ウナギ: 地球環境を語る魚 (岩波新書 新赤版 1090)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004310907

作品紹介・あらすじ

『万葉集』にもスタミナ食として登場するほど古くから愛されてきたウナギ。日本は世界の七割を消費するが、世界的には資源の急減が危ぶまれ、ワシントン条約で規制されるまでになった。不思議な生活史、養殖とシラスウナギ・ビジネスの実態、欧州での資源管理の試みなどをレポートし、グローバル化時代の食と環境を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00356610

    『万葉集』にもスタミナ食として登場するほど古くから愛されてきたウナギ.日本は世界の7割を消費するが,今,世界的に資源の急減が危ぶまれている.海と川を行き来する不思議な生活史,養殖とシラスウナギ・ビジネスの実態,欧州での資源管理の試みなどをレポートし,グローバル化時代の食と環境を考える.(出版社HPより)

  • ウナギを巡る研究史及び最近のウナギの漁獲高減少についてである。
    天然ウナギの本州の北限は青森県小川原湖である。実に分厚く、toughな歯ごたえ。
    Spainでは、シラスのオリーブオイル煮とかあり、おいしい。
    ウナギは海(日本ウナギはマリアナ海峡の海山)で産卵し、回遊して、川に登り、数年を川、湖で過ごし、また、海に帰っていく。
    サケは、川で生まれ、においで生まれた川に帰ってくるそうだが、ウナギの稚魚は最後は黒潮に乗って日本にくるそうだ。渡り鳥もそうだが、地球規模の移動はほんとうに不思議。

  • 生物としてのウナギから食料としてのウナギまで。生活環境を中心に全体的に網羅。著者が元科学部記者なだけあって、深いところにも触りつつ概要をまとめた読みやすい良書。特に序盤に記されたアリストテレスやフロイトとの関わりには知識欲を上手く刺激させられてる感があって良い。代わりに今後の展望についての言及が薄めではあるので、他書での補完を推奨。

  • 世界で一番のウナギ消費大国である日本。しかしその生態についてはきちんと認識されてないのが実情。河川、港湾の開発によりウナギの繁殖を激減させたこと。乱獲により絶滅の危機に瀕しているものの適切な実態把握や対策が打たれてないこと。国際社会における責任を日本が果たす為にもさらなる取り組みが期待される。さもないとここ数年で劇的に身近になったウナギがまた超高級品となって手が届かない食材になってしまうかも…。

  • 【館長の本棚】 常吉図書館長<2017-2018>推薦

    【所在・貸出状況を見る】
    http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=10701244

  • ウナギについて新書でクソ真面目に書いている本は初めて見たので興味を持って購入。
    前半はウナギの生態を解明されていない部分も含めて説明。淡水と海水で生活を送るためにそんなに複雑な働きをしていたなんて知らなかった。
    また、ウナギの独特な生態を説明することによって後半のウナギの減少への

  • ウナギセンサー。

  • 資料ID:C0028185
    配架場所:本館2F新書書架

  • うなぎのあまりの高さにブチ切れて購入。なんでこんなにウナギが高いのか、この本を読んでよくわかりました 笑
    うなぎの漁獲量がどのように減少しているのかや、
    ウナギの生態の謎など、しっかりまとまっていて楽しく読めます。
    元々ヨーロッパでもうなぎが食べられていた(が今はあまり食べられていない)ことなど、ウナギトリビアも豊富で、話のネタに使えるかも知れません 笑

  • 黛 愛美さんに教えてもらって。

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著者プロフィール

井田徹治:共同通信社科学部編集委員。本社科学部記者、ワシントン支局特派員などを経て、2010年より現職。環境と開発、エネルギー問題をライフワークに、途上国の環境破壊の現場や、多くの国際会議も取材。著書に『生物多様性とはなにか』(2010年)など。

「2021年 『BIOCITY ビオシティ 88号 ガイアの危機と生命圏(BIO)デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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