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- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022612120
感想・レビュー・書評
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その時々の共産党による政策を確かな知性によって判断し、その見識を表してくれた事は、この時代をより深く理解する事に役に立った。何より考えさせられ感じた事は、人としての素晴らしさ、人間の尊厳のようなものについてだ。こういった収容所に収容され苦難の時代を送った方が書く自伝は、人としての生きる強さを与えられる気がする。
話は外れるが、この厳しい時代を生き抜く事が出来なかった人、無実の罪で命を失い生涯語る事が出来なかった人がたくさんいる事を忘れてはいけないと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夜と霧のようなものを感じた。今まで読んだどんな中国の本よりも鮮烈な印象を受けた。しかし、これと今の中国とを共産党だけで結びつけることもできないし、また切り離すことも出来ない。
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6年に及ぶ投獄。ある日突然、今までよしとされていたものは破壊される。造反有理、下放、紅衛兵、無実の罪、家族の死……文革の嵐の中、たったひとりで生き抜いた人間の目が見た時代。それでもそこに祖国に対する類い稀な愛情を感じてしまうのは、何とも哀しい。
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