〈できること〉の見つけ方――全盲女子大生が手に入れた大切なもの (岩波ジュニア新書)
- 岩波書店 (2014年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005007912
作品紹介・あらすじ
視覚障害を理由に将来の可能性を否定され、傷つき悩んだ10代の頃。果たしてどのように壁を乗り越えたのでしょうか。盲学校での生活、受験勉強、キャンパスライフ、海外留学…、様々な経験を通して自らの可能性を広げていく姿を辿りながら、誰もが生きやすい社会のありかたを考えます。
感想・レビュー・書評
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ジュニア新書っぽい、まっすぐで、いい本。
読んでいて、著者のお母さんが冷たすぎてびっくりした。そのほかにも、いろんな逆風があったのにいまこうやって強く生きているのは、とても美しい。
誰かの役に立っている自分、というのを意識するのは、ほんのちょっとのことなのかもしれない、そんなふうに思うけど、ただ、そういう意識を持たないと生きづらい世の中というのは、やっぱり窮屈だという思いはずっと持っておきたい。
「周囲からいろいろと助けていただく代わりに、私にできることは誠実でいることだけです」。これは、ほんとうに至言。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全盲の女子大生の方が書かれた、目の見えない方から見た社会の様子。
お友だちと話をしているような身近さで触れられる体験談です。
きれいごとでもなく、お涙ちょうだいでもなく、ご本人にとってはきつかったであろうご経験も率直に紹介されています。
「できない」と決めつけているのは誰か。
「できること」はどんなところにあるのだろうか。
大切な問いを投げかけられた一冊でした。 -
【電子ブックへのリンク先】
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刊行日 2014/11/20
「視覚障害を理由に将来の可能性を否定され,傷つき悩んだ10代の頃.果たして彼女はどのように壁を乗り越えたのでしょうか.盲学校での生活,受験勉強,キャンパスライフ,フィリピン留学…,様々な経験を通して自らの可能性を広げていく姿をたどりながら,誰もが生きやすい共生社会のありかたを考えます.」
石田 由香理(いしだ ゆかり)
1989年生まれ.1歳3カ月で網膜芽細胞腫により両眼を摘出し全盲となる.
和歌山県立和歌山盲学校,筑波大学附属視覚特別支援学校卒業後,1年浪人し国際基督教大学教養学部に入学.2014年3月に大学を卒業後,9月より英国サセックス大学教育系大学院修士課程在籍.
西村 幹子(にしむら みきこ)
1972年生まれ.米国コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ博士課程修了(Ed.D.).専門は,国際教育開発論,教育社会学.国際協力機構ジュニア専門員,国際開発コンサルタント,神戸大学大学院国際協力研究科准教授等を経て,現在,国際基督教大学教養学部上級准教授. -
女性教育会館パッケージ貸出図書(テーマ:大学生活)
2階 階段前に展示中(10-12月利用可能)
通常の貸出枠とは別に
一人 3冊・14日間まで貸出可 (学内者限定)
通常開館時間中に、1階カウンターで貸出返却手続きしてください -
この本には、私にとって、自分が言葉に表現できなかった辛い経験、悲しい経験を率直に、まっすぐに描き示してくれている本です。
また彼女が進学、海外生活を通していろんな人達と交流することから、そこからどう生きていくか、何を決めていくかが、わかりやすく綴られていて、気持ちが入りました。
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東2法経図・6F開架 369.27A/I72d//K
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<目次>
はじめに 人との出会いが教えてくれること
1章 私がいたら邪魔?
2章 自ら壁を作っていたかもしれない最初の一年
3章 みんなの「できること」を見つけたい
4章 見方が変われば景色が変わる
5章 誰にでもできることがある社会を求めて
おわりに 誰もが必要とされている
2017.01.08 読了 -
・タイトルをどうするか?についての話はよかった。
・石田さんはすごいと思った。 -
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