- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022599230
作品紹介・あらすじ
戦後日本を60年支えてきた日本国憲法。その改正手続きを定めた国民投票法案が2007年5月、国会で成立した。争点は9条である。人類の歴史のなかで、絶え間なく繰り返されてきた戦争。じつは、それゆえに平和を求める切実な声が途絶えることはなかった。日本でも幕末以降、軍備撤廃を論じ、戦争廃止を訴える思想が現れ、それらが第一次世界大戦後の「すべての戦争の違法化へ」という世界の動きと合流していった。憲法9条は、戦後、突然生まれたものではない。世紀を越え、国境を越え、脈々と流れてきた平和運動や非戦思想の到達点にあり、平和を個人の生存権として主張する画期的な条文なのだ。日本はいま「国益」「同盟強化」の名のもと、戦争を前提とした軍事力均衡(バランス・オブ・パワー)政策が国民を守らなかった19世紀に戻ろうとしているのか。
感想・レビュー・書評
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▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90181529
(推薦者:行政政策学類 金井 光生先生)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さまざまな角度から憲法9条の文字通り「思想水脈」を検証を経た「あとがき」に深い感動をおぼえました。
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Law and JP societyという授業のレポート資料。
今まであんまり触れてこなかった分野だけど、
なるほど色々議論されるだけの複雑さを持ったものなんだ
ということが分かりました。 -
[ 内容 ]
戦後日本を60年支えてきた日本国憲法。
その改正手続きを定めた国民投票法案が2007年5月、国会で成立した。
争点は9条である。
人類の歴史のなかで、絶え間なく繰り返されてきた戦争。
じつは、それゆえに平和を求める切実な声が途絶えることはなかった。
日本でも幕末以降、軍備撤廃を論じ、戦争廃止を訴える思想が現れ、それらが第一次世界大戦後の「すべての戦争の違法化へ」という世界の動きと合流していった。
憲法9条は、戦後、突然生まれたものではない。
世紀を越え、国境を越え、脈々と流れてきた平和運動や非戦思想の到達点にあり、平和を個人の生存権として主張する画期的な条文なのだ。
日本はいま「国益」「同盟強化」の名のもと、戦争を前提とした軍事力均衡(バランス・オブ・パワー)政策が国民を守らなかった19世紀に戻ろうとしているのか。
[ 目次 ]
第1章 憲法9条の構成と平和主義憲法の基軸
第2章 憲法9条の源流をさぐる―国家と戦争、そして法と平和
第3章 幕末・明治前期における憲法9条の思想水源
第4章 日清・日露戦争と非戦論の奔流
第5章 国際平和への模索―非戦の制度化に向けて
第6章 戦争廃止を求めて―憲法9条にいたる非戦思想
第7章 憲法9条の現れ―湧き出す非戦思想の水脈
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