梅原猛の授業 仏になろう (朝日文庫 う 10-5)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022616463

感想・レビュー・書評

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  •  2006年11月17日読了。

     「梅原猛の授業 仏教」と同じシリーズ。これも、とても分かりやすい。

     仏教そのものの部分も良かったが、仏師の円空についての記述が興味深かった。記述というより、写真が。仏師が彫った仏像というより、芸術作品だ。ユニークな顔をした仏様がたくさん作られている。

  • 前の2作、「仏教」「道徳」を読んだ後なので、内容に重複も多々あるが、仏教の成り立ちから日本仏教への変遷についてのわかりやすい講義だった。
    全3講義の中で一冊だけ読むとすればこの本が良いのかな。
    円空について興味が湧いた。

  • いくら作者のネームバリューが大きいと言っても、講義をそのまま議事録のごとく出版するのは出版社の怠慢。
    自分語りの部分や重複を外し、エッセンスをまとめるべきではないのか。

  • タイトルだけみるとぎょっとしますが戒を守り、徳を積み菩薩を目指そうと言う梅原さんの講義をまとめられた本です。私は仏教のことをよく知らなかったのですが梅原氏の著書を見て色々と興味が出てきました。確かに日本の歴史を知るためには仏教の考えや教えを知らなくてはお話にならないところがあるな、とも思いました。

    ここまで無宗教の人間が大多数を占める日本と言うのは不思議な国だなあ、とは思います。まあでもそんなことを言っても年末にはお飾りを飾り、夏にはお祭りがあり、冠婚葬祭には神社・仏閣のお世話になるわけですから人々の生活には何かしらの形で昔からのしきたりや信仰が残っているのだとは思います。
    古いものがだんだんと無くなっていく時代ですが完全に消滅したわけではない今、きちんとその由来や意味を知っておくことは必要なことなのかなと思いました。

    梅原さんの本は難しい本が多いですがこの本は講義をまとめられたものですしとっかかりには良いかな、と思います。

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著者プロフィール

哲学者。『隠された十字架』『水底の歌』で、それぞれ毎日出版文化賞、大佛次郎賞を受賞。縄文時代から近代までを視野に収め、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する〈梅原日本学〉を確立の後、能を研究。

「2016年 『世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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