方言萌え!?――ヴァーチャル方言を読み解く (岩波ジュニア新書)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005008452

感想・レビュー・書評

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  • 昔、若者の間で方言ブームがあったころ、この手の話を大学のゼミであつかったので、懐かしいなぁと思いながら読んでいました。
    だからこそ、内容の薄さが気になりました。
    方言の危機あたりの話は面白く、方言が恥ずかしいものとされていた当時の様子がよく分かりましたが、あとはドラマをそれなりに知っていて、ネットをやっていればある程度予測の着く内容です。
    もう少し研究者的目線が欲しいところ。

  • ふむ

  • 818-T
    閲覧新書

  • 作者の述べる「方言の変遷」はとても興味深く読めたが、「バーチャル方言」「方言コスプレ」と言った造語が少し苦手だと感じてしまった。とはいえ、関東地方出身の友人が語尾に「ぜよ」をつけた際、高知出身の自分が、なんとなくバカにされたように感じた理由を知ることができたのはよかった。

  •   方言がいろいろなところで使われる時代になっている。昔は方言を使うのは恥ずかしいと思っていた時代もあったことを考えると隔世の感がある。



      そんな中で「リアル方言」と「ヴァーチャル方言」があると著者は述べている。前者は、文字通り日常生活で実際各地で人々が使っている方言を指す。後者は、「なんちゃって方言」、「ジモ方言」あるいは「ニセ方言」といった具合に本来持っていた地域とのつながりから離れた状態を指す。



      地元民でもないのにキャラづくりのために「なんでやねん」などの方言を使うことがあると指摘している。今の時代、いろいろなところでキャラクターを使い分けている人がいるとどこかの本で読んだことがある。その中で方言も変身する一つの手段なのだろうか。薄化粧したり厚化粧したりして自分を作るのに一役買っているのが方言だ。



      方言から見えてくる現代日本。方言の使い方に注目して日本社会の違った一面が見えてめっちゃ面白ろい。

  • 途中で断念

  • 副題「ヴァーチャル方言を読み解く」風俗研究はこうやるっていう話?~方言がカワイイに至り、価値を見出され、「打ちことば」と相性が良いため、ヴァーチャルな使用例が増え、メタ的な使い方に~スティグマからプレスティージへ。解る? 悪い意味の<烙印>から品質や地位の高い<威信>へ。そう書きゃ良いじゃないか! 1964年生まれ、新聞記者をやめて早稲田で博士号をとり、今は日大文理学部の教授で日本語学を専門とする。新聞記事のアーカイブ検索、ブログ分析

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著者プロフィール

一九六四年生まれ。神奈川県厚木市生育。日本大学文理学部教授。博士(文学)。専門は日本語学(方言・社会言語学)。著書に、『首都圏における言語動態の研究』(笠間書院、二〇一〇)、『「方言コスプレ」の時代―ニセ関西弁から龍馬語まで』(岩波書店、二〇一一)、『方言学入門』(共著、三省堂、二〇一三)、『ドラマと方言の新しい関係―『カーネーション』から『八重の桜』、そして『あまちゃん』へ』(共著、笠間書院、二〇一四)、『日本のことばシリーズ 神奈川県のことば』(編共著、明治書院、二〇一五)、『方言萌え!?―ヴァーチャル方言を読み解く』(岩波ジュニア新書、二〇一六)など。

「2018年 『時代劇・歴史ドラマは台詞で決まる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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