正しい判断は、最初の3秒で決まる 投資プロフェッショナルが実践する直感力を磨く習慣

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022510785

作品紹介・あらすじ

C0034【社会科学/経営】イチかバチかの決断を迫られるビジネスマンが、「直感」をフル活用して社会で結果を残していくにはどうしたらいいのか。投資家・NPO代表として活躍する著者が、企業の様々な事例をもとに、最適なフレームワークを提案していく。

感想・レビュー・書評

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  • この本の根底にあるものは、目に見えるものや論理的に通じるものしか許さない「知性」に対する異議申し立です。(p235)

    あとがきの冒頭近くに書かれている一文ですが、この一節に僕は激しく共感しました。もちろん、論理的に考えることは大切です。日本人は一般にロジカルに考えることが苦手だと言われています。情緒に流されず、論理的なコミュニケーションをとっていくことはグローバル化するこれからの時代に必要なことです。そう思って「ロジカルシンキング」の講座にも通いました。しかし、それが偏重され過ぎて「論理的でないものは間違いだ」という話になるとそれは違うだろう、と思うのです。論理は直感を精査する道具だと考えているからです。

    つづき⇒ http://amba.to/16NplhT

  • 2022年に読んだ本の中で1番良かった。
    筆者のテジュンさんがこの本を書いたのが30そこらだと思うと畏敬の念を覚える。

    直感と信念というキーワードからこの本は始まるが、まさに何かの領域を突き詰めた人なら感じたことがあるものを大変分かりやすく言語化されている。
    偶然にも私も囲碁をやっていたことから、一定以上の積み重ねた後に何故か感じる直感の正しさというもの、それはまさに身体知や暗黙知だったのだろう。

    またその直感をささえるものとして信念という、まさにそれが正しいと信ずる動き、動詞としての意味合いを持つことの重要性を改めて感じることができた。

    改めてこの本を読み返して、血肉化したいと思う

  • 正しい判断(直感)は濃密な経験によってのみもたらされる。濃密な経験の背景には、アウトプット(自分の考えを出すこと)を前提とした意識的なインプットが求められる。他の本でも自分の中に自分なりの意見を生成する工場を持ちそのレベルアップを図り続けることが大事というような趣旨の言葉があったが、やはりただ目的意識なく漫然と学習するだけではダメだということを再認識した。
    著者が学生の時に書いた「感性を磨くために」という文章は、今の自分では絶対かけない文章であり、素直にこれを学生の時に書くことができる著者の思考の深さに驚きと尊敬を感じた。たまに読み返したいと思う。

  • 正しい判断は最初の3秒で決まる

    その直感はどのように生まれ、なぜそれが信用に足るのか、なぜ直感を信じることができない人が多いのかなどを本書は教えてくれ、直感に委ねることができる組織につくりかたにも言及します。

    また直感で正しい判断ができると共に、その判断を正しいものにするという気概を文章から強く感じます。


    著者も書いていますが、まだ何も成し遂げていないこの時点で本を書くことに、強い危害を感じとても説得力に繋がっていると思います。
    まさに決意表明、私の履歴書をリアルタイムに見るような内容に心を打たれます。

  • vol.227 投資プロフェッショナルが実践する直感力を磨く習慣とは?
    http://www.shirayu.com/letter/2013/000459.html

  • 意気込みすごい
    27歳で書いた?
    すごいわ

  • 読書において重要なことは、ただ読んで著者の主張を理解するのではなく、その後に自分の頭で熟考を重ねてこそ、読まれたものは、真に読者のものとなる。

  • 酒井 穣

  • ツイッター上で「大いに稼いでいて、すごく社会貢献になる事業をしていて、むちゃくちゃたくさん走る人」と認識していた著者を応援したくて、1年くらい前の出版時に買ったまま積んであったのをようやく読んだ。よい本だと思う。
    タイトルは話題になった他の本をまねているようだし趣旨を的確に反映しているとは思えないけれど、内容は著者のまじめな姿勢がよく表れていると感じた。数多くの関連書籍が紹介されているので、興味のある話があれば発展させることができるし(自分もAmazonのほしいものリストに数冊登録した)。
    組織やビジネスマンにとっての直感の重要性、それを支えるのは経験で、などの話がメインだけれど、フリーランス20年の自分にも興味深く読めた。すごく「深い」というわけではなく、大量のインプットを簡潔にまとめた上で多少の考察を加えたもの、と言ってしまえばそうなんだけど、なんでしょね、それこそ暗黙知かな、シンプルなことを確認して少し頭の整理ができたかも。

  • 曖昧だと思い込みがちな直感や信念といったものの重要性を、非常に理論的に説明してくれる本。

    買い物をしていて、直感で良いと思ったけど、一応他のものも目を通すが、結局最初に良いと思ったものに戻ってくることがよくある。
    逆に直感ではこれが良いと思っているのに、理性的に色々理由付けした結果、別のものを買って後悔することがある。

    こういった経験がある毎に直感って強いなと感じていたけど、曖昧に感じて重要な意思決定では参考にしてこなかった。
    今一度、直感という力を真剣に考えてみようと思い読んでみたが、説得力があってとても参考になった。

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著者プロフィール

1981年日本生まれ。朝鮮大学校法律学科卒業後、早稲田大学大学院ファイナンス研究科に入学、修了。大学院在学中からモルガン・スタンレー・キャピタルで働き始め、同社のグローバル不動産投資ファンドの運用における財務モデルの作成や負債管理システムの構築などに従事。2010年からはユニゾン・キャピタルに投資プロフェッショナルとして入社し、投資の実行、売却、負債リストラクチャリング他、数多くの投資プロジェクトに従事。金融プロフェッショナルとしてのキャリアの傍ら、2007年に認定NPO法人Living in Peaceを設立し、機会の平等を通じた貧困削減のために活動。2009年には日本初となるマイクロファイナンス投資ファンドを企画。国内では、親と暮らせない子どもの支援に従事し、これまで二つの児童福祉施設の新設に関わる資金調達支援、退所後の子どもの就学資金支援、政策提言活動などを行ってきた。2014年7月に五常・アンド・カンパニー株式会社を創業し、2015年10月時点で、カンボジア、スリランカ、ミャンマーにある子会社を通じて現地の貧困層にマイクロファイナンスを提供している。

「2015年 『ランニング思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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