- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022512871
感想・レビュー・書評
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1950年生まれの著者が過ごした大田区の風景を中心に、昔と今の風景や変化について綴ったエッセイ。朝日新聞に連載されていたものにプラスしたものが1冊になっている。写真家の路地裏写真も相まって、静かだけれど少し寂しさも混じっている。
特に大事件が起きるわけでもなく、淡々とした筆致。そのおかげで「落ち着いて文字に向き合う」ことができたかもしれない。景色と私情の混じり合いがちゃんと読み物として成立する文章、書けたらいいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平川さんは、内田樹先生の幼なじみということで、お名前を知り、何冊か本を読んだ。これからもっと読んでいくと思う。トークイベントなどにも行きたいし、隣町珈琲にも是非行きたい。
「病」は老いの側にあるのではなく、「若さへの執着」の側にある。 182ページ -
昭和も遠くなったなー。
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あら、何ともおしゃれな本。たぶん本書はビジュアルに重点を置いていて、平川さんの考え方を知るための本、というわけにはいかないけど、その分いつもの本とはちょっと違った愛情が伝わってくる。このひとのこういう地に足の着いた考えというか、どうも好きなんですよねぇ。
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現在の自宅の隣町の大田区を中心に
かかれてあるエッセー。
久が原・雪谷・小山台・糀谷・下丸子
御嶽山・蒲田と目蒲線・池上線
大阪の実家とよく似た感じの商店街や路地裏。
懐かしい感じです。
老いや介護。同窓生。私にとってはもう少し先ですが
(でも10年程度)身につまされるというか
共感を感じる内容です。