岡倉天心『茶の本』を読む (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006003029

作品紹介・あらすじ

『茶の本』は、一九〇六年、英文で刊行され、世界に大きな衝撃を与えた岡倉天心の代表作である。日本独自の文化である茶道を通して、東洋の美の根本理念を語る。さらに、東洋の美が、普遍的な霊性に貫かれていることを明らかにした。『茶の本』を、タゴール、ヴィヴェーカーナンダ、内村鑑三、井筒俊彦、山崎弁栄、九鬼周造ら人間の叡知を追究した東西の思想家との接点を探りながら読むことで、新たな天心像を提示する。

感想・レビュー・書評

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  • 1/6

  • 18/03/25。

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  • 茶の本の解説だと思って購入したが,その内容は岡倉天心の思想というよりも,日本の近代思想史に近い気がする。
    不完全なものはその彼方に完全なものを感じさせると岡倉が言ったように,茶の本を英文で書いたのも,翻訳を通じて考えを深めていって欲しいという願いがあったのかもしれない。

  • 岡倉天心が九鬼周造のお母さんと不倫してたなんて・・・・。
    天心に近づくために、周辺から。
    「茶の本」の内容解説の本ではありません。
    あくまでも、「茶の本」が語るものを語るというスタンスです。

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著者プロフィール

1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家。 慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、2019年に第16回蓮如賞受賞。
近著に、『ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う』(亜紀書房)、『霧の彼方 須賀敦子』(集英社)、『光であることば』(小学館)、『藍色の福音』(講談社)、『読み終わらない本』(KADOKAWA)など。

「2023年 『詩集 ことばのきせき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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