カラー版 続 妖怪画談 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004302889

作品紹介・あらすじ

妖怪は本当にいるのだ。精緻なタッチと豊かな色彩の中に妖怪たちを生きいきと描いた『妖怪画談』は、小学生からお年寄りまで幅広い読者に支えられ、大妖怪ブームを巻き起こした。その待望の続編が完成した。今回は一段と充実し、「あの世めぐり」「河童たち」「中国の妖怪」「鬼太郎血戦録」などを収録した。

感想・レビュー・書評

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  • 「妖怪怪談」の続編。妖怪怪談より地方色が強く、知らない妖怪だらけ。「朝鮮のあの世」まじ怖い。
    最後の「鬼太郎血戦録」に癒やされた。
    #出雲松江旅行本

  • あの世めぐり
    から始まり、コンセプトが前作より強い。
    好奇心と幸福論の結実。

  • (2016.02.28読了)(2016.02.28借入)
    「妖怪画談」水木しげる著、岩波新書、の続編です。
    読み終わって、章ごとの扉を見たら、郵便受けの妖怪で統一されていることに気が付きました。遊び心にあふれています。さすがに妖怪研究者と名乗るだけのことはあります。
    Ⅰ章では、日本、アイヌ、朝鮮のあの世が紹介されています。結構いろんな呼び名で言われているんですね。
    Ⅱ章では、疫病神やオシラ様などが紹介されています。
    Ⅲ章では、河童の仲間たちが紹介されています。
    Ⅳ章は、これぞ妖怪と思われる面々が登場しています。
    Ⅴ章は、中国の妖怪です。こちらは、諸星大二郎さんに任せた方がよさそうです。
    Ⅵ章は、憑きものたちです。こちらは「しゃばけ」シリーズにお任せですかね。
    Ⅶ章は、せっかくの水木さんの本ですから、鬼太郎を登場させない手はない、というところでしょうか。鬼太郎を読んだことがないので、新鮮です。

    【目次】
    Ⅰ あの世めぐり
    Ⅱ 神さまに近い方がた
    Ⅲ 河童たち
    Ⅳ 妖怪紳士録
    Ⅴ 中国の妖怪たち
    Ⅵ 憑きもの
    Ⅶ 鬼太郎血戦録
    妖怪コレクター
    参考文献
    登場妖怪一覧

    ●疫病神(52頁)
    その昔、疫病(流行病や伝染病)は〝疫病神〟が流行らすもの、と考えられていた。
    〝疫病神〟は一人、または五人組で町や村をさ迷い歩き、疫病を蔓延させるのである。
    ●スネカ(68頁)
    岩手県のおもに沿海の村々で、正月15日の晩、怠け者をこらしめにやってくるものを〝スネカ〟という。
    恐ろしい木の面を被り、家々を廻って、脛の火斑を引き剥ぐといわれている。
    (岩手県大船渡市三陸町吉浜にスネカがあるのですが、最近まで知りませんでした。水木さんの妖怪に関する情報網はすごいですね。)
    ●ひだる神(74頁)
    山道を歩いているとき、急に疲労感が出たり、飢えを感じることがある。それはひだる神が憑いたためかもしれない
    (日経新聞に連載中の「迷いの旅籠」宮部みゆき著、にひだる神の話が出てきました。)
    ●樹木子(じゅぼっこ)(108頁)
    人間の血を大量に吸い込んだ木は〝樹木子〟という妖怪になる。
    多くの人が血を流した場所といえば戦場跡で、こうしたところに生えている木は危ない。

    ☆関連図書(既読)
    「妖怪画談」水木しげる著、岩波新書、1992.07.20
    「総員玉砕せよ!」水木しげる著、講談社文庫、1995.06.15
    「カランコロン漂泊記」水木しげる著、小学館、2010.04.11
    「ゲゲゲの女房」武良布枝著、実業之日本社、2008.03.11
    (2016年3月1日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    妖怪は本当にいるのだ。精緻なタッチと豊かな色彩の中に妖怪たちを生きいきと描いた『妖怪画談』は、小学生からお年寄りまで幅広い読者に支えられ、大妖怪ブームを巻き起こした。その待望の続編が完成した。今回は一段と充実し、「あの世めぐり」「河童たち」「中国の妖怪」「鬼太郎血戦録」などを収録した。

  • 古本で購入。

    全編フルカラーの絵とちょっとした解説のついた妖怪図鑑。
    画談シリーズは他にも『幽霊』『妖精』があるけど、岩波新書編集部グッジョブと言いたくなる良書。

    水木サンの絵は鬼太郎や猫娘といった「単品」ではよく知られていると思う。
    でも実はこういう一枚絵も必見。背景の書き込み方が半端ではなく、「怪し」の雰囲気がものすごく出ていていいのだ。時々シュールな感じの絵もあって、思わず笑ってしまう。

    妖怪は「いたらおもしろい」というものだし、「いる」とするその背景を知るのが、またおもしろい。
    たまに眺めて楽しむのにピッタリな本。最後に鬼太郎の絵も載っていて心憎い。

  • 資料ID:C0016464
    配架場所:本館2F文庫・新書書架2

  • [ 内容 ]
    妖怪は本当にいるのだ。
    精緻なタッチと豊かな色彩の中に妖怪たちを生きいきと描いた『妖怪画談』は、小学生からお年寄りまで幅広い読者に支えられ、大妖怪ブームを巻き起こした。
    その待望の続編が完成した。
    今回は一段と充実し、「あの世めぐり」「河童たち」「中国の妖怪」「鬼太郎血戦録」などを収録した。

    [ 目次 ]
    1 あの世めぐり
    2 神さまに近い方がた
    3 河童たち
    4 妖怪紳士録
    5 中国の妖怪たち
    6 憑きもの
    7 鬼太郎血戦録

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 最後の《鬼太郎血戦録》がくすりと笑える文章とユーモラスなイラストで特に面白かったです。「締切はギロチン(フランスの首切り器)に似て、おそろしい。流行漫画家というのはギロチンに囲まれて仕事しているようなものだ。これに耐えるのは“才能”より”心臓”であろう。」の一文を読んで水木しげる氏のご苦労が伺えました。

  • 妖怪画談の続きの本です。
    いろんな妖怪がいます。
    さすがは水木先生です。

  • 今回もオールカラー

  • 2009/2/27購入

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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