シアワセなお金の使い方――新しい家庭科勉強法2 (岩波ジュニア新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784005007967

作品紹介・あらすじ

お金を使うのに免許や資格はいらない。どんな使い方をするのも個人の自由だ。同じ使うなら自分自身も暮らしも、できれば社会もシアワセになる使い方を身につけたい。家庭科に軸足をおきながら、南野流「シアワセなお金の使い方」を10代の日常にそって講義する。賢い消費者になる智恵、経済的自立に必要な力も身につく一冊。

感想・レビュー・書評

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  • お金の節約法が分かった。
    お金の使い方だけではなく、自分の所有物はどこまでなのかとか社会保障の仕組みとかが分かってよかった。
    家計簿にその時の気持ちを書くのは面白いしやってみたいと思った。

  • 刊行日 2015/02/20
    「お金を使うのに免許や資格はいらない.どんな使い方をするのも個人の自由だ.同じ使うなら自分も暮らしも,できれば社会もシアワセになる使い方を身につけたい.家庭科に軸足を置きながら,南野流「シアワセなお金の使い方」を10代の日常にそって伝授する.賢い消費者になる智恵,経済的自立に必要な力も自然に身につく一冊.」

    はじめに―これからお金についての授業を始めます

    【1時間目】 この世でいちばん大事なものは・・・お金?
    「私の大切なもの」ワーク
    本当に大切なものは何だろう
    最後に残ったカードは?
    おじさんたちの場合
    コラム(1) もし六億円の宝くじに当たったら・・・・・・

    【2時間目】 お金と社会と人との関係
    金は天下のまわりもの
    生活を支える「見えるお金」と「見えないお金」
    「見えないお金」に支えられている「見えるお金」
    給料明細から見えてくる社会
    ライフスタイルを選ぶ
    コラム(2) ワークライフバランス

    【3時間目】 「賢い消費者」ってなんだろう?
    消費者ってなに?
    収入と支出のバランスを考える
    コインの両面を見る
    トラブルのかわし方・対処の仕方
    コラム(3) 「闇金ウシジマくん」と考える“欲望”とのつきあい方

    【4時間目】 自分らしく生きよう!
    ところで,「自分らしさ」ってなに?
    自分の「原点」をつかまえるワーク
    小遣い帳をつけると見えてくる
    実際に小遣い帳をつけてみよう
    小遣い帳に一工夫
    予算と決算
    自分の足で立てないとき

    【給食の時間】大阪人は食い物にうるさい?!
    外食は楽しい!
    「野生の舌」を取り戻そう!

    【5時間目】 お金の出る幕
    つくり手と私
    隣の家の冷蔵庫から黙って醤油を借りられる関係
    お金を間に入れるか入れないかを決めるのは自分
    私はワタシのものなのか
    全体の一部としてのワタシ
    「シアワセ」を真ん中においてお金の使い方を考える

    主要参考文献
    おわりに―お金の授業を終わります

    イラスト=村山宇希
    書評情報

  • お小遣い帳の書き方や、使い方に個性があり、自分の大切にしていることは何かが見えてくるというのが面白かった。お金と良い付き合いができるようになりそうだ。

  • 中高生向けの本。でも大人にも読んで欲しい本。

    よくあるお金の流れとか
    将来困らないためのお金の使い方とか
    そういうものを想像していましたが
    第一章(1時間目)から
    大切なものをひとつ残すには?
    10代と今では残すカードがかなり変わっているでしょう。

    小遣い帳をつけるにも
    だれに、何のために使ったのか?
    感情も記入してみる、というのは斬新でした。

    どのようにお金を使うのかは自分自身
    自分も、社会も幸せにするためには?
    使い方、改めて見直してみるのもいいかもしれません。

  • 中学生 高校レベル
    売る側の戦略 買う側の心理
    賢い消費者になろう

  • 当たり前のことだけど忘れがちなことで、はっ(゜ロ゜)!となりました。
    作中のコラムで筆者が提唱する「ワーク・ライフ・バランス」の考え方は眼からウロコ。今まで会社から押し付けられていた「ワーク・ライフ・バランス」に感じてた違和感の原因がわかってスッキリしました。

  • この本は【家庭科】に分類しないほうが良いのではないかと思う。単純に生活の知恵っぽく子どもから大人まで素直に読んでも良いのではないかな。
    内容としてはまっとうなことが多い。

  • 2011年に出版された『正しいパンツのたたみ方 新しい家庭科勉強法』で、ご飯の炊き方や洗濯の仕方、お金の使い方など具体的に自分の暮らしを整えていくことの大切をわかりやすく伝えてくれた著者が、今度はお金の使い方にフォーカスして、10代の子どもたちに自分自身も社会も幸せになるお金の使い方を、丁寧に教えてくれる1冊です。「もし、六億円の宝くじに当たったら―」「『闇金ウシジマくん』と考える”欲望”とのつきあい方」などのコラムもとても読みやすく若い世代を惹きつけます。生涯、お金はついてまわる問題。若い時にこそ、しっかりとした考え方を身についておきたいですね。

  • 2015、7、13

  • 高校の家庭科の先生である著者(男性)が、お金の使い方について教えてくれます。

    人生で一番大切なものは何か、というワークがあります。自分の大切なものを9つあげ、その中から、本当に大切なもの以外を捨ててゆく。最後に残ってものが、自分にとって一番大切なもの。
    残ったのは、家族?仕事?笑顔?お金?妻?健康?・・・
    何を選ぶかは、その人次第。

    そんな授業にはじまります。
    新書とはいえ、読みやすい。

    お金は大事。人は、自分のお金と、社会でまわっているお金に支えられている。税金として、直接的には見えなくなっているけれど、お金が町を作り、社会はまわっている。

    今のところ中高生は消費者だ。
    限られたお小遣いの中で、バランスよく収入・支出するには。
    何を買うかは自分の欲望とどう戦うか、ということでもあします。

    ``ところで「自分らしさ」ってなに
    「自分らしさ」と聞くと、僕はすぐに「やさしさ」とか「思いやり」とか「決断力」とかいった人の性格に関するものを思い浮かべてしまいます。でも、ある人から「自分らしさってさ、結局、何を着て、何を持ち、何を食べ、どこに住み、誰と何の話をするってことじゃないの」と言われ、なるほど、具体的にはそういうことになるなと気づかされました。``・・・(本文より)


    ある程度、中高生には、自分が決められない部分もありますが、(どこに住むか、何を食べるかは、まだ親権者によるかな)これから、何をどこで、どう買うか、その一つひとつが社会を繋がっていて、買うという行為は、それを支持していることにつながる。
    自分らしさは、そこにあらわれる。

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