- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022618542
感想・レビュー・書評
-
知らないことをたくさん知れた
日本も今大変な状況だけど、開発途上国を支援する理由って、聞かれたら困る質問だったけど、その答えがここにはあった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教育の底上げをしないと(識字率を上げないと)開発はうまく進まない。ノウハウを伝えてもそれをメモすることができなければなかなか難しいと感じた。
女性が国際貢献の場で活躍しているけど帰国したら働く場所がないのは日本企業の本当に悪いところだと思う。
途上国について少し理解を深めることができた。
他の領域にもはみ出さないと真の援助はできない、フィージビリティスタディの結果ではなく自らフィージビリティを高めるべく人の伝手を大切にする。など国内の仕事の流儀にも活かせそうと思った。 -
尊敬します。
-
JICAのプロジェクトについてよく分かる。
母子保健において保健だけではなく基礎インフラや教育が必要という話や、ニジェールの教育プロジェクトの話が印象に残った。
それぞれの立場のニーズを満たすことでモデルの価値と普及の可能性を高めるというのはその通りだなと思う。 -
しっくりこなかった
-
発展途上国に自ら出向き、各専門的分野で活躍している7人の日本人の方々と池上彰さんの対談集。
・タイの水問題
・スーダンでの社会基盤作り
・アフガニスタンでの母子問題(助産婦)
・ウガンダでの米稲作
・ニジェールでの学校改革
・モザンビークでのアルミ製錬工場
・特別対談(緒方貞子)
危険を伴う労働環境だと思うのだが、悲壮感は全くなく、使命感に溢れ、活き活きとした感じが伝わる。
JICAを含めて、国際関係機関のサポートに基づき、想定以上に、組織的に整斉と支援が行われていることも分かった。(人的、金銭的が足りているという意味ではなく、このような国際貢献分野に入っていくハードルは然程高くない、という印象)
ここに登場する7人の方は、その分野では有名な方なのだろうが、まだまだ社会的な認知は低いはず。もっと、このようなソフトな分野での国際活動は広く認知されても良いのではないか。
その他、改めて認識した点は、
・アフリカ等の発展途上国は、欧米旧宗主国との利害関係が残る。一方、日本はより中立的な立場で関係を築くことができることから、現地における日本人の評価は高い。
・若い人で、この分野で活躍する女性が増えている。
ひとつの理由として、女性の国内での就職難が挙げられていることは、何とも皮肉なことだが、一方で現場での女性が持つ調整力、包容力が評価されており、その意味でも女性が活躍できる場になっているのだろう。
以下引用~
『グローバル化によって、企業や市民社会が国籍を超えた存在となって世界をつないでいます。そのような中で、いままで富んでいた国だけが繁栄を誇るのはおかしいと思うのです。貿易問題ひとつをとっても、あらゆる国が他のさまざまな国の影響を大きく受けています。先進国から途上国への援助について、私たちはつい「貢献」という言葉を無意識に使ったり、一方的に施しを与えると思いがちです。でも、グローバル化の視点に立ってみると、その考えはおごりにすぎません。世界は既に相互に依存し、共存しているのです。だから「貢献」ではなくて「協力」、なんですよ』 -
緒方さん以外は恥ずかしいですが、初見の方たちでした。日本人が国際的に活躍する幅が広がっていることを実感しました。