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- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022512062
作品紹介・あらすじ
「電力業界」は許認可権をにぎる「官僚」に弱い。「官僚」は人事権をにぎる「政治家」に弱い。だから、「電力業界」は、カネと票で「政治家」に近づく。政官業の三角関係の中で利権が生みだされていく。
感想・レビュー・書評
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この本は、これまでに自分が読んだ原発の本とは若干趣きが違い、サブタイトルにもあるように、「原発に関するカネの動き」や「原発にまつわる権力の構造」の解明に焦点を当てた本です。
ちなみに、個人的には、原発の課題は、大きく分けて、「技術的な課題」と「推進に関する政治的な課題」の2つがあると考えておりまして、本書は、後者に関する本といえると思います。
原発のような巨大技術の推進にあたっては、「何を正義(大義)とするか」が非常に大切だと思うのですが、日本の場合、何を正義とするかについて十分な議論がないまま、とにかく推進、としてしまったため、本書で述べられているような利権構造ができあがったように思われます。
原発については、ここで一旦「何のための存在なのか」を問い直し、フィンランドのように、国民全体で議論した上で行動に移していく必要があると、改めて感じました。 -
フクシマを機に、原発の裏金の実態をようやく口にする気になった、関係者の証言は生々しく、かつ重い。
その原資が電気料金というのが腹立たしい。
こんな利権はあってはならんとは思うが、フクシマ後が気になる。
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