(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004314301

作品紹介・あらすじ

「1%vs99%」の構図が世界に広がるなか、本家本元のアメリカでは驚愕の事態が進行中。それは人々の食、街、政治、司法、メディア、暮らしそのものを、じわじわと蝕んでゆく。あらゆるものが巨大企業にのまれ、株式会社化が加速する世界、果たして国民は主権を取り戻せるのか!?日本の近未来を予言する、大反響シリーズ待望の完結編。

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  • (株)貧困大国アメリカ
    著:堤 未果
    岩波新書 新赤版1430

    アメリカ

    アメリカの貧困の原因に迫る書
    多国籍企業が、ロビー活動を通じてアメリカ政府を通じて、国民をそして、取引国に浸透していく、必要であれば、貿易協定もそして戦争さえも引き起こすことすらできる

    失業率は9.6%(2010年)だが、職探しをあきらめた潜在的失業者も加算すると実質20%という脅威的な数字になる
    問題は、仕事の空き自体が少ないことよりも、まともに暮らせる賃金の仕事が見つからないことなんです。

    ■奴隷農場

    SNAP:アメリカ政府が低所得層や高齢者、失業者などに提供する食料支援プログラムだ。
    SNAP受給者にとって、抜けられないループを作りだしているのです。貧しい者はさらに貧しく、富める者はますます資産を増やす、という構図ですね。
    1992年にカナダ、メキシコとの三か国間のNAFTAを結んだとき、政府は農業生産と雇用が拡大し、経済成長で国が豊になると宣伝した。
    だが、実際、安い人件費と規制緩和でうなるように設けたのは、労働者ではなく、農産複合体、と製薬業界だった。

    マーガレットたちは、アメリカの契約養鶏業者のほとんどが、たどる道をすすんでいった。
    一度契約したら抜けられず、一方的な契約で雪だるま式に膨れ上がる借金にからめとられていく。
    この国の養鶏業者の間で、デットトラップ(借金の罠)と呼ばれるパターンだ。
    どんなに理不尽な要求をされても契約者は途中で抜けられなくなり、利子だけでも毎月帰さねばと自転車操業にはまりこんでいきます。
    大学生が借金漬けになる学資ローンと同じですね。

    伝統的な農業は、時代遅れ、非効率、と批判され、世界をリードするために、強い農業を目指すべきだという論調が国全体を覆っていた

    工場式農業はシステマティックで、無駄のない、利益拡大方式だ。

    1980年代以降、アメリカ国内の牧場主と農業従事者の自殺率は急激に増えている

    アメリカ国内では、30年で30万軒の農家が消滅している

    GM:遺伝子組み換え
    GMトウモロコシを与え続けたラット群が次々に発病し始める、そのGMトウモロコシは、モンサント社によって全米で栽培され、家畜飼料の他、人間が食べる朝食シリアルやコーンチップとしても広く流通している

    ■GM種子で世界を支配

    イラク侵攻が終わりをつげたあと、主権をにぎったのは、イラク国民ではなく、多国籍企業であった
    多国籍アグリビジネスは、政府を味方につけて大規模化を阻む、国内法の改正を繰り返し、ウォール街の後押しで、寡占化、市場を独占した結果、株主の顔ぶれも、市場も生産地もあらゆるものが国境を越えた

    モンサント社のGM種子を使用する農家は、アメリカ、カナダをはじめ、世界中どこでも同様のライセンス契約を結ばされる
     ・自分の農家でとれた種子を翌年使用することは禁止
     ・毎年種子は、モンサント社から購入
     ・農薬は必ずモンサント社から購入
     ・毎年ライセンス料をモンサント社へ支払う
     ・何かトラブルが生じた際はその内容を他者に漏えいしない
    中小企業は、インドの貧農と同じ運命をたどり、特許使用料と通常の倍必要になった高い農薬代の支払いに押しつぶされていく

    食料は武器だ というアメリカ政府の主張は、この間ずっとぶれることはなかった。
    諸外国に、民主主義、強い農業、財政再建、人道支援、などの理由に介入、集約させた広い農地で輸出用GM作物の大規模単一栽培を導入させ、現地の小規模農民を追い出した後は、株式会社アメリカが動かしていく
    インド、イラク、アルゼンチン、ブラジル、オーストリアなど、その勢いはとどまることをしらなかった

    等々

    目次
    プロローグ
    第1章 株式会社奴隷農場
    第2章 巨大な食品ピラミッド
    第3章 GM種子で世界を支配する
    第4章 切り売りされる公共サービス
    第5章 「政治とマスコミも買ってしまえ」
    エピローグ グローバル企業から主権を取り戻す
    あとがき

    ISBN:9784004314301
    出版社:岩波書店
    判型:新書
    ページ数:240ページ
    定価:860円(本体)
    発売日:2013年06月27日第1刷

  • 1986年以降、アメリカの鶏加工工場では、加工前の鶏の死亡及び病気に関する審査を義務ずけられてない。
    成長促進剤が注射された鶏は内臓や骨の成長が追いつかず、大半は足の骨が折れたり、肺疾患になってしまう。効率とビジネスの成功という観点わ見れば、これはすごい発明ですよ。42頁

  • 本書を読むと、アメリカという国がそら恐ろしくなった。アメリカの政治、行政、マスコミの全ては、富の集中する多国籍企業に買収され、操られている。多国籍企業はには公共のためという発想がないから、ひたすら営利を追求して富の蓄積を図り、その資金で徹底的なロビー活動を行うから、益々富めるようになり、その代わりに没落していく中間層。自由の国アメリカ、民主主義の旗頭、平等のチャンス、アメリカドリーム等はすべて幻想になってしまっている、という。
    自国のみならずメキシコやアルゼンチン、インドなどの国々で中小農家を種と農薬で支配するアグリビジネス、教育への競争原理の導入と民営化によるコストカット、軽犯罪を含めた犯罪の厳罰化と囚人を使った刑務所ビジネス等、本書が描いている事は真実とは思えないほど余りにもえげつない。
    NAFTAは、結局投資家や多国籍企業を利するだけだったとのこと。とするとTPPもその恩恵に与れるのは、一部日本企業を含む多国籍企業と富める投資家だけということになる。推進役であるはずのアメリカの国内でTPP反対論が喧しいのもよく分かる。
    アメリカをこのように悲惨な状況にしてしまった背景には、何といっても、湾岸戦争やイラク戦争の戦費負担による財政破綻と規制緩和・民営化・市場原理の導入による徹底した効率化が利にさとい営利企業を太らせてしまったことや、不法移民による治安の悪化などがあるんだろう。それにしても、こんな状態で国が長く維持できるのだろうか? 中国のことを心配している場合じゃないのかも。
    著者は、世界中でコーポラティズムが進行しているという。日本も例外ではないだろう。大企業と国民の利害が対立する時代にあって、日本の先行きも益々不安だなあ。

  • あとがきで著者は謂う。

    貧困は「結果」だ。
    現象だけではなくその根幹にある原因を探っていくと、いまのアメリカの実体経済が、世界各地で起きている事象の縮図であることがわかる。
    経済界に後押しされたアメリカ政府が自国民にしていることは、TPPなどの国際条約を通して、次は日本や世界各国にやってくるだろう。
    2013年2月28日。安倍晋三首相は、所信表明演説の中で明言した。
    「世界で1番企業が活躍しやすい国を目指します」
    いま世界で進行している出来事は、単なる新自由主義や社会主義を超えた、ポスト資本主義の新しい枠組み、「コーポラティズム」(政治と企業の癒着主義)にほかならない。
    (略)
    コーポラティズムの最大の特徴は、国民の主権が軍事力や暴力ではなく、不適切な形で政治と癒着した企業群によって、合法的に奪われることだろう。
    本シリーズに登場する〈独占禁止法〉〈グラススティーガル法〉〈消費者保護法改正〉〈おちこぼれゼロ法〉〈農業法〉〈医療保険適正価格法〉〈モンサント保護法〉といったこの間の法改正を見るとよくわかる。これらが実施されるたびに本来の国家機能は解体され、国民の選択肢が奪われてきたからだ。(274p)

    本書では特にSNAP(補助的栄養支援ブログラム)により生活保護財源がウォルマートに吸い取られてゆく仕組みや、遺伝子組み換え食品の保護法(モンサント保護法)、遺伝子組み換え種子で世界を支配する仕組み、切り売りされる公共サービス、政治とマスコミが見事に金で買い取られている仕組みなどが展開されている。

    このシリーズはアメリカの暗部を紹介することで、その拡大再生産である日本の未来の姿が想像出来るように常に描かれてきた。そういう意味では、日本の市民運動に大きな示唆と励ましを与え続けている書物だと言っていいだろう。

    私は、この本で度々言及されるマスコミによる国民操作は、既に日本でも完成形に近づいているように思う。しかし、貧困大国にはまだアメリカほどにはなっていないと思うし、教育や農業や医療や環境や自治体などはまだ大企業の言いなりにはなっていない、と思う。もっともこれも、TPPが成立すれば一挙に変わるかもしれない。

    これらの動きの根幹はコーポラティズムだと彼女は云う。言い方は違うが、やはりマルクスが警告していた「資本主義」の最終形態なのだと、私は思う。

    彼女の著書はいつも最後にわずかな希望を描く。もちろんネットの力にも言及している。しかし、不良債権を買い取る運動や、企業献金を一切受け取らない候補者を応援する運動など、多様で具体的な「智恵」を出すこと、そのことの重要性の方を強調していると思う。そして、1%のグローバル化に対して99%のグローバル化、「個のグローバリゼーション」、つまり「市民運動」の世界的な連帯に希望を見出している。

    それはこの本では具体化されない。具体化するのは、私たちの課題だからだ。

    「貧困大国アメリカ」シリーズは終わるそうだけど、著者は同じ仕事をこれからも続けてゆくに違いない。アメリカの動向についてこれからも私たちはきちんと知ることが出来ると信じている。
    2013年8月22日読了

  • ブックオフで目についたので読んでみた。

    私はダイエットの為に安い外国産の鶏胸肉やオートミールをよく食べていた。それに対して私の兄は「そんなもの食べてもいいことはないぞ」と言っていた。当時は「何を言っているのだ、栄養的に絶対いいだろ」と馬鹿にしていた。

    しかし本書を読んで、兄が言っていたのはダイエットのことではなかったのだと気付かされた。米でこれほどGM作物が扱われていることやその危険性を学べた。

    また、本書全体を通じて「大きさ」の強さを学んだ。お金の数然り、99%の人数の力然り、積み重ねた知識然り。

    もう一年もしないうちに私は社会人になる。そんな私にこれからの社会を生きていく上での危機感を与えてくれた。

  • 【由来】
    ・前作2つとも面白く読んだので。

    【ノート】
    ・食品、GM種子、製薬会社、農家の隷属とそのグローバリゼーション。「ロボコップ」で描かれていた世界を地でゆくデトロイト、公共サービスの消失、刑務所の労働力化、企業に都合の良い法案を作成するALECというクラブ。

    ・アメリカはとんでもないことになってる。加えて、国内だけでなく国外においても、例えばパキスタンで無人機が一般市民を巻き込んでターゲットを殺害しているというニュースを聞くと、本当のテロ国家は一体どこなんだという気がしてくる。

    ・大きな戦争の火種は消えた代わりに、紛争やテロが盛んになった。その一方で、戦争の形態を取らない搾取構造の侵略が始まっている。大規模な戦争で人が死ぬよりはいいのか?その一方で、テクノロジーによって兵士と兵器の管理が可能になり、そうなると戦場の制御が可能になり、そうなると戦争が合理的ビジネスとなり、行き着くところ、戦争が普遍的になる、というのがメタルギアソリッド4で描かれていた世界。

    ・だが、本書は、単に「アメリカではこんな恐いことになってて、このままだと日本もこうなる」ということを煽っているわけではなく、エピローグでは、市民が、巨大企業に対して、どのように、敵対することなく対抗しているかというエピソードが紹介されている。それを読んでいると、「本気で渡り合う」気持ちを持てるかどうかの問題なのだと感じた。相手は(あえて、敵、とは言わない)プロで、資本主義の原則に立って、利益を最大化するべく本気で取り組んでいる。手段を選ばないが、合法の範囲(法律すら操作して作っちゃうわけだが)。ならば、こちらが、本気で対抗手段を考えて実行できるか。例えば預金額を全て地方の信金に、とか。

    ・この辺りの話は著者自身が「ラジオ版学問ノススメ」というPodcastでも言及していた。相手は、単なる悪者というわけではない。「情熱と信念を持って」利益を最大化するためにやっているというだけの話で、それに対抗するには、我々も、相手の考え方のパターンや弱点についての研究をして、相手と同等以上のエネルギーを注がなくてはならないということで、果たしてそれは現実問題として可能なのだろうか?その鍵となるのが情報共有・伝達手段としてのネットだったり、体系的なな研究や、アクションプランを企画・立案・実行するNPOのような組織だったりするのかも知れない。

  • 著者のシリーズ完結編なのだが、三部作のうち二作目を読んでいない
    ことに気が付いた。完結篇の本書を先に読んでしまったわ。

    1%の富裕層と99%の貧困層。その本家本元が唯一の超大国である
    アメリカ。本書では食をはじめ、アメリカの政治までもが一握りの大
    企業に左右されている現実を抉り出して行く。

    怖いのは食だ。工業化された農場が家族経営の中小農家を駆逐し、
    家畜はまさに工業生産品と同じ。身動きも出来ない畜舎に詰め込まれ、
    抗生物質と成長ホルモンを投与され、次々に出荷されて行く。

    日本ではスナック菓子の包装にも原材料欄に「遺伝子組み換えでは
    ない」と表示されているが、アメリカでは遺伝子組み換え食品の表示
    義務がない。

    人体にどんな影響があるか不明な遺伝子組み換え食品だが、科学
    雑誌にその危険性を指摘する論文を書こうものなら様々な攻撃に
    晒される。

    そして、餌食にされたのが戦争後のイラクの農業だ。戦後の復興支
    援の名の下、無償提供されたのは遺伝子組み換え小麦の種子だ。

    食ばかりではない。教育も、公共サービスも、大企業にとっては
    投資先に他ならない。利益が生み出されるとなれば、なんにでも
    手を出し、自分たちに都合のいい法案を提出させる為には多額の
    政治献金を行う。

    そうして利益が見込めなくなれば、他へと移って行く。置き去りにされる
    のは誰か。言うまでもない。一般市民である。

    現在、日本が推し進めようとしているTPP参加。関税撤廃を主軸に
    工業vs農業の面でばかり語られがちだが、ちょっと考えてみて欲しい。

    アメリカから大量に安価な農作物や食肉が入って来る分、食の安全
    も脅かされるということを。自由化、効率化を進めたおかげで、国内
    の市場は頭打ちだ。だからアメリカとしては海外に市場を求めたい。
    それがTPPの正体じゃないのか。

    成長戦略、規制緩和。自由化。民営化。口当たりのいい言葉ばかりが
    並ぶが、それは誰の為のものなのか。庶民の為ではないのは確かだ。

    思い出すのは小泉政権だ。製造業への派遣労働を解禁した結果が、不
    況時の大量派遣切りではなかったか。

    これは対岸の火事ではない。TPPなんか参加しなくたっていい。日本は
    ガラパゴスでも構わない。ここはアメリカの準州ではないのだから。

  • 完結編の今作では、アメリカのみならずイラクやメキシコ、アルゼンチンといった諸外国をも飲み込んでいったアグリビジネスを中心に、切り売りされ、市場原理の野に放たれてしまった自治体と公共サービス、政治家やマスコミを巨額の資金で傘下に収めることで世論を支配することに成功した巨大企業などについて、その内情を暴いていく。国際貿易協定で合法的に進められていく「1対99」のグローバル化。TPPの当事者である日本もまた例外ではない。結びで登場する、ITの力で巨大企業に立ち向かう市民の姿が唯一の希望だった。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2015年度第1回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第1弾!

    本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。

    木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。
        
    開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

    ◎手軽に新書を読んでみよう
    1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。
    値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」)

    ◇女性ジャーナリスト堤未果の本
    良質のルポルタージュはマスコミが伝えないできごとを教えてくれます。堤氏の一連のアメリカルポはその好例でしょう。アメリカという国の現実はそのまま日本につながります。英語を学ぶだけではアメリカを知ったことにはならないのだと気づかされます。

  • 貧困アメリカシリーズの第三弾から読み始めてしまった。
    けど、これだけを読んでも衝撃はかなり大きい。なぜ、こんなことになってるんだ、アメリカ。
    というか、なぜこれを目指してるんだ日本。

    遺伝子操作されたGM種子やらオーガニック食品の罠やら、すでに直面してるたくさんの問題をなぜにもっと真剣に考えないんだ。どうかんがえても身体によくない食品を平気で流通させる、1%の人々は自分の子どもたちや孫たちの未来をどう考えているんだろうか。

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著者プロフィール

堤 未果(つつみ・みか)/国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業。ニューヨーク市立大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券を経て現職。米国の政治、経済、医療、福祉、教育、エネルギー、農政など、徹底した現場取材と公文書分析による調査報道を続ける。

「2021年 『格差の自動化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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