負けを生かす技術

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510808

作品紹介・あらすじ

C0030【社会科学/社会科学総記】負けや失敗を避けるあまりに失うものがある。勝敗が生活に直結する過酷な世界で、25年間のアスリート人生を終えた〝走る哲学者″が語る生き方。急増する「周囲からの評価に過敏になって萎縮する若いビジネスパーソン」に贈る一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ・自分なりのゴール、目的=勝利条件を設定すること。
    ・その勝利条件以外は全て捨て去ること。


    ・自分はいったい何者なのか、自分は本来どういう性格、体格、運命に生まれて来たのか。そういったことを無視した人生戦略に、実は極めてミスが多い気がする。

    ・人間は合理的ではない。夢中でいられた時間が最大の価値。


    ・志をうまく見つけられていない人へのヒントは、自分がいいなと思う瞬間を集めておくこと。

    ・ダメなものはダメと烙印を押されることはある意味幸せなことで、次のチャレンジへ進める。

    ・何かを学ぶときに、まず実践してから基本に立ち返ることで、実戦と基本のつながりがわかる。


    ・数字を設定して頑張ること。

    ・ダメなものはダメと諦めて次に行くこと。

  • ー本当の失敗や敗北とは、転倒したという結果ではない。転倒したまま起き上がらないこと。それさえ意識できれば、覚悟たる失敗というのは、存在しないのではないか。
    ー勝ち続けられる人生なんて、ありえない。
    ー無視してはいけない失敗だと認識すれば、その負けや失敗としっかり向き合う。大きな理由のない失敗は無視したっていい。
    ーたまたまの成功で、後に自分を大いに苦しめてしまう成功だって、実際にはある。
    ーピンチに直面すると、色々なものが大きく変化する。それが成長を加速させる。その意味では、いかに上手にピンチを作るか、危機的状況をいかに自ら意識していくか、僕は腐心することになった。危機を招き入れることは簡単ではなかったが、少なくとも、ピンチや危機的状況が全くない選択をする限り、ある段階以上の成長はないと確信していた。ピンチや危機をいかに上手に人生に散りばめるか。

    ー勝利条件の設定
    世の中や社会が作った条件でなく、自分の勝負はここだと自分で決められる人、決断できるのが強さだ。

    ー日本人はそもそもいい人になりたがり過ぎる
    ー人の期待をどう裏切り、がっかりさせることを小出しにしていくか

    ー職業は手段
    自分は世の中をこんなふうにしたい。世の中とこんな接点を持ちたい。こんな風に世の中に貢献したい。そのための手段として職業を選択する
    ー志はある程度具体的になっていた方がいい
    志を見つけるには自分が「いいな」と思う瞬間を見つけること
    ー将来の選択肢が増えそうなポジションというものを、いつも意識しておく
    =高い学歴を経ておくという考え方
    →社会に出てからも同じ。常に幅広い選択肢がある状況に自分を常に置けているかどうか。そのための努力を行えているかどうか。

  • 世の中には、大学に行かないと就けない職業があるからだ。もっと言えば、一流の大学に行かなければ、就けない職業だってある。

  • 為末さんの書いていることには、激しく共感する。
    考えていることをここまできちんと言語化できているところが、私なんかとは違うところだな。
    道を極めるには、その道をとことん追求するよりも、人生レベル、自然法則レベルで広い視野で考えていくことが重要、と再認識。

  • スポーツ

  • 陸上ハードル選手 為末大選手の著作。

    挫折しながら、世界陸上で銅メダル獲得した選手生活。

    その中で気づいたことを平易な文書でつづってある。

    名言がたくさんある。

  • 名著

  • 負けを生かす技術 2013/4/19
    著:為末 大

    著書は、2001年のエドモントン世界選手権において
    男子400mハードル日本人初の銅メダルを獲得。05年経る資金世界選手権にて、再び銅メダルを獲得。トラック種目で2つのメダル獲得は日本人初。12年に現役引退を表明。

    勝ちや成功の裏側には、多くの負けや失敗が潜んでいるのだ。もっと言えば多くの負けや失敗とうまく付き合うことで、勝ちや成功を手に入れてきたとも言える。

    そもそも、負けや失敗とは何なのか。どのように向き合えばいいのか。さらには、勝利や成功とは何か。そこからきちんと整理ができているか。これを改めて考えているのが本書である。

    本書は以下の8章から構成されている。
    ①負けを恐れるな
    ②勝利条件を設定せよ
    ③強い自分を作る
    ④勝つヒントを知る
    ⑤自分を生かす選択
    ⑥日常を整える
    ⑦お金に人生を賭けるな
    ⑧小さな幸せをこそ求めよ

    負けや失敗は怖い。
    負けたくないし、失敗したくない。
    しかし、勝ちや成功だけを続けているよりは、負けたり、勝ったり、失敗したり、成功したりを組み合わせることにより人としての成長やより大きな成功を勝ち得ることができるように思う。

    負けのくやしさがあるからこその勝ちの喜び。
    失敗から得ることも多い。

    負けながら成長し
    勝ちながら成長し
    失敗しながら成長し
    成功しながら成長できる。
    そんな人生をおくりたい。

  • チャレンジして、できそうか否かの体感を育む

  • 勝負の世界で学んだ、才能の不公平な世界でのあり方、頑張り方を冷静に書いている

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著者プロフィール

1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2021年12月現在)。現在は執筆活動、会社経営を行なう。Deportare Partners代表。新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。YouTube為末大学(Tamesue Academy)を運営。国連ユニタール親善大使。主な著作に『Winning Alone』(プレジデント社)、『走る哲学』(扶桑社新書)、『諦める力』(プレジデント社、小学館文庫プレジデントセレクト)など。

「2022年 『Unlearn(アンラーン) 人生100年時代の新しい「学び」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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