その情報,本当ですか?――ネット時代のニュースの読み解き方 (岩波ジュニア新書)
- 岩波書店 (2018年2月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005008667
作品紹介・あらすじ
ネットやテレビを通して流れる膨大な量のニュースや情報…。あふれる情報の中から誤った情報に惑わされずに「事実」を読み取るにはどうすればよいのか。長年にわたってNHKの報道番組ディレクターとして報道に携わってきた著者が、報道のあり方やネット情報の仕組みを論じ、情報の正しい読み取り方を伝える。
感想・レビュー・書評
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NHK出身の方なのでNHKがよく見えるというところはあるかも知れない。
しかし、それを差し引いても情報の扱い方に関してはすごくわかりやすく、ご本人の取材の経験などはとても興味深く、面白かった。
テレビとネットの違いについても分かりやすく、発見があった。
これからはもう少し情報をじっくり見ようと思う。
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070-T
閲覧新書 -
2022年10月~11月期展示本です。
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NHKの報道番組に長年携わってきた筆者が、ネット時代のニュースの読み解き方を分かりやすく語る。NHKに入局したのが1975年なのでかなりのベテランだ。非常に読みやすい本だった。
自らの番組制作・取材体験からニュースがどのように作られているかの説明がある。ネットニュースとの大きな違い(昔との技術の違いはさておき)は、取材、編集の段階で幾重にもチェックが入るので、そこで不確かだったり不適切な情報は切り落とされていくことだ。そこで多くの人の意思が入るので、自由度の制約はあっても「正しさ」の確率は確実に上がる。
筆者は技術の進歩による速報性は評価しつつも、タイトル通り「その情報は本当なのか?」を冷静に見る頭をもって欲しいと説いている。NHK局員という立場で情報源と密接に触れあうことでより正しい情報を多くの人に知ってもらいたい、と報道に携わってきた筆者ならではの説得力があった。 -
マスメディアとソーシャルメディアの違いを端的に説明してくれている。小学五年生くらいから理解できる内容。ただし、取り上げられている事件が1970年代くらいまで遡るので、その辺りは大人が説明する必要あり。
事実関係を手間暇かけて確認する+公共性や公平性が求められる(倫理的なハードルが高いし、視聴者がチェックして批判できる)=信頼性が高くなる(はず)なのがマスメディア。
(即時性と面白さ+権力の圧を受けない)÷(第三者のチェックが入らないので誤りや偏りが野放しになりがち+発信者の匿名性が高く責任追求が難し+プラットフォーム企業が倫理的な課題に消極的)=受け取り手のリテラシーの程度次第で毒にも薬にもなるのがソーシャルメディア。
と理解した。
何事もバランス、というありきたりな結論に至ったのだけれど、それ以外ない。
騙されないためにはこれさえやれば大丈夫!という情報には騙されんぞ。
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情報過多な時代の今に読むのはいい本だと思った。
ただ、本の中間あたりが出来事の羅列に感じられ、読むのが少し億劫になった。 -
フェイクニュースを見分ける方法を教えてほしかったのに・・・。結局自分で勉強?して見分ける能力をアップしないといけないということですね・・・・