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- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022504012
感想・レビュー・書評
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ナチス・ドイツの宣戦布告をフランス国民は、連合軍が確実に勝利すると繰りかえし聞かされていた。ドイツ軍侵攻の報がパリに届いても、マジノ防衛線が国を守ると信じられていた。やがてベルギ-やフランス北部からの難民が徐々にパリに到着し始める。軍事情勢の悪化が続き、政府は首都疎開を決定する。1940年6月高まる不安とパニックのなか、パリ市民200万人の生き延びるための大脱出が始まったが、自国内を避難する間で爆撃や飢えによって、10万人の死者が出たとされている。痛ましい歴史の真実を克明に描いたノンフィクション。
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第二次世界大戦の初期、ドイツ軍の電撃作戦の前にパリを脱出する羽目になった民間人たちの話が描かれています。
政府のあわてる様やピクニックと見まがう、当初の逃避。
やがて切実となるドイツ軍の侵攻と空からの機銃掃射の恐怖。
歴史的な出来事がどう、ではなく難民となった彼らの視点から描かれる貴重な本かと思います。
当時のものといえば「禁じられた遊び」ぐらいしか知らない人に。
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