コミュニケーションをデザインするための本 第2版

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784021009129

感想・レビュー・書評

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  • 刺激的でおもしろかった。セクションとか関係ないんだよな。それよりも情熱。でもこういうふうに組織横断的に仕事ができるようになるにはいろんな苦労があったんだろうな。

  • 岸さんは、広告会社にありながら、重要なのは広告をどう打つか、ではなくて、どのように企業と生活者がコミュニケーションをとるか、つまり、コミュニケーションをデザインするか、ということが重要であると考えていらっしゃる方です。

    この本では、ご自身が手掛けた事例をもとに、凝ったテレビCM、ウェブサイト、そういうものを作ることにこだわらず、自由な発想でコミュニケーションをとることが良い結果につながることを説明しています。

    一つ一つの施策の中に、これほど考え抜かれたデザインがなされているのかという驚きがありました。と、同時に、一定以上の広告効果を出すためには、まだまだ予算と技術が必要なんだなぁーっていうちょっとした壁のようなものも感じました。

    これから、広告に携わる人間が、こういった思考を強く求められていくことに、おそらく間違いはないと思います。

  • 具体的な事例を完結かつ丁寧に掲載してあり、好印象。
    言ってることはまったくもっともなので、
    目新しいことなどではない。
    やっぱりそうだよね、の確認。

  • 電通でコミュニケーション・デザイナーとして活躍する著者が、コミュニケーション・デザインとは従来の広告・プロモーションと何が異なり、どのような特徴を持つのかという点を、豊富な実例とそのコンセプトを解説しつつまとめた1冊。

    挙げられている実例は、かなりそれぞれ毛色も異なり、帰納的にそこから「コミュニケーション・デザインとはこうである」という結論を出すのはなかなか難しいが、読んで感じたのは、デザインの領域において近年提言されているアフォーダンスの概念を、コミュニケーションの領域に持ち込んだもの、という印象であった。

    元々、知覚心理学の領域から始まったアフォーダンスの概念は、デザインの領域において、「環境をデザインすることで、目指すべき行動を相手に取ってもらう」ことと解釈されている。コミュニケーション・デザインでは、クライアント企業が求める顧客へのアクション-それは、AISASのようなインターネットが普及した消費社会での購買モデルの各プロセスと対応関係にある-を実現するために、その行動を顧客が取りたいと思うために必要なインサイトの洗い出しや、複数メディアの最適な組み合わせによる個々のプロモーション活動を行っていくというものだと理解した。

    本書の大半を占める個々の実例紹介では、行動の背後にどのようなインサイトがあるのかを徹底して考えている様子が強く伺われ、広告宣伝活動に従事する人でなくても、示唆されるところは大きいはず。

  • だいぶ思ってたよりでんつうでんつうしてたけど、読んで頭のなかごちゃごちゃしてたことをすっきりさせてくれた。
    様々なアプローチからの事例を選んでるから飽きずに、いろいろな発見ができる。

  • 久しぶりに広告系の本を読んだのだが、やっぱりおもしろい。マーケティング活動や広告販促活動は「人を動かす」という本日的な部分に携われることを考えると、非常にやりがいのある業務だ。
    第2版が出たということで読んでみたのだが、残念なことにAISASモデルを軸足に語られていたり、たくさん掲載されている事例が2006年や2007年のものが多く、若干時代錯誤を感じる内容となっている。
    ただ、「人を動かす」ということを考えることに関しては、ブレることなく共感することが多い書籍となっている。
    とくに「デザインは仕組みをではなく気持ちだ」というような記述はまさにそのとおりだ。

    つぎにプロモーション系の業務が入った際には、もう1度1章・3章・4章を振り返ってみたい。

  • 読んでて楽しい本

  • 第2版とのコトなので、何かが新しくなってるかも、、、

    電通のPR
    「「仕組み」ではなく、
    「気持ち」をデザインすることによって、
    広告は必ずターゲットに届く。
    電通のコミュニケーション・デザイナー、岸勇希が
    自ら手がけた7つの代表的事例とその手法を詳細に解説した、
    広告の最先端をまとめた一冊。」

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