あれも嫌いこれも好き

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.83
  • (5)
  • (5)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022575593

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 新聞などに掲載されたエッセイたち。
    なるほどなあと思う文章がいくつもある。ウンコ座りは小文字のbみたいとか、本の装丁は中身の似顔絵とか。
    ブームに乗っかって、プリクラやハイテクスニーカーを試して見る佐野さんはとてもお茶目。

  • 後半、森茉莉と太宰治と深沢七郎と正岡子規の妹、正岡律と河合隼雄を取り上げていて、その言葉が腑に落ちることばかり。

  • ありゃ。
    佐野さんはてっきり猫好きかと思っていたのに。
    実は別に猫好きではないらしい。

    しかし、猫との関わりは深く、家にずっと猫がいるというから…不思議。

    佐野さんの作品には、猫が関わるものが多いように思うのですが…。

    実は、別に好きではないからこそ、客観的に猫を見ることができるのかもしれない。
    だからこそ、あのような作品が出来上がるのかもしれない。

  • 還暦をすぎてから書かれたものなので、老いや病についても触れています。佐野洋子は元気に弱気な発言ができる人で、読んでいると「よし、じゃあわたしも言うけど、あたしもあれニガテ、こんなのダイキライ、あのどうしようもなさがたまらなく好き」などと言いたくなってきます。きっと一緒にいたら気持ちよく愚痴が言えるだろうなぁ。
    いつも開けっ放しだという佐野洋子は、ずるくて恥ずかしい思い出話をすればするほど好感度が上がります。今も昔も1ミリも佐野洋子からズレがない。これは才能だと思います。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐野洋子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×