜宮尾本 平家物語〈4〉玄武之巻 完結。
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文体が難しく、とっつきにくい作品ではあるが、平家一族の家庭内の事情やおのおのの登場人物像にスポットをあてており、ある程度読み進むと一気に引きこまれていってしまう。
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ちょっとドロドロしすぎかな、て思うけど、読み出したら止まらんかった。
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若き清盛は自らの運命を如何に受け止め、この乱世をどう生き抜いていくのか?―清盛を中心に平家一族の視点から物語をとらえ、新たな歴史絵巻として世に問う著者畢生の超大作。単なる軍記物としてではなく、宮尾作品の魅力と醍醐味ともいえる女たちのドラマをふんだんに織り込んだ、清新な「平家物語」の誕生。
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One of the best Japanese novel i have read so far. Stories about Heike clans and young kiyomori...