- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004303428
作品紹介・あらすじ
人は死後、成仏できないと幽霊となってこの世に姿を現し、現世の人々にさまざまな崇りをもたらす。崇徳院の怨霊や牡丹灯篭などの古典的な幽霊、現代の小学校に出没する幽霊、西洋やアジア地域の幽霊や動植物の精霊など古今東西の幽霊を、精緻なタッチと華麗な色彩で想像力豊かに表現し、現代人の心に訴える。大好評の画談シリーズ第三弾。
感想・レビュー・書評
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いつでも取り出せまっせな座右のシリーズ4冊。
提灯お化けが妙に可愛い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幽霊は哀しみと一体している場合が頻繁にあり、妖怪と異なる点が多い。つい、幽霊に肩入れしたくなってしまうのは私の気質か。
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水木しげるの画集を、全ページカラーの新書で味わう贅沢!
水木しげるさんの幽霊本です。水木さんの妖怪の画は、現在放映中の「ゲゲゲの鬼太郎」に子どもが夢中になっていることもあり、見る機会が多いのですが、幽霊というのが珍しい。
見開き2ページに1幽霊(?なんと数えるのか?)。精密に書き込まれた水木さんの絵と幽霊に関する短かい文章が、なんとも味わいぶかい。
幽霊の説明になっている絵もあれば、「なぜこの幽霊でこの画!?」と首をひねりながらも、見入ってしまう絵もあり、水木さんの見ている豊かな世界を覗いているような気分になります。水木さんの場合、”想像力が豊か”というよりも、こんな光景とともに生きてきたんだろう、、、と朝ドラ「ゲゲゲの女房」の1シーンを思い出しました。
ちなみに、この本の前に、もちろん妖怪ばかり集めた「妖怪画談」が2冊あるそうです。
ブログも更新中
https://hana-87.jp/2018/09/03/書評「幽霊画談」/ -
ゆうれい は いる
と かんがえるほうが
じんせいは
ゆたかに なる
と おもいます -
「トイレの花子さん」 「菅原道真」 「平家一家」 「耳なし芳一」
一度は耳にしたことがある名前であろう。しかし、菅原道真や平家なんかは歴史上の人物ではないか?と思ってしまった。自分は歴史はそこまで詳しくないのだが、壇ノ浦で平家が滅んだのはご存知であろう。そんな平家が成仏できずに海にいたら…
おそらく、源義経を狙うでしょう。そうなんです、怨霊の話なんです。
他にも全国には語り継がれる幽霊の話があるんですね。三重、福井、京都など昔から語り継がれている幽霊の話を読んで、暑い夏を乗り越えましょう。
海外の幽霊の話もありますので、ぜひ手に取って読んでみては?
【中央図書館2F : 文庫・新書コーナー : 081/I95/NR342】
【OPAC:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN10855033?caller=xc-search】 -
メジャーな幽霊や、マイナーな幽霊 憑き物 多分幽霊、外国の不思議な幽霊 などいろいろ。
あああああああ 水木しげる先生の書かれるスクール水着の娘さんが、あああああああ。
フェアリーは、a土人であるかb精霊あるいは神であるかcちょっと前に死んだ人であるか、説明が大変にgdgd(なので本著所収のバンシーは、「零落あるいは変化した神」と言ふ説もある)なので、まぁ、なんつうか、ブロラハン(さう言ふ霊)入るんすか。へー。
個人的に好きなのが入ってた。うんうん。
プシュケー(蝶と魂の意味があった筈)の関係で蛾が入ってゐる。うむうむ。 -
誰もが知っている幽霊たち◆むかしむかしの幽霊◆いま出没する幽霊◆ひとだまたち◆精霊といわれるもの◆動物の霊たち◆外国の不思議な幽霊◆霊を視る楽しみ
著者:水木しげる(1922-、境港市) -
(2016.03.16読了)(2016.03.13借入)
「妖怪画談」「続妖怪画談」を読んだので、ついでにこの本にも手を出しました。
幽霊や霊と言われるものたちが絵になっています。説明と絵がいま一つかみ合わないように思えるのもありますが、想像力には、敬意を表したいと思います。
「誰もが知っている幽霊たち」には、菅原道真の怨霊、平家一族の怨霊、崇徳院、卒塔婆小町、等が登場します。
【目次】
Ⅰ 誰もが知っている幽霊たち
Ⅱ むかしむかしの幽霊
Ⅲ いま出没する幽霊
Ⅳ ひとだまたち
Ⅴ 精霊といわれるもの
Ⅵ 動物の霊たち
Ⅶ 外国の不思議な幽霊
霊を視る楽しみ
参考文献
登場幽霊一覧
●夢霊(43頁)
寝ている間に魂が脱け出して散歩していた
☆関連図書(既読)
「妖怪画談」水木しげる著、岩波新書、1992.07.20
「続妖怪画談」水木しげる著、岩波新書、1993.06.21
「総員玉砕せよ!」水木しげる著、講談社文庫、1995.06.15
「カランコロン漂泊記」水木しげる著、小学館、2010.04.11
「ゲゲゲの女房」武良布枝著、実業之日本社、2008.03.11
「日本人と異界」小松和彦著、NHK人間大学、1993.10.01
「百鬼夜行絵巻の謎」小松和彦著、集英社新書、2008.12.21
(2016年3月17日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
人は死後、成仏できないと幽霊となってこの世に姿を現し、現世の人々にさまざまな崇りをもたらす。崇徳院の怨霊や牡丹灯篭などの古典的な幽霊、現代の小学校に出没する幽霊、西洋やアジア地域の幽霊や動植物の精霊など古今東西の幽霊を、精緻なタッチと華麗な色彩で想像力豊かに表現し、現代人の心に訴える。大好評の画談シリーズ第三弾。 -
怖いはずの幽霊が水木しげるのイラストで全く怖くなくなってしまった・・。
文章が少なめでフルカラーのイラストだからサクッと読めた。
アフリカやニューギニアにも幽霊が出るって初めて知ったよ・・ -
古本で購入。
「妖怪も神々も精霊も幽霊も、みな同じ霊」
という水木サンの自論から生まれたというこの本。
菅原道真の怨霊から人魂、トイレの花子さんにポルターガイストまで、古今東西の霊画が楽しめる1冊になってます。
何と言っても水木しげるの描く闇がいい。
中退とは言え美術学校で学んだ水木サン。彼の絵のうまさを堪能できるのも画談シリーズのよさなんだけど、この闇・暗がりの深さ。いいね。
タマセという、千葉県印旛郡に出る人魂の絵がある。
青い尾を引く黄色い光球の姿をしたタマセが暗闇の中、畳の上に浮かんでいる。その幽けき光が淡く畳を照らす様が何ともいい。
各章扉の、筆タッチで描かれた付喪神のような妖怪の絵も、愛嬌たっぷりでまた楽しい。
漫画調・劇画調・絵画調、色んな水木しげるが味わえる本。シリーズでオススメ。