表現の技術: グッとくる映像にはルールがある

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.97
  • (48)
  • (83)
  • (38)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 695
感想 : 82
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784021009105

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一歩後ろに下がってアイデアや企画を見つめるうえで、役立つ視点が示されている

  •  電通の、広告に関して第一線で、面白いCMなどを手掛けている人だけあって、作品について「あっ、これか。」と記憶しているものがあり、より説得力がある。作品を磨き研ぎ澄ませてきたかが、文間からも滲み出てきており、本当に目まぐるしく入れ替わる広告業において戦ってきたのだなあと思われる。
     本としては非常に堅苦しくなく読みやすく、頷けるものが多い。

  • PDF
    表現

  • 考えることをサボるな、楽な方に逃げるな、と言われたような気がした。どんな仕事もクリエイティブになるかどうかはその人次第、と思っていたけれど、まさしくその通りだと思った。畑違いなワタシの仕事にもヒントがたくさんあった。苦労しなきゃ楽しめないんだな、きっと。がんばろ。

  • 電通のクリエイティブ・ディレクター高崎さんの本。
    特にCMディレクションを得意とされているため、
    本の中にも実際にコンテを登場させてくれたり、
    テクニック論も映像寄りの話になっています。

    でもそんなことより何より、「はじめに」の部分がものすごく良いです。
    何かしら表現に携わっている人なら、絶対胸が熱くなります。
    人の心を動かすために、
    誰よりも努力し、誰よりも正直に、
    誰よりも冷静に、誰よりも熱く、
    考え抜き、つくり続けてきた人。
    そういった高崎さんの人柄がにじみ出ている一冊。
    おすすめです。

  • 2012.7.7
    ・言葉は写真の力を増幅させるために使うべきです。
    ・映像と台詞で別なことをすることは、時間を有効に使うという意味で大変効果のあること。
    ・自分自身が作品を通じてなにを言いたいのか、なにを伝えたいのか。斬新さはいらないが覚悟が必要。ミッションが必要。
    ・自分が正しくミッションを発見しているかどうかは、表現のイメージがそこにすぐついてくるかどうかで判断できる。
    ・自分の好きなもの、心が動いたものを集める。
    ・左脳でロジカルに考えるクセをもつ。そしてそれがいいものかは右脳に判断させる。
    ・脳は筋肉。鍛えれば使えるものになる。
    ・でも最終的な表現に考えた道筋やロジックがすけて見えるものは圧倒的につまらない。それが吹き飛んで見えるようなものになるまで、右脳でチェック。
    ・疑う。それは表現をより強くするための大切な行為。

  • 高崎さん、俺、がんばります。

  • ↓良い言葉だなぁ~
    電通のPR
    「すべてのひとのクリエーティブ発想のための本
    表現の技術のイメージ
    表現の使命はひとつ。
    その表現と出会う前と後でその表現と出会った人のなにかを1ミリでも変えること。
    未知の場所にあるココロという正体のよくわからないものにふれるために、
    僕たちはそのために、人生を削っていくのです。」

  • ( ..)φメモメモ
    正論の誇張をしたもの。
    家族っていいね。親孝行っていいね。友達っていいね。遅く帰ってごめんね。手紙を残してくれてありがとう。絆って大切だね。負けたら悔しいね。
    あなたは頑張っている。
    そんなものが世の中に溢れ、オリジナリティの欠落を生んだ。
    既視感のあるものを、つくり手が心のどこかで求めさせられてしまった。
    この病気は本当に根が深い。

  • 映像の作り方の本ですが、落語にも大いにつながる。

    たとえば、「表現をどう受け止めるかは観客が決めること」というのは、次の次元の話。笑わせるのか。泣かせるのか。つくり手がそこを曖昧して「観客にゆだねる」のはいけない、と。

    「笑いは笑いながらではつくれない」、笑いは表現の技術を駆使し尽して、つくりだすものだ、と。

    笑いには、①・言葉遊びの笑い。②・即興的な笑い。③・キャラクターによる笑い。④・関係の笑い。⑤・不条理の笑い。があると、これって映像も落語も共通とはおもしろい。

    コンテをネットの画像を貼り付けてつくるなんぞは論外で、すでにあるものでビジュアルをつくるなんぞは安易すぎて、うすっぺらいものになる。必ず個性を信じて、オリジナリティのものを目指さなければ、と。

    郵便ポストを、他の言葉で表現すると・・・赤いやつ、手紙を届け装置、町の連絡箱、手紙届け窓口、古い伝達装置、・・・デジタルのメールより価値あるものに見せる・・この言葉の置き換え、発想、短歌につながりますな。

    ことば、映像、ことば、表現、ことば、短歌、ことば、笑い、ぐるぐる言葉の輪の中で、遊びますな・・・同時多発思考のすすめ。

    自分の感覚を上手に使って客観的な思考を手に入れる、違和感は答えを教える。

    この本、図書館の本ですが、BOOKOFFで買って手元に置いておきたい本でおます。

全82件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

高崎卓馬
一九六九年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。クリエーティブ・ディレクター/CMプランナー。JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤー、TCCグランプリ、カンヌ国際広告賞、アドフェストグランプリなど、国内外の受賞多数。映画『ホノカアボーイ』の脚本・プロデュースや、ドラマ脚本、小説『はるかかけら』『オートリバース』の執筆も手がける。その他の著書に『面白くならない企画はひとつもない 髙崎卓馬のクリエイティブ・クリニック』など。

「2022年 『オートリバース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高崎卓馬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×