まちづくり都市 金沢 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004317395

感想・レビュー・書評

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  • SDGs|目標11 住み続けられる まちづくりを|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/711777

  • 金沢市の元市長さんが金沢のまちづくりにについて書いた本、なのですが、金沢市のまちづくりの考え方を書いている部分と金沢市の観光物件について書いてる部分が混在していてちょっと読みにくい感じが。
    まぁ私が他の本も読みながら少しずつ読んでいたので、分かりにくいと思っただけなのかもしれませんが……

  • ・新幹線開業を契機に

  • 金沢に行っていいところだなと思ったのとちょうど本屋に置いてあったので読んでみた。

    金沢市の市長を20年務めた著者の視点から金沢のまちづくりについて書かれている。

    ふだん何気なく暮らしている一般市民からすると、役所とか行政とか市長さんが何を考えて何をしているのかまったく知らなかったのだが、こういうことをやっているのかというのが端的に知れた。
    金沢市は都市構想を策定しそれを実現するためにまちが作られていっているというのがよくわかった。金沢市は新幹線開業の影響もあってかとても整備されている街のように見えたが、自分がふだん住んでいるところでもそのような都市構想があるのか、まちづくりにどれくらいお金がかけられているのだろうかと興味が湧いた。

  • まちづくり関係の仕事や学習をされている方なら、是非一度読んでいただきたい一冊です。
    都市計画に関する専門用語も出てきますが、語りかけるような文体で読みやすいので、それ以外の方にもオススメの一冊です。(読めば金沢に行きたくなるのではないかと思います。)
    著者は、金沢生まれで、金沢大学卒業後、金沢市役所に就職。その後、20年間金沢市長を務めた方で、誰よりも金沢を知り、金沢の将来について考えたであろう方ですので、地元金沢への愛情を強く感じました。
    金沢は洗練された都市というイメージを持っていましたが、金沢の市街地整備の意図もその経緯も詳しく書かれていたので、実際に現地に赴き、その思いをかみしめたいという気持ちが強くなりました。
    政令指定都市の駅を降りても、全然個性がないなとか、全然利用者の利便性が考えられていないなとかと思ってしまう都市は多くあります。
    都市ごとに事情はあるでしょうが、将来こういった都市にしたいという長期的なビジョンを持っていればそうはなっていないだろうと思ってしまいます。
    都市計画では用地買収が最も困難だと思いますが、金沢は長期的なプランを持って臨んだからこそ、目指すべき都市像に近づけることができたのかなと思います。
    金沢以外の都市についても、観光地を観光ガイドブックに載せるだけでなく、本書のような都市の魅力が詰まった文庫本を発行して、その都市の根強いファンを増やして欲しいな思いました。

    また、本書では、詩人の大岡信氏の次の言葉が引用されていました。
    「伝統というものは、極端にいえば創意の連なりである。連なるべき創意がついにある時枯渇すれば、ひとつの様式の伝統はその時限りで死ぬというのが、芸術であれ、音楽であれ、あらゆる表現行為の歴史の語る赤裸の真実にほかならなかった」
    コロナ禍で文化芸術活動の存続が危ぶまれている今、非常に心に刺さりました。

  • 継続するまちづくりの流れを元市長が記した本。

    新書としてまとめてあるので、いろいろな金沢の展開を目次的に眺めるのに良い本かもしれません。

  • 山出保『まちづくり都市 金沢』岩波新書 読了。芸術と文化の城下町、金沢を魅力的なまちにつくりあげてきたプロセスを、市長を務めた著者が紹介。伝統と革新はじめ相反する個性が多層的に共存するからこそ人々を魅了する。観光入込数の増加は、地域の生活との両立というまちづくりの真価を問うている。

  • 元市長が金沢のまちづくりについて書いた本。行政のえらい人が書くとこんな本になるんだろうなぁという感じの本。北陸新幹線の開業から訪れる人が一気に増えた金沢。まちづくりはその前から先を見て段階的に行ってきたという内容だったと思うが、いいことばかり書かれていて、進めるうえで苦労した話などが書かれておらず、あくまでこんなんやったぜ、どうだ、という内容で正直つまらなかった。言ってることは間違ってないのだろうが、もっと身近に、かつ、ほかの自治体でのまちづくりなど参考になるように書いて欲しかった。上辺ばかりで退屈な本だと思った。何回か読めばもっと理解できるのだろうけど、初回ではこれくらいのイメージしか持てなかった。この本を読んで金沢に行きたいとは思わない。

  • 2019年2月26日 29冊目(2-21)
    なぜだかとても惹かれた本。
    縁もゆかりもない、金沢の印象は大好きな生魚がととても美味しいというくらい(もちろん好印象だけど)で、この本を読んだとて、と思い、買わずにいたが、見かける度に気になり、ついに買ってしまった。

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